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【第4回】将来のためにライフプランを考えよう!

T:わし、10 年後に旅行しようと思ってるんじゃ
M:へぇ~、どこへ?
T:宇宙旅行じゃ!
M:おいおい、いくらかかるか知っておるのか?
T:えっ・・・まあ1000 万円くらいで足りるじゃろ?
M:はぁ・・・自分がやりたい事にいくら必要なのか、ちゃんと調べたほうがよいぞ?
T:(小声で)説教ジジイ
M:ん?秀吉殿に必要なのは、趣味や夢だけでなく、 普段の生活費全体から見直すことじゃな。何年後にどんなイベントがあっていくらお金が必要なのか。
T:やり方がわからん
M:まぁ一緒にやるさ。まず、ライフイベントやキャッシュフローを表にするのじゃ。例えば、太郎・花子夫婦とその子供、一郎と幸子の4人家族の場合、こんな感じじゃ。

(表)

T:ほう、マンションを来年買う予定なんじゃな。
M:そうじゃな
T:4人家族なのに車を 5 台も買うとは贅沢な!
M:買い替えるってことじゃ!まぁ車でなくても子供の結婚祝いとか自宅の修繕費とか色々かかるしな。しかし注目してほしいのは一番下の「貯蓄残高」じゃ。
T:ありゃ?途中でマイナスになっておるぞ?
M:そうなんじゃ、全く足りてないのう。このプランで進むと 8 年目から貯金が底を突いてしまう。このように、表にするとわかりやすいだろ。早い段階から将来を見据えてプランを立てることが重要なんじゃ。
T:なるほどな~、わしも宇宙旅行のせいですぐに貯金が底突くところだった・・・!
M:うちの太郎夫婦と一緒にしないでほしいんだがな・・・そしたら、この表を修正 していこう。支出を抑えたいが、基本生活費、住居費、教育費は簡単に変えることはできんのでそのまま。保険料も継続したほうが良いケースがあるので一旦そのまま。その他の支出について、ちょっと節約で 90%にしてみよう。
T:なるほど!
M:それから、給与収入を見ると11年目と17年目に昇格して年収アップをイメージしておるが、これももっと早いうちに昇格できるよう仕事を頑張る。
T:それが出来たら苦労しないがのう・・・
M:がむしゃらに頑張るより、現状を理解していれば、目標も明確になるだろ?もしくは転職や副業をしたり、妻の花子がパートなどで稼ぐという手もあるぞ。そして仮に6年目、11年目、17年目と3段階で年収がアップするとしよう。

(修正版の表)

T:おぉ!!貯蓄残高が一気にプラスじゃ!!
M:太郎が定年を迎えたとき、貯蓄は 4008 万円。老後 2000 万円問題に対し、夫婦2人分達成じゃな。まぁ教育費で言えば、幼稚園からずっと国公立なのか、私立に通うのか、などによっても変わるしな~

(表)

 貯金がなければ奨学金を活用するのも手じゃ。
T:太郎・・・よくやった!!!
M:太郎に感情移入してくれてなによりだな。日本経済を支えていた終身雇用制度や年功序列型賃金制度も崩れ、能力給や年俸制を導入する企業が増え、転職や独立も増えた。女性の社会進出も活発になり、多種多様に個人が自分に合った生き方を選択する時代じゃ。
T:そうじゃな〜。いずれにせよ、わしらが現役の時に比べたら、選択肢があって良い事なんじゃないか?
M:なんかしんみりするなぁ。とにかく、「人並み」のライフプランなんてものはもう無い。一人ひとりが自立し、自己責任を取り、自分自身がどう生きていくかを考えるという、個としてのライフプラン作成が求められているのじゃ。
T:なるほど、ライフプランを作成する重要性が理解出来た。ってことで宇宙へのライフプランを一緒に考えようではないか♡
M:そこはマストなんじゃな・・・
T:「宇宙旅行 費用」っと。(ネット検索)どれどれ・・・げぇぇっっ!!
M:1人あたり60億5000万円・・・うん、頑張れ

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