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#words
青い光をつなぐと星座になる気がした
毎年、春になると誰からともなく招集がかかって、僕たちは海岸までホタルイカを探しに行った。
満月か新月の、やたら暖かくてたぶん蜃気楼が見えるような日。別に正確なデータを持っているわけではないし、ただの遊びだったからなんとなくそんな感じかな、と思うような日に「今日あたり行きますか」となる。
パンキョウと呼んでいる、人文学部と一般教養棟の裏に僕たちのサークルの部室はある。いつからあるのかわからな
はなれるときはいつもさみしい
一日一緒にいて、それはそれで良くて、このままずっと続けばいいのに、と毎回思う。
だけど明日は必ずやって来るし、それぞれの生活はあるし、自分のものではないし、お互い。
前は切符だったけど、いつの間にかSuicaになって、残額を気にしたりしなかったり、でもまた来るねなんて言って改札を抜けるのは変わりなくて、通ったあとすぐにこっち向いて手を振る。
名残惜しそうにしたのは最初の頃だけで、今は「電車乗り遅