見出し画像

読書感想文 Ⅰの悲劇



 ちょうど一年前の今頃に読み終った本で、いつかnoteで感想文を書きたいなと思っていた私の大好きな作家、米澤穂信さんの作品。

本屋で並んでいて、これは買い決定!と当時は迷わず買って読みました。


☆以下、若干のネタバレあり


お話は主人公の万願寺が市役所の『甦り課』を担当することになり、無人になった山間の集落・蓑石を再生させるというところから始まります。万願寺の職場仲間、課長の西野、新人の女の子、観山も共にやる気はなし。

蓑石を再生させるプロジェクトを始動した市長の元、移住者は集まるも次々とトラブルに見舞われてしまい……。


読み終った感想はやはりミステリーでした。読み進めていくうちは、今回はミステリー要素が少ない米澤作品かな?と思って読んでいましたが、とんでもなかったです。地方の現実をリアルに映し出しミステリーへと落とし込む。もうね、大好きですよ!米澤先生の作品は。なにかしてくるんですよね。そう、『なにか』を。とりあえず西野課長、観山さん。お疲れ様でしたと心の中で言ってしまいました。


話の内容とは少し違いますが、米澤作品で今一番読みたいのが『栞と嘘の季節』こちらは文庫で出るのを今か今かと待っています。他にも読みたいのが多くあるので、時間と相談しながら楽しみを取っておいている感じです。


今年は読んで書いての年になっています。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?