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想定外の休暇が多い英国ボーディング留学

いつもの方も初めての方もご訪問いただき、ありがとうございます。このnoteには、イギリスの教育事情に詳しい友人からのアドバイスや我が家のブリティッシュボーディングと受験経験をもとに、イギリスのボーディングスクール留学について書いています。

圧倒的に少ない年間の登校日数

イギリスの私立校には夏休み、クリスマス休暇、イースター休暇の他にもハーフタームとエクシアットと呼ばれるお休みがあって年間の登校日数は150日にも満たない学校がほとんどです。日本の小学校では約200日ほどあるのでかなり少ないですよね。ついつい、授業料を計算してしまうと1日あたりの単価に驚いてしまいます。

大型のお休み

①クリスマスホリデー 12月中旬〜1月1週目

②イースターホリデー 3月末〜4月中旬

③サマーホリデー 6月末〜8月末

ターム内にある中休み

④ハーフターム ターム毎に1回、10〜14日間の休暇

⑤イクシアット ターム毎に2回、3〜5日間の休暇

流れとしては、⑤→④→⑤→①→⑤→④→⑤→②→⑤→④→⑤→③という感じです。

④⑤は、家族と離れて暮らすボーディング生が家庭での時間をとれるようにとしてできた伝統的な休暇なんだそうです。そのためこの休暇も含め①〜⑤の期間中は全員必ず寮を出なくてはなりません

そして留学生の場合、ハーフタームやエクシアットのようなそれほど長くない(母国に帰るには短い)休暇の間はイギリスでホームステイ先を探す必要があります

休暇中のホームステイとガーディアン

イギリスでは18歳以下の子供が単身で留学する場合は、ガーディアン(イギリスで保護者の代わりとなる人)をおくことが義務付けられています。このホームステイはお休みごとにそのガーディアンが調整することになります。ガーディアンはイギリス在住であれば親族、友人がなることも可能ですし、斡旋会社や学校から紹介してもらうケースもあります。斡旋会社やエージェントを通して紹介してもらう場合、年間で決められたガーディアン費用を支払うほか、ホームステイや送迎などにかかる費用は別途支払う必要があります。イギリス留学では学費や寮費の他にこういった見えずらい費用もかかります。

また、ホームステイは、ガーディアンの家にステイできるケースもあれば、ガーディアンが手配する別の家にホームステイとなるケースもあります。

アジアのボーディングスクールでも…

昨年、英名門パブリックスクールのハロウスクールとラグビースクールが日本に開校する事が発表されました。この2校も長期休暇だけでなく、ハーフタームやエクシアットは同じようにあるのではないかと思います。というのも、すでにアジアに進出している英系ボーディングスクールではどこもこのようにイギリス式でスケジュールを展開しているからです。子供たちが通ったアジアのブリティッシュボーディングスクールもそうでした。ローカルのカレンダーではなくイギリスのカレンダー通りなのです。

私自身はイギリス留学を検討し始めてから、自分自身でイギリスの教育やボーディングスクールについて徹底的にリサーチをしていたので、この休暇の存在についてはリサーチを始めてすぐに知ることができました。そんな私にとっては当たり前といえば当たり前の休暇でしたが、イギリスに絞っているわけではなく、アジア全体で留学を検討すると、ローカルのインター、アメリカンスクール、カナディアンスクールなど様々な国のカリキュラムにそった学校がたくさんあるので、その国独自の制度やルールなど細かい点は盲点になると思います。

アジアのとあるボーディングスクールの東京説明会では、ターム中の休暇について事前に学校からも日系のエージェントからも説明がなく入学後に初めて知ったという保護者の方から、事前に説明すべきという意見が出たそうです。学校側からすると、エクシアットやハーフタームは当たり前の休暇。わざわざ説明会で保護者に説明する内容ではないという認識なのかもしれません。休暇の話とは少し違いますが、確かに長男が留学した学校は、入寮前にある程度の準備については連絡があったものの、入寮してから初めて知った必需品やイベント、それ用に準備しなければならなかったものが多々ありました。それらはなくても対処できたものの、やっぱり準備してあげられたらよかった!と思うこともありました。

最初の1年はイギリスの常識や習慣などを知る事ができ勉強になりましたが、事前に知っていた方がベストだったし、より楽しく安心して留学生活を楽しめると思います。そういった細かな情報もこれからこのnoteでお届けしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました♡



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