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シスター講評【ポリスとのつながり】

シスター・ラ・ポール(前:シスター泥棒)は、日本チャットノベル大賞【特別賞】受賞作です。受賞の詳細は、前の記事「出版落とし穴」でも語っています。▼以下リンク▼

シスター泥棒【あらすじ】

「沈黙なんて無理! 空腹に耐えられない! 神に従順でいられない!」

・お肉が大好きな腹ぺこ自由人、メアリー。
・密かに恋を夢見る、テレサ。

修道女たちの心を盗む「泥棒」とは?
「泥棒」の心をとらえるものとはなにか?
捕物帖の結末は、あなたの目で確かめてください。

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WEB連載時のイラストは、CHARATメーカー様、ACグループ様の素材を用いて作成したものでした。

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シスター泥棒は【新装版】をAmazonで販売予定です。

お値段は、1,180円(税込)。

表紙のイラストは、Vange様に描きおろしていただくので、お楽しみに★

■編集部の選考メモ

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■最終選考委員の講評(ネタバレ注意)

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気になったご指摘は、以下の4点です。

1■義理の母親との対決を見たかった

2■ルークとメアリーが、お互いの気持ちを告げ、惚気るシーンが見たい

3■テレサとメアリーのストーリーの繋がりが希薄で、Wヒロインの群像劇にする意味があまり無いように感じた

4■全体を通して読むと「テレサ」が主人公だったように感じる


【特別賞受賞後の経緯】

受賞後、書籍化の打診があったのですが出版社側の事情で白紙になったので、ノベルアッププラスでは「チャットノベル」⇨「一般小説」に改稿したものを連載していました。

現在は、ノベルアッププラス版の小説も非公開にし、Amazonで小説版のみを販売しています。

この記事では【WEB公開時に使用していた挿絵】とともに、加筆修正をほどこした点について語ります。キャライラストはCHARATメーカー様で作成、背景はACグループ様の素材です。

この記事で使用している挿絵は、Amazonで販売中の書籍に含まれません。

1■義理の母親との対決を見たかった

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修道女テレサには、血のつながらない義理の母がいます。

テレサの義理の母と、テレサの恋人アルバートとの「対決」が見たいという嬉しいご要望。ノリノリで加筆しました。

以下の画像は、ノベプラで連載していた「一般小説版」の挿絵です。

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上図で青ざめている女性テレサの継母です。

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ネタバレですが、アルバートは顔が怖いだけで、中身は善人です。

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そして継母も悪人ではなく、娘の幸せを心から祈っています。

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二人ともテレサが大好きなのです。

誤解されやすい継母とアルバートの対決、ぜひ読んでみてください。


2■ルークとメアリーが、お互いの気持ちを告げ、惚気るシーンが見たい

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この二人、ギャグシーンばかりで、惚気るシーンがほとんどありませんでした。メアリーは恋より食い気ですし。

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ルークは暗い部屋が大好き引きこもり貴族です。

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そんな彼も、メアリーが包丁を持って現れた日には、

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さすがにちょっと身の危険を感じました。

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メアリーは殺人鬼ではないのでご安心を。婚約発表の宴では、二人が手をつなぐシーンがあります(加筆しました)ので、チェックしてみてください。ルークが珍しく、メアリーに愛の言葉を囁いています。

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では、残る二つの指摘に移りましょう。

3■テレサとメアリーのストーリーの繋がりが希薄で、Wヒロインの群像劇にする意味があまり無いように感じた

4■全体を通して読むと「テレサ」が主人公だったように感じる

「シスター・ラ・ポール」は「ポリス・ラ・ポール」シリーズとの関係が深い物語です。第0巻(外伝)という位置づけなので、この物語単体では、メアリーとテレサの繋がりは希薄だったかもしれません。

そして「テレサが主人公だったような気もする」というご意見。実はテレサの「実家」が「ポリス」シリーズと深い関わりがあります。

テレサには ①弟ウィリアム 親戚ロベルト ③親戚クラリーサ がいます。

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ウィリアムテレサは、分家のロベルト、クラリーサ面識はありません。遠縁だったので、両親もほとんど交流がありませんでした。

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飛行士「ロベルト」は重要人物です。彼はアルバートの友人でした。

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ロベルトは死の直前、アルバートと言葉を交わします。

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ロベルトが空で亡くなった後も、

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友人アルバートは、亡きロベルトの鎮魂を祈っていました。

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幽霊となり、地上に戻ったロベルトはというと、

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修道女となった妻エレナを守り続けていました。

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ロベルトにはがいます。それがクラリーサです。

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第2巻の主人公ラルフは、ロベルトの生まれ変わりです。

第3巻の主人公マリーは、クラリーサの生まれ変わりです。

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ラルフのイトコとして生まれ変わったマリーは、ラルフのことを「兄さん」と呼んで親しんでいます。

ロベルトと妻エレナ妹クラリーサのエピソードは、第2巻ローゼンクランツの王で描かれます。

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クラリーサには初恋の相手がいます。それが、ラモン・デイヴィス。

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ラモンは、メアリーの弟です。

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昔はやんちゃ坊主でした。

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やんちゃな彼には忘れられない「空の綺麗なもの」があります。

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成長しても、その綺麗な存在を想い続けていました。

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第3巻の主人公「良治」は、ラモンの生まれ変わりです。

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ラモンは、初恋の相手クラリーサが忘れられず、

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生まれ変わっても、彼女を想い続け、空を仰いでいます。

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さらに彼らの婚姻・親戚関係を深掘りしていきましょう。

メアリーの婚約者ルークには、アイリスという姉がいます。

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アイリスは、リンデン家に嫁ぎました。

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アイリス子孫が、第1巻の主人公ジョンです。

ジョンとルークは、少し性格が似ています。

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ルークの生まれ変わりは既に登場していますが、今は秘密です。

ルークには「アリエッタ」というイトコがいます。

アリエッタの生まれ変わりが第1巻の主人公、咲良です。

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アリエッタメアリーは容姿が似ていますが、別人ですので注意。

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アリエッタ と メアリー本の虫です。あ、ルークもね。

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実はもう一人、本の虫がいます。

それがこの人、ミケーレ・デイヴィス。

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ミケーレは、メアリーとラモンのイトコです。

ミケーレの生まれ変わりが、第4巻の主人公:マルコです。

ここで第4巻のVange様描きおろしイラストを、ちら見せしちゃいます! 

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マルコが右手に携えているのは聖書です。

マルコ(前世ミケーレ)はポリス第1巻から登場しています。

ミケーレは元は医者でしたが、妻亡き後、修道士になります。

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修道院で出会ったリカルドとは、悪友でした。

リカルドは、ジョンの前世です。

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リカルドは、アリエッタ・リンフォードと婚約していました。

しかし二人は生き別れ、修道士、修道女となります。

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リカルドの気持ちを汲んだミケーレは、脱走の手助けをします。

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リカルドを逃がしたことで、ミケーレは地下牢に投獄されてしまいます。

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彼はそこで、不思議な少年と出会います。

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来月発売予定の【第4巻・桂冠詩人の恋】をチェックしてみてください。

修道院を脱走したリカルドと、アリエッタの恋の結末は……。

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第1巻【前世譚】に描かれていますので、是非お楽しみください。

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いかがでしたでしょうか?

noteでは語りきれない多くの物語が詰まっています。

ラポールシリーズをよろしく御願いいたします。

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この記事で使用したフリー素材

イラストAC様

CHARATメーカー様


ぱくたそ様


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