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海外大学ってどんな感じ?

ちょうど1年目の大学生活が終了しました。

一言で表すなら激動の1年かな?
激動まではないけど環境がガラリと変わって、大変だったなー。というのが感想です。

まだ残り1年ありますが、これまでの大学生活を振り返ってみようかなと、、


カレッジについて

まずはカレッジの仕組みについて説明していきます。

カナダには公立カレッジ、私立カレッジがあって
私は公立カレッジに行っています。

二つのカレッジの違いとしては、
学位が取れるか、取れないか
公立カレッジはBachelorやDiplomaの学位を取ることができて、その学位を他のカレッジやユニバーシティにtransferすることもできます。

そして公立カレッジの場合、
卒業後に最大3年のワークビザがもらえるんです。

Post Graduate Work Permit、PGWPと言われています。
どの学位を卒業するかで、発行されるビザの年数も変わってくるのですが私の勉強しているDiplomaは3年のビザを出してもらえます。

↑↑↑
でも最近のカナダの情勢からするとPGWPをちゃんと発行してもらえるかわからなくなってきています。
というの、コロナ禍の時に移民をじゃんじゃん受け入れてしまって、今ではカナダ全土が大量の移民で飽和状態になっているんです。

そのせいで家賃は高く、仕事探しも困難になっています。

なので、カナダ政府がこれからは留学生の受け入れを制限することを発表しました。

そしてPGWPも何かしらの制限がかけられていくのでは、、、と言われています。
永住権の王道ルートとして、PGWPが使われていたのでそこに制限をかけて、永住権を取りにくくして移民を減らそうとしています。

私もこの、PGWPを取りたくてカナダの公立カレッジを選んだので先行きが心配です。

話が逸れてしまいましたが、
またある程度の英語力が求められるのも公立カレッジの特徴です。
私のカレッジだと、色々な試験が認めらていますが有名のだとIELTS overall6.5以上(band score 6.0以上)など

↓↓↓私の大学の英語の入学条件

英検1級!?

また、カレッジの特徴として少人数制クラスを取り入れています。
クラスによりけりなのですが、1クラス15~40人で授業をしています。
100人以上いるクラスがあるのはユニバーシティです。

ここがユニバーシティとカレッジの違いです

クラスは日本の大学と同じように、履修登録をして授業を受けていくスタイルです。
プログラムによって必修科目が異なるので、自分のプログラムの必須科目を選んで取っていきます。

Accountingの必修科目

私のプログラムはDiploma(2年)で、卒業するには60単位が必要なので(1クラス3単位)計算すると必修科目の20クラスを履修したら卒業できます。
それで私は毎セメスター3,4クラス取るのでちょうど2年で卒業できるようになっています。

↑↑↑
取る授業数なのですが、私の学校では留学生は最低3クラス以上取る必要があります。(フルタイム学生なので)
学校によって違いますが、ユニバーシティになってくるともっと授業を取らないといけないといけません。

UBC,BCITの友達は5,6クラスを1セメスターで取らないといけないらしいです。

私は4クラスが限界だと思っています。
またバイトもするなら、3クラスでギリギリ。

最初のセメスターに4クラスとって、バイトしていた友達は1クラス落としていました。他にもバイトと両立できず、落単してしまった人も見ました。

国籍比率は?

私のカレッジの国籍比率は、
学科によって変わるのですが、全体で言うとネイティブ70%,留学生30%なイメージです。
国で言うと、インド、香港、南米(メキシコ、コロンビア)が多いですね。
ネイティブといっても、インド系カナディアン、香港系カナディアンが多いので、the カナダ人は少ないイメージです。

日本人は、ちらほら見かける感じかな?
クラスでは1人いるかいないか。大学内を歩いてると結構見かけます。
でも語学学校のような感じとは全く違います。

そして本当に多国籍だなーと感じます。さすがカナダ。


授業はどんな感じ?

授業の内容、雰囲気はProfによって全く変わってくるのですが、
大体は日本の授業と似ています。

中間試験(midterm)が1,2回あって、期末試験(final)が最後にあり、終了。

その他にもグループプロジェクト、クイズ、case studyなどがあったりするクラスも。

Marketingを専攻にするなら覚悟必須。笑
midtermが1回しかなかったり、finalがなかったりする代わりに、プロジェクト、プレゼンが評価の大半を占めます。
一方でAccountingや理系のクラスは、
そういうものがほとんどない分、midtermとfinalでgradeが決まります。


↑Accountingの評価基準

↑↑たとえばmidterm 25%と言うのは、midtermの点数が全体の成績(final grade)の25%に入るという意味。

↑Marketingの評価基準

逆に言えば、Marketingの方がどこかでつまずいても他のもので挽回ができる。
Accountingなどは、どこかでつまずくとthe end。


そしてfinal gradeが50%超えればパスできます。それ以下だと、落単。
つまり、再履修しないといけません。

↓↓↓GPA換算表

Dを取れば50%


日本の大学だと、ある程度勉強している限り落単の心配はいらないのですが、
海外の大学は勉強していても落ちます。
授業をサボるのはもちろん、授業についていけなくなると間違いなく落ちます、、
そして1回の授業で教科書20ページ以上進むので、1回授業をスキップしてしまうだけでも遅れを取り戻すのが難しくなってしまいます。

特に留学生は言語の壁があるので、周りの学生よりも倍以上勉強する必要があります。

クラスの雰囲気は?

