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さあね。

こんにちは。

今、ドラえもんチャンネルでは、名作「天つき地蔵」を読むことが出来ます。

期間限定なのでお早めに。名作です。

この話は中篇に入る少し長めのストーリー。

そして1番好きなコマをヘッダーの画像にしました。それがこのコマです。

このコマからストーリーが動き出す

このコマの静けさというか余韻というか、予感みたいなものがたまらなく好きなんです。

あぁあ!どうなっちゃうの!?という期待感を煽ってくると言うか、とにかく大好物なんです。

なんて、美しい。

美しいコマは、いつだってハッとするような静けさの中にある。ような気がします。たぶん。

さて、さらに気になる2コマをご紹介。

なぜか、すっとぼけるドラえもん

からの、

詳しい説明の独り言

1コマ目ののび太の疑問の答えを知っていたのに、わざと説明しなかった事がこの2コマ目でわかります。  

考えてみると、とんでもないひみつ道具です。生命の生まれていない世界(過去と考えるのが妥当)にゴミを出す訳です。倫理とか道徳とかどこに行ったんでしょうか。大丈夫なのかそれ。未来に影響ないの? 

のび太には言わなかったのも、なにか後ろめたい物があったのかも知れません。

もちろん本当の展開的な狙いとしては、読者にはここでは明かしたくなかったという事だと理解していますが。

だとしても、さあね。ってことはないでしょ(笑)
やる気なさすぎ(笑)

あと、このひみつ道具の正式名称って、忘れがちです。名前から考えてみると、なんかいけない道具のような気もしてきます。

両手で掲げるのも割りと珍しい構図、大きいから?

ストーリーは、物を大事にしよう!という教訓的なオチに向かって行くのですが、このひみつ道具のせいで説得力がありません。

しかし、それがF先生の狙いのような気もします。

あんまりド正論を大声で言うのは、気恥ずかしいものです。 

だから自己矛盾というおかしみを孕みつつ、伝えたいメッセージを届けることで、読者には楽しく面白く読めるようにされているのかも知れません。

お気づきでしょうか?

これは正に、昔話の構図そのもの。

この「天つき地蔵」は、だから色褪せない名作なんです。

今回も、ありがたく読ませていただきました。

ありがたや、ありがたや

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