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日記

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2020年6月の記事一覧

200629 待つこと

なんとなく書けばそのうち鎮まるだろうと思っていたのに、一向にその気配はなく、むしろ止めどなく溢れ出る一方だ。これは一体どうしたものか。

こういうときに「ちょっと今混乱してるので助けてくれませんか」と、誰かにお願いしたり何かに縋ったりすることが、私は下手なんだな。こればかりは今すぐどうこうできるものじゃないわけで、今はとりあえずひたすらジタバタしてみるしかない。
バタついている間は、あとどれくらい

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200628 あじさいの外縁

200628 あじさいの外縁

この時期になると時折思い出す。
小学生の頃、あじさいをテーマに詩を作り、花の絵を添えて自作の詩を色紙にしたためる、という授業があった。担任の先生はこうした創作的学習を重視し、いつにも増して熱心に取り組んでいた。
私の気を重くさせたのは、あじさいの絵を下書きなしでペンで書くように指示されたことだ。先生曰く、上手に描こうなんて思わず、心の思うままに描いてみることが大切だから、と。

何事も下準備をして

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200625 「メンタル安定至上主義」を見直す

↓先日見かけたツイート

これを読んで非常に腑に落ちるものを感じると同時に、常日頃、自分がいかに「メンタルは安定させて然るべき」という観念に縛られているかを思い知らされた。

1.「メンタル安定至上主義」に至る経緯個人的な感触として、近年「精神は安定しているほど良い」とか「ブレない人は強い」みたいな価値観をよく見かける気がする。それは、(同僚や上司、配偶者などの)相手との関係性を問わず、「精神が安

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200624 再考:対人関係

↓先日の日記
200319 いわゆる「恋」と「愛」
200607 本音
200609 関係の端緒としての「恋」
200610 〈メモ〉ゲシュタルトの祈り

これらを書くことで、結局私は何を明らかにしたかったのか。
「お願いだから、どうか助けてほしい」という他者への切実な懇請と、「自分が助けられること」への期待に根ざした関係構築の試みとでは、両者は本質的に全く異なるものだということを、私は確かめたか

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200615 自由と探究の心

私が好きな学者さんの話し方は、大体二種類に分けることができる。

一つは、自分の研究やその対象が好きでしょうがないという様子で、止めどなく永遠に喋り続けてしまうような人。分かりやすさは二の次で、頭の中にある膨大な知識が外に飛び出て走りたがっているかのように、次から次へと話題が移り変わってゆく。唾を飛ばしながら聴衆の方へとにじり寄っていき、相手が若干引いていても全く気づかずに一人語りを続けてしまうく

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200613 エンターテイナーへの思慕

私は、あるミュージシャンが好き。彼は「天然・純粋培養の陽キャ」だなと思う。彼を見ていると、学生の頃の同級生を思い出す。いつも明るく陽気で、自然と周りに人が集まってくる。勉強も遊びも、何でも卒なく(時折「うっかりミスをして友達に助けられる」場面も抜かりなく適度に交えながら)要領よくこなすのに、全然嫌みがなくて、男女問わず教員を含めて文字どおり「みんな」から好かれてて、やんちゃもするけど最後は結局「も

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200611 ある女性の言葉

追記(201117)
これだけでは、彼女の本意は十分に表現できていない。
もっと別の言葉が必要だ。

「女性の社会進出は良きものであり、女性は自ら、その社会的地位の向上に向けて努力邁進すべし」という啓発。もしもこれが旧来の社会が価値ありとみなしてきたもの(例えば、権力、金、名声)を最上として、女性自らもその所有・獲得を目指せ、という考えを内包しているならば、私はこれに賛同できない。

即ち、社会的

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200609 関係の端緒としての「恋」

追記(201212)
記録用

私は人に対して「かっこいい!」とか「すてき…!」という強い感情を抱き、ときめいたりドキドキしたりするという経験が少ない方だと思う。近年はその傾向が顕著で、現実に出会う人(限りなく少ないけど)、メディアで目にする人とを問わず、「ふーん、最近はこういう人に人気があるのね」くらいの冷めたテンションでしか眺めることができなかった。

この傾向の主な原因は、おそらく「婚活」と

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200319 いわゆる「恋」と「愛」

追記(200607)
自分で嫌になって一度消したノート。この癖なかなか治せない。今も読み返すと違和感あるんだろうけど、いつか振り返って考え方の変化をきちんと検証できるように、すぐリセットしたがる癖にも抗うために、もう一度書き残しておこう。

プレ婚活のメモを書いているうちに、昨年読んだ記事のことを思い出した。もう一度読み返してみたけど、おっしゃる通りだなという感想しか湧いてこない。

私にとって「

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200607 本音

危機は本音を暴くという。今回私にとってそれが最も顕著だったのは、人間関係、とりわけ「結婚」に対する考え方だったような気がする。

少なくとも私が目にしたメディアでは、「コロナ禍の婚活市場が盛況、相談所の成婚率UP」といった記事が目に入った。「苦難を共に乗り越えてゆける人がほしいなど、ステイホームで人との繋がりを切実に求める声が増えた」といった論調だった気がする。
それらを見て自分の反応が真逆である

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200606 美術館

200606 美術館

そろそろ文化が恋しい。
近年は世界的に有名な美術館で、所蔵する作品の一部(パブリックドメイン)をデジタル公開しているところも結構あるみたいだ。Google Arts & Cultureもそうだけど、今は特にありがたさが染みる。
昨日はアムステルダム国立美術館(Rijksstudio)内の作品を、家で一人あてもなく探索してみた。せっかくだから気晴らしに、気になった作品をまとめてみよう。なんとなくテー

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