↑からも分かる通り、日本の大学と違って授業中に寝れるほど暇ではありません。
1クラス3時間あるのですが、絶対に寝れません。たとえ昼の授業でも。

ビジネスの授業

Profが説明したことがテストに出たりするので、一言一句聞き逃してはいけない精神で集中して授業に取り組んでいます。中にはレコーディングをしている生徒も。。

その一方でネイティブは余裕かまして、パソコンでゲームしたり、サッカーの試合見たり、ネットショッピングしたりしてる子が多いのですが(中には真面目な人もいます)、留学生はそうはいきません。

英語を理解しないといけないからと言うのもあるのですが、
それよりも、学費がネイティブと私たちでは全く違うんです。

なんと、、、
毎セメスターネイティブの8倍多く私たち留学生は払っています。
そりゃ、ネイティブたちと同じように過ごしてられませんよね。

なので留学生は死に物狂いで頑張っています。
またバイトもしないといけないので(経済的に)大変です。

ちなみに私たち学生は週20時間バイトができます。

セメスターが始まると、遊べる時間が本当になくなります。
特にFinalが近づいてくるとみんな図書館に引きこもってひたすら勉強。

学校のパソコンを使ってテスト勉強


語学学校にいた時は放課後に遊びに行ったり、自由な時間が多かったですがカレッジが始まるとほぼ勉強で終わります。友達と遊ぶのが難しくなって、遊ぶ代わりに一緒に勉強しています。でも一応1ヶ月に2,3日は遊べます。最初は2,3日すら確保できなかった。笑


Marketingの勉強に挫折

実は私、元々Mareting専攻で入学したのですが、2セメスター目でAccountingに変えました。

理由は卒業後の就職とGPAが関係していて、卒業後はPGWPを使って現地で就職を予定しているのですが、その際に
Marketing関係の仕事に就職できる気がしなかったから。

Marketingの仕事って資格がいらないものがほとんどで、良くも悪くも誰でも働ける。
↑だったら留学生を雇う必要ってなくない?

しかもMarketingの仕事は競争率が高いらしい、、、
日本での職歴も一切ない私は、他のネイティブとの競争に勝ち抜ける自信が全くありませんでした。
授業を受けてても留学生の自分と周りのネイティブとの圧倒的な差に落ち込んでばかりいました。

良い成績を取りにくい!!!

1セメスター目にMarketingの授業をいくつか履修したのですが、グループプロジェクト、プレゼン、ディスカッションがてんこ盛りの授業で留学生の私からすると地獄の授業でした。
↑なぜMarketing専攻を選んでいたのか、、

グループプロジェクトはグループ全体での評価になって、誰か1人でもサボる人がいるとグループの評価に影響するので、ちゃんと見極めてグループを作らないと痛い目に遭います。(痛い目に遭いました。)

↓Marketingのクラスで実演販売のrole playに向けて練習しているところ。

ペアを組んで10分間の劇を作るっていうプロジェクト。
顧客と販売者をそれぞれ演じて、どれだけ良い販売者として振る舞えるかで評価が決まります。
最終的に1組ずつみんなの前でこれを見せないといけなくて、それに向けて台詞を覚えて何回も通して練習しました。

パートナーはネイティブで私の覚えの悪さにうんざりしてたと思う(汗)
このプロジェクトもいろいろトラブルがあって、本当に大変でした

最終的にパートナーが学校来なくなったり、新しいパートナーの1人がチームから抜けたり、、、笑

後、このプロジェクトじゃなくて他のプロジェクトですが
チームメンバーとのミーティングで連絡もなしに待ち合わせ時間より3時間遅れてきたり、散々な思いをしました。

ちなみにそのチームメンバー曰く、
学校に来る途中に交通事故を起こしてしまった
と言ってたけど、片手にコーヒーを持って優雅に登場されてその言い訳だったので信用度がほぼゼロ。笑


海外の人の時間のルーズさには本当に驚きます。
友達と待ち合わせしても、全員集まるのは2時間後とかは普通でカルチャーショックです。

↑で説明したようなことが起きると、授業の成績にも影響しかねません。
なので!!!!

