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互いのこえに耳を傾けることで立ち上がる、新しい風景 - #litalico_openlab 第7回講義速報
社会的マイノリティに関する「知」の共有と深化を目的とした、未来構想プログラム「LITALICO研究所 OPEN LAB」、1月28日に第7回講義を実施しました。
精神科医の森川すいめいさん、いぶき福祉会理事の北川雄史さん、PIECES代表・児童精神科医の小澤いぶきさんをお招きし、「コミュニティは誰を救うのか – 関係の網の目から希望を紡ぐ」と題した今回。
詳細のレポート記事・動画は後日公開予定ですが、本日は速報として、講義の様子をお伝えします。
1人目の登壇者は、精神科医の森川すいめいさん。
ホームレス状態にある人や、精神疾患当事者を取り巻く日本・世界の状況をお話いただきながら、住まいの提供からスタートする「ハウジングファースト」という支援のかたちや、本人、家族、支援者が集まり対話を重ねていく「オープンダイアローグ」についてご紹介いただきました。
登壇1人目は、精神科医で鍼灸師でもある森川すいめいさん @suimebukuro 。2つのクリニックで往診や外来診療を行いながら、@tenohasi での炊出しや医療相談などアウトリーチも行っている。これまでに『漂流老人ホームレス社会』『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』等執筆。 #litalico_openlab pic.twitter.com/88vqDyhAOL
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
路上でカウントしているため日本政府は減少傾向にあるとされているが、路上の過ごせるスペースはオブジェなどで阻害され、私たちの視界からホームレスの方が減っただけ。実態としては約10万人が緊急シェルター、18.5万人が精神科病棟に1年以上滞在している。 #litalico_openlab
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ハウジング=住まいを最初提供し、必要なサポートを受けられるようになるためには、薬物を止めることや断酒をしないとスタートに立てないというステップアップ型支援が一般的だが、先に無条件で住処を提供し、その上で支援をしていく形です。 #litalico_openlab pic.twitter.com/Ynv5WjqAk2
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最後にオープンダイアローグについて。最初の3回は診断も処方もせずに、話を聞いていくというやり方で、本人、家族、支援者とまず輪になって話すところからはじめようというものです。家族間で伝えられていなかったことが語られ、家の中での対話が紡がれていきます。 #litalico_openlab pic.twitter.com/dnANiFsP6k
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本人が失敗しながら学ばないと分からないこともあるよねと、いろいろな環境要因があって結果的に薬物を使ってしまっていたかもしれないけど、もう一度自分のペースで自分の人生を、優しい空間や会いある場所で生きて幸せになっていくことができるよねと。 #litalico_openlab
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精神科医 森川すいめいさん
— おしだ (@i_oshida) January 28, 2020
「20回失敗しなければわからないことがある」#litalico_openlab
2人目の登壇者は、岐阜県で活動する、いぶき福祉会理事の北川雄史さん。従来の福祉の枠にとどまらず、多様な役割や仕事を地域全体に広げ、お互いが繋がり、支え合う関係の網の目を紡いでいます。
登壇2人目は、社会福祉法人いぶき福祉会専務理事の北川雄史さん @kitagawayuji76 。従来の福祉の枠にとどまらず、福祉の強みをいかしたブランド開発により、モノやコンテクストを創出。『ねことmaruとコトコト~障害のある人の「働く」をつくる』の共著者でもある。 #litalico_openlab pic.twitter.com/lnyg4tGmx2
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「障害者」「健常者」と二分されてしまっている社会に違和感があって、大変な人をなんとかしてあげますよっていう勝ち組と負け組のものではなくて、みーんなが繋がっているということをもう一度考え直したいなと思って活動をしています。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
つながりを見える化したのがibuki happy-happy partnership mapです。豊かな関係性が広がっていって、「一緒のことやっているじゃん」「これやりたかった」「こんな方法もあるんじゃない?」と繋がりながらやっていくことを考えなおしていけたらなと。#litalico_openlab pic.twitter.com/zvpYUvi5Js
