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あなたはとなりのトトロを観て誰に感情移入しますか。

こどもから大人まで一緒に観ることができる映画といえば?

「となりのトトロ」

もはや、どんな映画かを説明する必要もない映画ですよね。

わたしが初めて観たのは、たぶん5歳の時。ちなみに、主題歌(オープニング・エンディング)完璧に歌える&劇中のセリフも大体覚えているくらい、何回も観てます。

そして先日、もう何十回目かわからないくらい観たとなりのトトロでまたしても感動してしまったので、今日はそのことを書いておこうかと思います。

5歳のわたしはとなりのトトロを観て何を思ったか。

正直、子どものころのわたしがこの映画を観て何を思ったかはあまり覚えていません。

でも、メイがお弁当を持ってお庭で遊ぶ感じが羨ましくて、自分も「お弁当作って」と言ったことと、メイが迷子になってしまうところがすごく悲しくて、お地蔵さんの横にちょこんと座っているシーンになると泣きたくなったことだけはよく覚えています。つまり、わたしの主観はメイだった。

38歳のわたしがとなりのトトロを観るとどうなるか。

特に目がいくのは、サツキ。彼女は、この映画の中でいろんな顔を見せいることに気づきます。

たった12歳の女の子がまるでお母さんのようにしっかりしていて(カン太と比べたらあなた本当に同級生ですか?ってなる。)最初からわたしたちに「サツキ、めっちゃいいお姉ちゃん。」という印象を与えてくれるのですが、本当はもっと子どもでいてもいい年齢ですよね。

だからこそ、映画が進むに連れてサツキが子どもらしさを取り戻していくことに「よかったね」と思わずにはいられません。

例えば、トトロにもらった木の実の芽がぐんぐん大きくなっていくあの夜。木のてっぺんで、迷うことなくトトロに飛びつくメイに対して、サツキは躊躇するんですよね。でも、その後のトトロの目配せで「わたしも!!キャキャキャ!」と言わんばかりに飛びつくサツキはまさに子ども。

翌朝、木の実から出た芽を見つけて裸足で飛び出すのもサツキが先。お母さんが死んでしまうかもしれないと、おばあちゃんの目の前で大泣きする姿や、ねこバスに乗った時の無邪気さも、こどもらしくてほっとします。

あと、何気にお父さんがすごいなって思います。考えてみれば、、、トトロに会った!とか、大人からしたら「???」な話でしょう。でもあのお父さん、一回も疑ったり、否定したりするような言葉を言わないんですよね。それ、すごい。


同じものを見て、違うことを思う。それが、わたしたち。

とにかく、何回観ても毎回発見があるって面白い。それは、時が経ってわたし自身の視点が変わっているということなんでしょうね。

・・・と言うことは、これから先も見続けると、いつかはおばあちゃんの気持ちわかるー!ってところまでいけるかな。

あ、ちなみにメイがお母さんにとうもろこしを届けようと迷子になる場面はその先ちゃんとサツキが見つけてくれることを知っていてもやっぱりかわいそうで泣きそうになります。(ここは変わらず。)


今週の「ひろしまほんと」


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