***良い成績が取れるかは、チームメンバー次第***
↑私の場合はです。
優秀な友達は、1人で全てこなしてチームメンバーに左右されずに良い成績を維持できています。

なので私はグループ選びには命をかけています。

そしてグループプロジェクトも大変ですが、テストもコンセプトの内容を説明するEssayタイプだったので、自分の英語力で正しく説明できなかったりと、苦戦しました。

Final Gradeは
Cでギリギリパスした感じです。落第はしませんでしたが。


まとめると
Marketingは自分に合ってなかったということです。

ただ他の日本人の友達でも上手くやって良い成績を取れている子もいたので、
結局は自分次第なんだなと。


英語力は?


語学学校のPathwayコースを使って入学したので、IELTS, TOEFL共に受験したことがなくて、1年前の英語力はこれくらいだったと言えるものがないのですが、オーバーオール6.0(IELTS)もなかったと思います。
Duolingoだけ受けたことがあって100とかだった記憶です。

100でした

学校の授業についていけない

語学学校にいたときは英語の勉強をしてたのに対し、カレッジでは英語で専門分野を勉強するので英語力はあっても足りないと痛感しました。

Professorやクラスメイトが何を言ってるのか全くわからない、、、
ディスカッションをしても、周りはネイティブで話に入れず黙り込んでしまったり、何度も悔しい思いをしました。

Profに当てられても、なんの質問をされたのかもわからずクラスでも全く喋ることができませんでした。

また周りとの圧倒的な英語力の差にコンプレックスで、英語を話すことに抵抗があったんだと思います。

英語もろくに喋れない私がこの大学にいても良いの????

周りとの差に怖気付いて、いつしか少し下のレベルの大学に変えようと考え始めてました。

両親にも電話で、もうこの大学でやってくの無理だ。と伝えました。


そんなある日、Professorと話す機会があり
Professorから授業ついていけてる?と心配して聞いてくれました。

留学生の私を気にかけてくれてたみたいで、思い切って自分の英語力について相談してみようと思い、今までのことを全部話しました。
そしてProfessorから、

『あなたの英語力は悪くないよ、ちゃんと何が言いたいのか伝わってるからそれで十分だよ』

と言ってくれて、、、当時はこのアドバイスに助けられました。

それと同時に私はここにいても良いんだと初めて思えました。
そこから英語に対するコンプレックスは徐々になくなっていった気がします。

そして、なんとか最初のセメスターを終えました。
毎日予習と復習を欠かさずして、授業のない日は毎日勉強をしていました。

今は勉強のやり方など分かってきたので、ここまで苦労はしてないですが
最初は全くわからなかったので、200ページ以上ある教科書をひたすら読んでいました。笑

英語力の変化

英語力に関しては、もちろん一年前に比べるとスピーキング、リスニング、リーディング、ライティング全て伸びていると思います。
特にリスニングに関しては、授業でひたすら英語を聞いてるので上がっていると実感します。

教授の言ってることがちゃんと理解できたり、道端で話しかけられても対応できるようになったり

それでも、まだまだ勉強が必要ですが、、、


最後に

ここまで結構大変なエピソードを書いてきましたが、実質めちゃくちゃ大変だったのは最初のセメスターでそれ以降はそこまで大変ではないです。

結局は慣れ

もう今は4セメスター目に入っているのですが、
4回も同じことをしてると慣れてきて、課題やテストはこういう感じに進んでいくとか、復習の仕方などが分かってくるんですね。

最初のセメスターでは、Cしか取れなかったのが今ではAやA+も取れるようになって、成長を感じています。

バイトをする余裕があるほどです。
復習などの授業外での自習は必須ですが。

一度慣れてしまえばこっちのもんです。

頼れる場所はたくさんある

私も最近まで知らなかったのですが、カレッジは色々なサービスを提供しているんです。

たとえば、mentor, mentee制度。
これは新しく入学した人(mentee)が在学中の先輩(mentor)にわからないことを聞いたり、アドバイスをもらえるんです。
自分よりも先にカレッジで勉強されている方達なので、豊富なアドバイスがもらえます。

あとは、tutoringとかカウンセリングもあるみたいです。
サービスかはわからないけど、教授のoffice hourを利用するのも◎

とにかく、カレッジは手厚いサポートを提供してるのでそういうのを利用するのもカレッジで生き抜いていくためのヒントになると思います。

これからについて

気づけばあっという間に大学生活折り返し地点で、そろそろ卒業後の進路に向き合っていかないといけないと感じています。

今の所日本に帰国する予定はなく、
PGWPが取れたら、現地で就職をしたいと考えています。

なので、今からコネ作りだったり、ボランティア、インターンシップなど積極的に動いていく予定です。
周りの友達も私と同じような目標を持ってる子が多く、就職のために色々な活動をやっているのを見て感化されます。

残りの大学生活も気を引き締めて頑張っていきます。




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