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真宗寺 お寺の掲示板

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#日本語

お寺の掲示板 【No.39/柊原のお寺・真宗寺/2024.5月】

お寺の掲示板 【No.39/柊原のお寺・真宗寺/2024.5月】

このいのちわたしの番 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「このいのちわたしの番」。

自分で書いておきながら様々な受け取りや解釈があることと思う。

「先祖から繋がれてきた私の代のこの命だ!」という力強い言葉であり、亡き方を偲び「どうぞ安心してください。私は大丈夫です。あなたがそうであったように、私もしっかりと生きていきます…」といった爽やかな宣言みたいな言

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お寺の掲示板 【No.31/柊原のお寺・真宗寺/2023.9月】

お寺の掲示板 【No.31/柊原のお寺・真宗寺/2023.9月】

ただいま悪人談合中! 
   他力本願まっさかり! 
      いざ人生を諦めろ!

一見、お寺の入り口にこんな言葉が書かれていたらギョッとするでしょう。「悪人」「他力本願」「諦める」……

これらの言葉の味わいについては、むかえるお彼岸の法要の際、ご法話としてお話しするつもりで、お読みいただいた方は、ぜひ有縁のお寺様に、これらの言葉はどういう意味ですかと聞いてみていただきたいなぁと思います。

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お寺の掲示板 【No.27/柊原のお寺・真宗寺/2023.4月】

お寺の掲示板 【No.27/柊原のお寺・真宗寺/2023.4月】

【掲示板の言葉】

梅こぼれて 桜散る 牡丹くずれて 菊は舞う
椿は落ちて 朝顔しぼむ
紫陽花しおれて 李はだれる 雪柳吹雪いて 花のおわり
では人如何(いかん) なんと云う
この人生という 花のおわりを

日本語は自然に対して豊かな表現を持っています。
花の終わりを言う表現でも、上記のような、美しい言葉がさまざまあります。

花は潔さげな花もあれば、甘い香りを放ちながら腐爛する花、冬枯れ色褪せ

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お寺の掲示板 【No.8/柊原のお寺・真宗寺/2021.9月】

お寺の掲示板 【No.8/柊原のお寺・真宗寺/2021.9月】

【掲示板の言葉】

さて毎月、法語を紹介する当コーナーですが、今回はクイズをしてみました。画像の字は何と読むでしょうか……

正解は「ボサツ」と読みます。
「菩薩」のくさかんむりを表しているんですね。

これは、僧侶が用いる略字で、「抄物書(しょうもつがき)」と言われる字の一種です。

他にも、「醍醐(だいご)」を「酉酉」、

「懺悔(さんげ)」を「忄忄」、

「娑婆(しゃば)」を「女女」と書いた

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