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学会遠征編ショート版 第1話 徳島へ出発

まえがき


現在、同タイトルのロングバージョンを随時更新中なのですが、あまりにもキーボードが進みすぎて、1日目は8,000字以上、2日目は12,000字以上の超大作となってしまっている状態です。これでは読み手側も読みずらいかと考え、文章を細かく分けたショート版も投稿することにしました。内容はどちらも全く一緒なのでどちらを読んでいただいても大丈夫です。

~以下常体~

2024年の3/13~3/20に、学会のため外へ出張に行ってきた。学会が2本あるため、このような長い期間の遠征となる。1本目は徳島、2本目はバンコクだ。忘れないうちに、8日分を書いて残しておきたい。

主な登場人物

自分:名古屋で一人暮らしする大学院生。岐阜県の田舎出身。学会の準備から参加当日に当たり、今回は過労死を覚悟した。

モドキ:研究室の同期。徳島の1週間前に九州でも発表があった。しかし彼の彼女は偽物である。

仲介人:研究室の同期。徳島の1週間前に九州でも発表があった。研究室の教授二人の仲を取り持つために奮発している。

黒:研究室の同期。モドキと仲介人が九州での発表の後に彼らと合流。お酒はあまり得意ではない。

サンタさん:研究室の同期。モドキと仲介人が九州での発表の後に彼らと合流。よくお菓子をくれる。将来は痛風が心配。

後輩:研究室の後輩。いろいろと不利益を被ることが多い。かなり年下の彼女がいる。

CRAZY:研究室の留学生ドクター。いろいろと準備が遅く、とち狂った行動も多い。

JA:研究室の先生。HKDのことを嫌っている節がある。普段はいつ話しかけても機嫌が悪いが、お酒を飲むと笑顔が増える。褒められると照れる。娘には甘い。

HKD:研究室の先生。若くて優秀。九州でも徳島でも発表があったが、その間の期間は旅行せずに一度戻ってきた。

りんご:岐阜県内の大学に通っているが、実家は愛知。一人暮らしではないので片道の時間が長く、よく研究室に泊まるらしい。

父:自分の実親。今は明石に単身赴任中。寂しがり屋なので、よく実家に帰省する。

クゥちゃん:埼玉に在住。同じ高校だったが、親交が深まったのは卒業してから。ちょんちょんの狂信者。

武人:高校の同期。彼も大学院生である。

彼女:名古屋で一人暮らししている。札幌出身のため、寒さにはめっぽう強い。自分と同時期に実家へ帰っている。

ちょんちょん:自分のアパートの近くにいたしろねこ。あまりにも神々しいため、この世界を創造した疑惑がある。

出発

 まずは徳島へ向かう。僕の発表は1日目(14日)の午前なので、前日に徳島に到着しておく必要がある。名古屋からの出発だが、新幹線を使わない場合は1日かかるようだ。この出張に関して、交通費、宿泊費、学会参加費は研究室の予算から出るのだが、交通費に関しては飛行機は領収書と同額、陸路は新幹線を使用したものとして計算される。つまり、在来線を使えば少しキャッシュバックがあるということになる。このため、交通費が最小になるルートを事前に模索しておいた。名古屋から大阪難波までは近鉄を使い、そこから南海線で和歌山港まで行き、フェリーで四国に入国するという作戦だ。そのため初日のビッグイベントはフェリーということになるだろう。他の入国手段としては、遠すぎないルートとして、淡路島を通過する高速バスや、瀬戸大橋を使う鉄道またはバスがあるが、やはりそれらの中でもフェリーが最も個性的だと言えるだろう。何より、一瞬だけでもいいから和歌山県を見てみたかったのだ。この長い道を一人で移動するのもいいが、暇な時間ができるとスマホの充電量の配分を間違える可能性があるので、連れを用意した。岐阜県内の大学の知り合い、りんごだ。りんごは、以前の大学間交流会で仲良くなった人だ。久しぶりに会うが、移動方法についていろいろとLINEで議論していたので、久しい感じにはならなかった。りんごも同じ学会に参加する。自分の研究室仲間は、同期から自分以外に4人参加するが、彼らは学会の数日前から九州・四国を旅しているのでこの日には同行できないということだ。徳島の後に連続でタイに行くのは自分だけなので、体力と予算を考えて、僕はこの先遣隊には参加しなかった。研究室の参加者としては他に、後輩が1人と教授が2人参加する。その後輩は車で行くらしい。なかなかガッツがあるようだ。

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