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福祉の役割を考えた時に、「命を支える」こと、「その人の思いを育み関わりを広げる」ということ、そして「その人の役割を作って、その営みを価値にしていく」という3つの構造があるのではないかと考えています。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
当たり前に暮らすためには、支える人、生きていくためのお金、居場所、そして権利、この4つが必要で、福祉会がハブになるのではなく、応援してくれている人や周りの人同士が繋がって網目になっていくような広がりを持っていける世界を描いています。 #litalico_openlab
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「この街の風景になりたい」
— こむあい (@aiko_komura) January 28, 2020
いい言葉だなあ
いぶき福祉会 北川さん#litalico_openlab
「健常者」「障害者」と厚い壁があることに違和感
— 八ツ本 真衣 (@maimai_mango) January 28, 2020
健常者は障害者を支えるべき…と言われるけど、あれ、それって「健常者側」に乗っかってない?と。
本来は「障害がある」=「サポートが必要」という「状態」があるだけ、それは誰もがなりうるもの。
壁が薄まり広がるといい#litalico_openlab
3人目の登壇者は、PIECES代表・児童精神科医の小澤いぶきさん。一人ひとりが無意識に持っている自分の世界の見え方(メガネ)だけにとらわれず、子どもも大人も、お互いの声に耳を傾け、想像力を広げていく。市民育成プログラムや場作りについてお話いただきました。
次は小澤いぶきさん@IbukiOzawa。精神科医を経て、児童精神科医として複数の病院で勤務。虐待臨床、発達障害臨床を専門とし、子育てインクルーシブモデル立ち上げに携わる。2013年頃から地域活動を始め2016年NPO法人PIECES設立。Japan women‘s leadership initiative 10期フェロー #litalico_openlab pic.twitter.com/CxCEBXaDGU
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ある外国籍のお子さんの話。シングルマザーのお母さんが働きながら育てていたが、体調を崩してしまったことからより難しい状況に陥り、やんちゃな子どもたちと関わり万引きに至ったケースがあった。お母さんも本人も社会の歪みによって辛い状況になったのではないかと。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
私たちは世界を捉える時に自分のメガネとか、社会の「当たり前」というメガネで一部を切り取って全体であると捉えてしまっていることがあるのではないか、遠くで起きた災害や危機、事件の痛み知って初めて、自分が関わっていることに気がつけるのではないか。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
痛みや恐れ、コンフリクトは人と人の間(ま)に生まれる。もし間が痛みだらけだったら、そしてそれしか知覚できないとしたら、安心安全を感じることができずビクビクしながら生きて、未来に希望も持てなくなる。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
子どもたちの声にちゃんと耳を傾けながら、自分のことも子どものことも大事にしてお互いを大切にしあえるようなコミュニティーを作っていく6ヶ月課程のプログラムを行っています。家に居場所がなく妊娠した子が安心した場を手に入れ、高卒認定に向けて勉強するようになったり、 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
子どもたちを一人ひとりの「人」として大人が捉えた時に、もしかしたら子どもの一部分しか大人たちには見えていなかったんじゃないかな、子どもたちが見ている複雑で豊かな世界には、その奥に願いや思い、いろんな可能性が広がっているなと感じている。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
パネルトークでは、OPEN LAB主宰のLITALICO・鈴木悠平がモデレーターとなり、ゲスト3名、そして受講生のみなさんでの対話を行いました。
後半はパネルトーク。人ってどうしても場面に合わせて鎧を着て息苦しい時があるが、その奥には繋がりたいという思いがあって、誰しも大変な状況になる可能性はあるので、多様性という前提のもとに寛容であれたらいいなと改めてその重要さをすいめいさんから感じました。と北川さん。 #litalico_openlab pic.twitter.com/YPZxBT1i5J
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
モデレーター鈴木)今日の雰囲気はこれまでの回とは違っていて、それは登壇者の皆さんの存在や物言い、相互の影響の上で、また参加者の皆さんが作ってくれている空気や視線も相まってオープンな緩やかなものになっているので、この感じで進めていきます。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
