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気持ちを吐き出すのが不得意です。

いつも本心を言ったあとの、その場の空気感に耐えられなくなる。そして眠れなくなる。


「この人面倒くさい」とか、「とりあえず嫌々だけど対応したろ」と思われてるんだろうな…とか、そんなことばかり考えてしまう。


それを完全にしまいこんで接してくれる人ならいいけど、少しでも態度に出てしまう人と話した瞬間、とにかくずっしりとした、どんよりと重たい気持ちになる。


以前、考え方のすれ違いで関係が悪化してしまった方がいた。

現在は良好な関係だと思っているけど、相手の方が心優しい方なので、もしかしたら私に気を遣って対応してくれているだけかもしれない。

よくよく考えると、問題が起きたあと相手の方から関係を改善しようと何度も歩み寄ってくれた。

当時は本当に申し訳なかったと、本人の顔を見る度に今でも深く反省しながら接することを心掛けている。もっとお互いの考えていることなど話し合えばよかった。


その相手は本当に優しすぎる方だと思うので、私に聞こえる距離でネガティブなことや嫌味などを一切他の人にぼやかず、ずっと大人な対応をしてくれていたな…ということにも後々気づくことができた。

その後の私の居心地が悪くならなかったのも、相手の方が本当に優しかったからだ。



今までもそうだったが、大体相手に本心を伝えて関係が悪くなったとき、状況が悪化して相手との関係性が悪化するか、もしくは自分の居心地が悪くなる状況ばかり続いてしまっていた。

我慢せず本心を話すべきだと表向きはそう言われるものの、伝えたら伝えたで、結局悪化することしかなかった。

それからはバカ正直に相談することをやめたが、自分の中で溜め込みすぎてしまうと職場においては長続きしないなどの問題が生じてきてしまうので、

溜め込んだらどこかで吐き出すということをしなければ、多分一生何も続かないな…と思い、今回も伝えることに挑戦してみようと思った。



普通に気にせず言えばいいじゃん!という考えの人もいるかもしれないが、私にとっては身内以外の人にそれを伝えるということは、富士山の山頂を目指すくらいパワーを要することなのだ。今現在も疲労困憊だ。


幼い頃から自分が悪くなくてもまず謝る、思ったことは言わずに我慢する方が穏便に済む。親の言うことは絶対。という日常が当たり前だった。


今だに自分の気持ちをうまく伝えることができず、私生活に大きく支障をきたしてしまっている。

たまに「私は親から本当に愛されて育ってきたんです」と堂々と話してくる人がいるが、それはそれで本当に素晴らしいことだと思う。


ただそういったことを思っていたとしても、わざわざ人前で公言する必要はない。心の隅に留めておけば良いということがこの年になっても今だに理解できない。という点では、


私の家のように厳しすぎても自分の意見を主張することができずに支障をきたすという問題が発生するし、その人の家のように甘すぎても相手の気持ちを考えずに自分本位で発言し支障をきたすといった問題が出てきてしまうように感じた。


もちろん両者とも親に愛されて育ってきたことには違いないが、親の教育に関しては、色々考えさせられるものがあるなと思う。


私も将来子供を授かったとき、どちらにも偏らない、自分の意見もちゃんと言えて、なおかつ相手を思いやりながら発言できる子に育て上げることができるのだろうか。


まずは自分自身を改善していかなければならないなと常々感じている。



今回気持ちを吐き出すことになった理由は、前回のような気持ちのすれ違いではなく、時折その人の発する言葉に深く傷ついてしまうことがあり、それが続くことに耐えられなくなってしまったからだった。


その人と普段話していて楽しく思うことももちろんあったことには間違いないが、時折心にグサッとくる一言を言われたとき、笑ってその場を我慢→早く忘れようとする→忘れる→忘れた頃にまた言われるということが何度も何度も続いていた。


