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コンプレックスが吹き飛んだ瞬間
某有名トークバラエティでテーマになっていた「コンプレックスが吹き飛んだ瞬間」。
待ち合わせ場所に行ったら女友達が絡まれていて、目つきの悪さだけで追い払ったり、バカにされていた訛りを彼氏が「そこが魅力的だよ」と言ってくれたり。
コンプレックスが吹き飛ぶ瞬間は、意外と些細なことなのかもしれない。
肌の黒さ
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私のコンプレックスのひとつは、肌の色。
小学校時代には「黒人」なんて言われて、色白美人の親友と比べられることも何度かあった。
当時は小学生にも関わらず「美白」の化粧品コーナーを見て、高額な金額を目にしてはため息をついていた。
しかし、高校~短大時代には「黒ギャル」が流行ったせいか「どこの日サロ行ってるの?いいなぁ~」なんて言われるように。
(それもあり、恥ずかしながらギャルに寄せるようになった)
肌の黒さを羨ましがられることで、コンプレックスを感じることはなくなっていったのであった。
深爪
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小さいころから、爪を噛んだり、ストレスが溜まると爪をむしったりしてしまう。
「爪どうしたの!かわいそう!」
「爪ないじゃん!」
そのせいか、なんとなくいつも握りこぶしを作って、爪が見えないようにしていた。
社会人になった頃、スカルプチャー(人口爪)が流行って、爪にデコレーションしているお姉さんに憧れた。
給料をはたいて、長~い付け爪に、キラッキラのラメをたくさんつけてもらった私のネイル。
翌日、会社の社長に呼ばれて「お前は飲み屋の姉ちゃんか!今すぐ取ってこい!!」と怒鳴られた。
憧れの縦長爪はヤスリですべて削られ、外され、ぺらっぺらの深爪に。
こんな爪、恥ずかしい。
翌日に女性の上司から、シャネルの薄いピンクのマニキュアをもらった。
“長い派手な付け爪よりも、こっちのほうがあなたに似合うよ”って。
嫌味だと思ったけれど、塗ってみたらとってもキレイに思えた。
今はキラッキラのネイルを見たって、特に何も思わない。
コンプレックスはいつのまにかいなくなった
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結局私のコンプレックスは、何か大きな出来事により克服されたわけではない。
まわりからの言葉はもちろんのこと、時間が経つとともに気にならなくなってきたし、もはやコンプレックスと思わなくなっているのである。
コンプレックスを持つ子どもに言ってあげられること
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我が家の長男は、生まれつきに目元に小さなアザ?のようなものがある。
毎日顔を見ているわけだから、気にしたことは全くない。
「目元にあるのって、なにかのケガの跡?」
初めて会う人から時々言われるけれど、生まれつきなんです~って何度も言っていると、正直話すことすら面倒くさい。
そんな時、久しぶりに会った兄から「あれ、目元にあるシミ?どうした?」と一言。
「生まれつきだよ」
「まじか!涙の跡みたいでかっこいいな!ゲームの主人公にいそうだよな!」
ゲーマーの兄から言われた謎の例え。
疑問はあったが“かっこいい”という言葉に、ちょっと嬉しくもあった。
「なんで僕の目の下には色がついてるの」
小学校に上がってから、長男にこうやって聞かれた。
どうしてそう聞くの?と問いかけると、友達に聞かれたとのこと。
「〇〇(長男)はね、産まれた時から目の下に涙の跡が残っているんだよ。それ、おじさん(兄)がゲームの主人公みたいで、かっこいいって言っていたよ」
長男は表情がパっと明るくなって「かっこいいかな!涙の跡って知らなかった!」と、まんざらでもない様子。
兄の一言がなかったら、勝手に焦って説明して、もしかしたら彼を傷つけてしまっていたかもしれない。
誰かの不安を跳ねのけてあげられる自分でいたい
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独特な表現で発せられた兄の一言で、我が子はゲームの主人公になれた。
それからたまに、長男は目元のアザについて聞かれることがあるそうだが、お決まりのように言い返すと「なるほど」で終わるらしい。
自分の不安やコンプレックスを克服するのには、人それぞれに難しいこともあると思う。
そこで思わぬ一言を掛けられることで、その人の気持ちが晴れ、明日からの生活が少しずつ明るくなっていく。
私もそんな言葉をかけてあげられるような人になりたいと感じる。
ちょっとオタクな兄に感謝をする、今日この頃。
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