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【自己紹介】アーティストとしての活動について

Preface/はじめに

アーティストとして活動を始めてから約半年が経って、初めて自己紹介をさせて頂きます。Tsubasa Ambassadorと申します。なぜこのタイミングで自己紹介かといえば、この半年間で自身の活動の意味・意義などある程度固まってきたと思ったからです。今回は、僕のアーティストとしての活動のコンセプト・背景などをここに記して、自分の活動の意義・目的を宣言したいと思います。

Reason/アーティストになろうとしたキッカケ

 正式にアーティストになろうと思ったのは、つい最近です。もちろんそれ以前にも絵を描いたり、音楽を作ったり、ピアノをやっていたり、文学を書いていたりもしました。ですがどこか中途半端で未完成のものばかり作っていて、でも趣味だし楽しくやれればいいや、と思っていました。

 思えばそのような趣味で何かを作ることは、僕の自己表現・感情の発散の手段でした。孤独で辛い時や、誰かに恋をしてしんどい時、誰かに裏切られた時など、自分の負の感情を発散するために何かを作って心を平穏にしていました。「感情や衝動を単に発散させるのではなく、何か形にする」という根本的な自分のポリシーがあるのだと思います。

 ただ大学を卒業し、就職し、社会に出て数年が経つと本当にがっかりしたのです。会社の悪き文化、ドロドロした人間関係、社員の怠惰さ、判断の不合理性、全く無駄な社内政治、それらに僕は直面しました。初めの頃はそれらを変革しよう、良くしようという生き生きな気持ちで仕事をしていましたが、その組織に溶け込めない孤独と、自分の能力の限界、そして不自由さは僕を絶望させました。

 ですがふと思いました。「この小さな社会は、日本社会の縮図であり、みんな苦しんでいる」、「これは僕だけの苦しみではない」、「この苦しみを何か表現しよう」と。そうアーティストになると決めました。もちろん最初は絵も下手でしたし、文学も拙い、音楽は今も苦手ですが、上手さはアーティストの特権ではないし、「下手なりにアートとして成り立たせるアーティスト」になろうと今ももがいています。

Artist Name/アーティスト・ネームについて

 それから僕は「Tsubasa Ambassador」(ツバサ・アンバサダー)と名乗って2023年1月初旬ごろから活動をしています。なんだこのヘンテコな名前は、と思われた方もいるかもしれません。「Tsubasa」は本名から取っています。「Ambassador」はなぜかしっくりきて、語呂がいいなと思いこの名前を付けています。この名前がピンときたのも、自分がこのアーティストとしての活動をするに当たっての思いに通ずるものがあったからだと思います。

 ところで英単語の「Ambassador」とは、「代理人」「大使」という意味があります。世界中にいる、また日本中にいる孤独な人、辛い目に遭っている人、悩んでいる人、理不尽な思いをしている人、そんな人を理解し、その代理人として表現をしたい自分のした辛く苦い経験は、きっとその人たちとも通じているその人の代わりに思いを表現したい。そんな思いをこの名前に込めています。だからほとんどの作品のテーマが暗いかもしれません(笑)。(もちろん明るい作品もありますよ)

Art Name/アート・ネームについて

 僕は名前をつけるのが好きらしく、自分の作品・活動全体の大きな名前として「441Hz」というアート・ネームをつけています。アート・ネームとはあまり聞いたことがないと思いますが、「全ての作品における大きなコンセプト」という風に理解してもらえればと思います。

 この「441Hz」といえば、音楽をやっている人はすぐに分かると思いますが、通常「ラ」の音として調律する440Hzから1Hzだけ上げた周波数になります。特にギターなどでは441Hzに調律する場合があり、注意しなければ気づかないほどのズレですが、いつもより弦同士、他の楽器との共鳴・唸りが心地よいと僕は思っています。

 そんな細やかなズレを表現し、そのズレによって生じた他者や外部との共鳴、及び歪みを表現したい、といった思いをこの名前に込めました。また、上の例の通り、440Hzで調律することが必ずしも正しいわけではないように、自分が表現したズレはマイノリティであっても、ある種の心地よさや正しさがあると信じています。

To Be/どんなアーティストになりたいか

 率直に言えば、自由で素直に、なるべくエゴイスティックに、自身の人間性・感性を解放するようなアーティストになりたい、と考えています。

 エゴイスティックは人から嫌われるものですが、自由さと素直さのためにはエゴイスティックさは必須です。特にこの日本社会では本当に大事だと思います。今の時代あらゆる表現があるのと同時に、あらゆる批判があると思いますが、自分が信じるもの無くして、またそれを突き通せずして、どこに個性や自由、ひいては表現があるのでしょうか。

 そのため今は自分の世界観を作ることを何よりも大事にして作品を作り上げていきたいと思います。そして次のステップとして、視野をもっともっと広げて活動していきたいですね。

What giving/人に何を与えたいか

 僕のアート作品は、絵にせよ、音楽にせよ、文学にせよ曖昧な表現が多いのですが、実は明確なコンセプトや対象があります。また上に沢山書かせて頂いたように、アーティスト活動全体にも実現したいこと・表現したいことがあります。それらのうち一つでも感じ取ってもらえると、心から嬉しく思います。

 僕の期待としては少し暗くなりますが、作品を通じてこの世の悪、不誠実、醜さ、孤独や苦しみといったものを見て、根本的な文化や社会に対しての違和感を感じてほしいです。でもその苦しみや違和感は、他者がきっと理解してくれるし、他者もみんな同じ状況にいることを分かって欲しいし、こんなにも周りを気にせずに素直になり、嫌な現実に我慢せずに自由に、個性的に生きてもいいのだと作品を通じて思ってもらえたら嬉しいです。そして、理想的には全員がアーティストとして自分の個性と表現を発信できるような社会にしていきたいですね。

以上で初めての自己紹介を終わります。また次回も作品のバックボーンとなる自己紹介の記事を書きます。(ご要望などあれば教えて下さい!)

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