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140字小説『blue candy』

プールの授業は怠い。
終わってからは、もっと怠い。
「屋上行かない?」
大好きな子が誘ってくれた。

屋上に吹く風は強くて甘い。
「水って体力奪う天才よね」
そう呟きながら、私の口に青い飴を押し込む。
「…ラムネっぽい」
「ふふ」
風が彼女の髪を揺らす。
思わず指に絡めた。
「好き?」
「うん」

恋をした。


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