すいめいさん)オープンダイアログは「開かれた対話」と訳されたりするが、相手のことを想像しきることができない、だからこそ聞こうといった考え方がある。専門家が解釈して勝手に正解を探すのではなく、本当に相手のことはわからないと認識した上で話していくことが大切。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
いぶきさん)生物が持っているそれぞれの世界は、それぞれの生物にならないとわからない。それぞれが持っている世界の物語があり、完全には知り得ないかもしれないけれど、知ろうとしていく中で、二者の間に変化が生まれるんじゃないかと思っています。#litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
「仕事」一語にしても、「稼ぐ」「雇用」など其々が異なる価値観から想像するので、共通言語を作ったり翻訳していくという作業が大切なんだと気づいた時があった。過去を辿る前に、「どうなりたい」」「何がしたい」と未来の風景を一緒に紡ぐことを繰り返したい。 #litalico_openlab
— LITALICO研究所 (@litalico_lab) January 28, 2020
自殺が少ないまちのエピソードなどあれば
— Takeo (@gumisawa) January 28, 2020
森川すいめいさん
「申し訳無いと思う人が少ない」
「住民同士協力し合っているという人が多い地域で自殺が多い傾向あり」
「『疎で多』だけど課題を解決してしまう地域のありよう」
生き心地の良いまちの話しが聞けた
#litalico_openlab
まとめようとしないで、心に浮かんだことを話していくパネルトーク、良い。
— 八ツ本 真衣 (@maimai_mango) January 28, 2020
「人が怖いと思ってしまうとき、知っているから怖くないのか、知ろうとするから余裕ができるのか。どっちが先?
気にしてみる、大丈夫かと声をかけてみることで余裕ができることはありそう」#litalico_openlab
#litalico_openlab に参戦👀
— グミ | コミュマネとCS🐱 (@gumi_yoshida) January 28, 2020
『役割をつくり営みを価値にする』一方で『ゆるやかに役割を手放していく』ことで新しい役割が生まれていく、という話が印象的でした✍️ pic.twitter.com/0Isn28RbNc
わかんないねって途方に暮れ会うそここそが余白の生まれる場所なのかもしれず、実は希望の種なのかもしれない。#litalico_openlab
— アマダユタカ|ライター (@amayuta0) January 28, 2020
最近の自分の大切にしている支援観の輪郭がさらにクリアになった感じ。①目の前の人が話していることに関心を持つ ②話していることを無理やり解釈しようとしない・評価しようとしない・解決しようとしない ③本人が話したいことを話せているかを気にする ④誰かの言葉ではなく「私」の言葉で話す。
— 野口晃菜 Akina Noguchi (@akinaln) January 28, 2020
昨日のLITALICOオープンラボは、これまでに体験したことのない何かがあった気がする。森川さんが作り出すニュートラルに意味がズレた不思議な空間は、言葉による講義というより身体で理解する「体験」だった。どちらかといえば演劇やダンスパフォーマンスを見ている気分だったな。#litalico_openlab
— おしだ (@i_oshida) January 29, 2020
昨晩のOPEN LABは「勉強会」だとか「講義」とかではなくて「体験」であった。笑#litalico_openlab
— サワラ (@akai_sawara) January 29, 2020
次回2月12(水)第8回講義のお知らせ
第8回 「生きる」を誰が決めるのか – 生命倫理と医療・経済 | LITALICO研究所 OPEN LAB
「生きたい」と、他ならぬ本人が願うこと。
「生かしたい」と、家族が願うこと。その願いを叶えるために、医療が、福祉が、そしてそれに携わる人々が、取りうる選択肢を提示し、実行する。そうしたミクロな現場の願いと応答の背後にある、リソースの有限性、そして「自己決定」の困難さ。
答えの出ない問いを前に、それでも私たちは何を考えなければいけないのか。3人の識者と共にこの問いに向き合います。
ゲスト
立岩真也さん 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授
林伸彦さん NPO法人親子の未来を支える会代表理事 The Fetal Medicine Foundation Japan 代表
川口有美子さん NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会 副理事長
2020年2月12日(水) 19:30~22:00 (19:00開場)
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー16F
株式会社LITALICO本社 セミナールーム
チケット販売サイトPeatixよりチケットをお求めください。
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