その人に限らずいつも私自身が苦手と感じることは、いくらジョークのつもりでもネガティブに何度も何度もしつこく言われること、ネガティブなことについて聞かれること。


例えば「〇〇さんには無理だって!笑」「そんなこともわからないの?笑」「〇〇さん怒ってるよね?なんで怒ってるの?」みたいな、
相手の方は冗談のつもりで言っているつもりだが、こちらからしたら煽りや否定的に聞こえる言葉だったり、

「嫌いな◯◯ってどんなこと?なんで嫌いなの?」とか、「つまり〇〇が嫌いなんでしょ?」「最近の◯◯は本当に良くないよね。」「〇〇はつまんないよね。」とか。

別に相手が悪気無く聞いているのも分かるんだけど、ネガティブなことに対して有無も言わさず、やや威圧的に気持ちや答えを強要されるような感覚に感じてしまって息が詰まる。



人の気持ちなんてそんな強固なものじゃなくて、すごく曖昧なものだと思っているので、それについて直接的に聞かれたり、極論を出されるのも非常に苦手。


アンミカじゃないけど、私は好きや普通や嫌いの気持ちも、白色のように200種類くらいあると思っている。


極論で聞かれて答えられることは、正解が一つしかない学校のテスト用紙の回答くらいだ。




ネガティブな話をしても何の生産性もないけど、「この間〇〇を利用したんだけどさ、あれは〇〇の部分があまり面白くないから、気をつけた方がいいかも!」という情報なら純粋に嬉しい。自分の失敗した体験などを相手に伝えて、注意喚起してくれる優しさだと受け取れるから。



結局は、相手の言い方の問題だと思う。



「〇〇美味しいよね!」とか、「最近の〇〇ってアトラクションすごく良かったんだけどさ、知ってる?」「あのお店の〇〇が最近流行ってるらしいけど、食べたことある?」とか、日頃は気持ちが上がるような話をしていたい。



どこまでが「伝えるべき本心」で、どこまでが「我慢すべき本心」なのか、いつも自分の中で延々と悩んでしまうけど、


実際今回のことを改めて、冷静に落ち着いて考えてみたとき、「相手の言葉に傷ついたのは事実だったんだ」と、自分の心を蔑ろにされたような感覚もけして嘘じゃなかったと感じた。

今回に関しては相手からどう思われようが、伝えて良かったと思いたい。

ただ伝え方に問題があったかもしれない。
どうやったら自分の気持ちを伝えつつ、そしてやんわりオブラートに包みながら気持ちを伝えられるのか…と悩んで悩んで悩みすぎた結果、余計な言い方をしてしまった気がする。本当に気をつけよう。



新しい職場に関しては、本心を話しやすい環境があるように感じた。

実際働いているときに周りの人が私に気を遣ってくれているなということがわかるほど気にかけてくれたり、皆が居心地の良い環境を作り出そうとしてくれているなど、この会社の離職率の低さにも納得のいく、素晴らしい環境だなと思った。


そもそも故意的に人の粗探しをするような人や、モラルに欠けた人が誰一人いない。こういった職場環境も母体の大きい会社ならではであり、本当にありがたいことだと思う。これからは休憩時間を有意義に過ごしていきたい。

安心して働くことのできる、このような会社に入社できたことを誇りに思う。


この入社したてのような初々しい気持ちを忘れずに、いつまでも働き続けたい。


今回の職場に関しては、とにかく自分自身との戦いになると思う。

プライベートと職場をキッチリ分けた働き方を徹底させること、

相手とコミュニケーション不足になり考え方のすれ違いを起こさないよう、日頃から話し合うことを意識したり、相手に対して不安に感じた時は「今この事に対してどう思ってますか?」などと、相手と意思を確認し合うことが時には必要だと感じる。


話が逸れてしまったが、今後も自分の気持ちを伝えて良かったと、最初の時点からも納得できるように物怖じせず挑戦していきたい。


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