ピアノ。日々思ったこと。

ピアノ。日々思ったこと。

最近の記事

今年の桜は長かった気がした。 散るのを見るのは淋しい。 だから天が持っていってくれて淋しさをカモフラージュできたと思った。 けれども思ったよりも耐え抜いた。 その場に居座り続けるのも考え物だと思う。 もう少し。そう思うぐらいがちょうどいい。 儚さがいいのだ。儚さが美しい。 もういいかな、そう思うのも罪悪感に見舞われる。 飽きられる前にかっこよく去れたらどんなに良いだろう。

    • 砂時計

      砂時計。浪漫。 時計と呼びながら、別に時間を計るわけでもなく、紅茶のお供にするわけでもないが、見入ってしまう。 ゆっくりと静かに落ちる砂を眺めている時間は、何も考えずに浸ることができる。 落ちてゆく砂にその日あった出来事を乗せ、消化していく。もはやなんでもないのだ。 そんな何でもないことこそ浪漫なのである。

      • 物事の食べ頃

        わたしは大事なことや好きなものは最後に取っておく。 食べものもそうだし、話す順番も、本当に言いたいことは最後に言う。 夏休みの旅行も、できれば休みの最後の方に入れたい。 大事なことがあとの方が、溜まりに溜まって到達した時の喜びが倍に感じて、楽しみがあとにあればあるほど、楽しいことが終わったあとの虚無感が少し解消される気がする。 しかし、大事にしすぎて、頃合いを見計らいすぎて、結局タイミングを逃したり、気持ちが冷めたりということがよくある。 例えば、 好きな食べものを最後に食