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今日が水平線に落ちる頃

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散文、詩、ドローイングなど
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2020年12月の記事一覧

耳鳴り

耳鳴り

「左耳から高い音の耳鳴りが聞こえると天使がいるんだって。」

耳鳴りがするたびに根拠のないジンクスを思い出す。
確かに確かに。というように、実際見たことはない。だから一時期ずっと天使の絵を追っていた。

実際には雪の降る前は、よく耳鳴りがするもので、私はその意識が少し離脱するような感覚が嫌いではない。

旧約聖書に出てくる天使はとてもこの世のものではない霊的な姿や存在として描かれている。私クリスチ

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声がするから

声がするから

何かの存在は音を発してる気がするし、あたたかさをかんじもする。それがしあわせとか、不幸せとかの揺れ動くものにあてはめなくても、なんとなく、あったかい人とか、あったかい犬とか、あったかい魚はちょっとべつだけど、
声を聞きたい幻想を乞うてしまう。
関わるさまざまな対象に。
しかしそれは聞こえたり、感じたりするのとも違う、今おきていること以外に反響する何かの音は感じられない。

過去についてもう考えるの

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