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「10歳の壁」はこわくない!

子どもの個々の発達や成長にはかなりの個人差があるけれど、一般的に9~10歳前後になると、体も心も急激に変化していき、ものごとをある程度客観視して認識できるようにもなる。

「10歳の壁」とは、子どもの成長と発達の中で特に重要な時期を指す概念。科学的な根拠があるわけではないけれど、教育界ではよく知られた言葉であり、「10歳の壁」の他にも「9歳の壁」「小4の壁」とも言われたりする。

私自身の教員時代の経験や心理学の概念等から、10歳の壁について3つの面から親がどうサポートすればよいのかを紹介します☺️✨

❶学力面 

小学校3年生から4年生にかけて、学校での学習内容はぐんと難しくなり、それまで「なんとなく理解していた子」は、非常に困難な状況に陥る。


特に算数で、つまずきやすい子どもが多い。
4年生では「四則計算」と呼ばれる、+、-、×、÷のすべてミックスされた計算が登場する。

また、「一億を超える数」や「がい数(およその数)」、「角度」といった、子どもの実生活とはかけ離れた、イメージのしづらい問題が出てくる。

学習内容に抽象的な概念が増えるため、理解が難しくなる子も多い。


勉強が難しくなることで「自分にはできない」「無理だ」と自信が削がれ、同級生と比較して劣等感が芽生えてしまうと、自己肯定感の低下につながることもある。

このような状況に我が子が直面したとき、親が子どものやる気を引き出して自己肯定感を高める言葉かけができるかどうかで、大きな差が出る。


ここで注意したいのが、きょうだいと比較すること。「お兄ちゃんはスラスラ解いてたよ」などの言葉は、子どもの自尊心をひどく傷つける。

きょうだいや同級生と比べるのではなく、「できたことを褒める」ことが大切。

例えばテストも、「お姉ちゃんはいつも100点だったのよ。」ではなく、「頑張ったね!前分からなかった問題が解けてるね!」というように、自己肯定感を高めてやる気を引き出す言葉をかけることがポイント。


勉強が苦手な子でも、家事を手伝ってもらうことで褒めるポイントが見つかることも。褒められて「家族の役に立てているんだ」という実感を持つことで、子どもの自己肯定感が育まれる。

そして重要なのが、当然ながら、適切な指導と支援を提供すること。

学校の先生は、子どもたちの学習能力や社会的スキルを発展させるための環境を提供する必要がある。

学校に行き辛づらい子どもが多い今、教室だけではなく、子どもが学習に向かうことのできる環境を提供することができるよう、学校側は配慮すべき。

別室などが設置されていない場合は、保護者が様々な事例を伝えていこう。自宅でホームスクーリングを選択する場合は、タブレットの有効的な活用方法などを学校側と相談しても良い。


❷身体面

これもまた個人差が大きいが、10歳前後は、身体が大きく成長する時期。
第二次性徴を含めた身体的な変化とともに、運動能力にも差がつき始める。

体育の授業を嫌がる子が増えるのもこの時期。なぜなら、低学年までの頃と異なり、自分を客観的に見ることができるようになるため、周りと比べて「自分は運動ができない」などとはっきり自覚するのもこの頃だから。

運動ができないコンプレックスは同じ「運動」というジャンルの中で克服できれば解決しやすくなる。例えば短距離走は苦手な子でも、マラソンなら結果を出せることがある。球技や体操、水泳、縄跳びなど、運動と言っても幅広いジャンルがあるので、1つでもいいから何か得意な動きがあれば「これなら負けないぞ」と自信を持つことができる。パパ・ママも一緒に練習するなど、子どもの手助けをしてあげるとコミュニケーションも取れて一石二鳥!


❸心理面

この頃の子どもたちは「ギャングエイジ」とも呼ばれ、親や先生等の大人の評価よりも、自分と同世代の友だちからの評価を第一に考えるようになる。

友だちから悪い点を指摘されると、気にするあまり、両親がいくら「大丈夫だよ」と優しくフォローしても、聞く耳をもたないこともあったり…。

一方で、自我の目覚めや自己評価に関する関心の高まりなどから、このような緊密な集団になじむことが出来ず、学校に行きたくないなどの行動抑制や、干渉してこようとする親や教師に反抗的な態度をとる、非行などの問題行動につながってしまう可能性もある。


また、客観的な判断力が付き始めるため「友だちと比べて自分はできない」「こんなこともできないなんて」と周囲に対する劣等感を抱きやすく、「だって」「どうせムリだよ」なんてしらけた態度が目に付くことも多い。

子どもの感情や行動に対して親が過度に反応せず、耐性を持つことで、子どもが自分自身を理解し、成長する手助けをすることができる。

とにもかくにも、成長が著しく心身共に不安定になるこの時期には、子どもが自分に自信を持てることが何より重要!

子どもが自分の身体、感情、学力的な変化を肯定的に捉えることができれば、これらの変化を乗り越える力を育むことができる。

方法としては、結果ではなく、過程を褒めること✨

大人から見れば何気ないことでも、子どもからしたらがんばったことかもしれない。

子どもの言動に常に注意して、小さな変化や成長など、褒められることがあればどんどん褒めよう。


褒めることと同時に「ありがとう」「助かったよ」と子どもに感謝の気持ちを伝えると、子どもは、親から必要とされていると感じることができる✨


その他、親にできることは、子どもに何かしらの体験活動の機会を設けてあげること。

「社会体験」や「自然体験」など、学校に行かなくとも、さまざまな体験のチャンスはたくさんある。


家族でキャンプにでかけたり、釣りをしたり、家族で料理をしてみたりなど、新たな体験を積むことで、子どもたちの視野も広がり、経験が自信になり、心身の成長への刺激になること間違いなしです✨


どこかに行かなくても、家庭の中でも、したことのないことにチャレンジする中で、経験値も上がるし、失敗をすれば、その経験は大きな財産になる。

失敗から立ち直る力、レジリエンスは、チャレンジのない日々のなかではなかなか身につかない。


安心できる環境で、親が見てサポートできる年齢の間に、たくさんの経験を子どもに積ませること。

そのために、親のマインドを日々整えること。

10歳の壁は、高いと思えば高い。
それほどだと思えばそんなに高くなくなる。


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