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ベンチャー企業に飛び乗り、サッカーライターには学べない世界を知った(竹中玲央奈)

こんにちは。

会社noteは久しぶりです。Link Sportsのメディア事業全般を担当している竹中玲央奈です。自己紹介については以下をお読みください。ただこれも昔なので、今度改めてアップデートされたものを書ければと思います。

スポーツライター×IT企業社員のデュアルキャリア

自分は大学在学中の2011年頃からスポーツライターになるためにサッカーのブログを書き始め、自分を売り込み、結果サッカーメディアの世界に入り込むことができました。Twitter等々自分の発信を見ている人はご存じかと思いますが、週末を中心に様々な現場へ行き、サッカーの記事を書いております。最近はJリーグに行かず全国各地へ育成年代(15歳〜22歳)の試合を取材し選手採点なんかをしています。月額マガジンもやっているのでぜひ。

一方、このLink Sportsという会社でWebメディアの運営や、自社アプリとメディアを利用したPR施策の提案営業などもしています。

サッカーライターの仕事は個人事業主としてやっているので、いわゆるデュアルキャリアです。暑い日も寒い日も現場に泥臭く足を運び、選手や監督を取材してそれを文字にするというクラシカルな仕事を土日はこなしています。8月は有給と夏休みを使って会社を休みながらトータルで30試合以上見ました。

こういう“足で稼ぐ”スポーツライター業とITスタートアップは対局に位置すると思います。「取材なんてオンラインでやればいいじゃんw」みたいな。でも、時代がどう変わろうとも本当の信頼関係はface to faceで生まれるものだと僕は思いますし、結果としてこの数がアウトプットの質や案件相談数に跳ね返ってくると思います。

なぜこの2つを両立して行なっているのかというと、シンプルに昔からインターネットが好きだったからです。小学生のときにPCとインターネットに触れ、中学生で2ちゃんねるにハマり、高校で前略プロフやmixiに出会い、大学ではスマートフォンに衝撃を受けました。そしてITによって世の中が変化していくのを体感し、この世界に身をおいてみたいな、と感じたのです。ただ、いろんな理由と経緯があってサッカーライターという夢(というか“意地”に近いかもしれない)は捨てきれず、結果「両方やれば良いじゃん」という形で今に至っています。

結果として、やりたいことが出来ているので最高に人生が楽しいです。


“記者”だけでは学べなかった世界


自分がLink Sportsに関わりだしたのはほぼ創業期と言っても過言ではない2015年の末です。会社ができて1年ちょっとが経過した時期でした。そこから現在に至るまで、おそらくJクラブや高校などの練習・試合へ赴いてコメントを取り記事を書くことがメインの「サッカーライター」という仕事では知り得ぬことを多く吸収できたと思っています。もちろん、今も勉強中。

会社の変遷については小泉社長の以下のnoteに詳しく書かれています。


では、表題にもある “ITスタートアップに身をおいて感じたこと”を簡単に挙げてみます。

①お金の動き、経営というもの
シンプルにこれは大きい。会社を作るためにどうやって資金を得てどうやりくりしていくのか。なんで売り上げがたたないのに資金を得られるのか。投資とはなにか、バリエーションの指標など。数学を高1で諦め娯楽にばかり触れてきた文学部男子の自分が能動的に知ろうと思わなかったことが、日々業務をこなす中で自然と学べました。そして社長はじめ役員陣が近いので、”経営”が身近になります。事業計画作るの大変。

②会社の資金が尽きる目前
①に紐づくのですが、会社がキャッシュアウトする目前に立ち会ったのは今では良い思い出です。一本柱が崩れおちる感じ。上の小泉さんのnoteに書いてありますが、10人弱の組織がステップアップをしようとする過程で信頼してた組織から反故にされて組織の資金が枯渇直前までいったときに得たあの緊張感は痺れました。もちろん、味わわないに越したことはないのですが。

③ITの知識
いちユーザーとしての情報、知識はインターネットと昔から触れ合っている分、そこそこあります。ただ、それ以外の裏側の部分。エンジニアが製品開発をする中でjiraやbitbucket、testflightのようなサービスを使うとか、業務の進め方とか。これはITスタートアップならではかなと。


④組織構成、マネジメント
10人くらいまでは個人でがむしゃらに頑張ればOK。ただ、15~20人くらいになると案件や1つ1つの規模がおおきくなって 1人では回せなくなり、「誰かを使う」ことが求められます。ただ“使い方” や “マニュアル” は存在しないし周りも忙しいからそこの教育コストをかける暇もない。そんな状況下でマニュアル作りや育成を同時並行に行なうというのはとても大変でした。今もここが大変だとおもっています。会社を大きくするには絶対にやらなければいけない。


⑤親会社、役員への数値ベースのプレゼン
これが一番しんどいです。①で述べたとおり数値を見るのは得意ではないのですが、創業初期から居てプロダクトやサービス開発に関わってきた以上、役職も上がってどう売りと利益を上げて組織を肥大化させるかということを考え、説明しなければいけません。

やりたいことをするには上に対しての説明責任があります。

これを定量的に示さなければいけないのはしんどい。定性的な説明である程度の納得感をもたせて逃げてきた人生を悔いています。数値に論拠がなければ詰められますし、ハネられて「もう1回やってこい」となります。というかもう1回チャンスがあれば良い方ですね。ここでしくったらサービスが潰されます。「儲からないからやる意味ないよね。クローズです」と。幸いこうなってはいませんが、やりたいことをやるための基盤の基盤としてここからは逃げられません。最も自分の弱い部分ですので日々奮闘しています。


ざっと書いてみましたがこんな感じですね。

しんどいことも多いですがそれは成長痛みたいなもので、トータルで見ればポジティブな面であります。

平日は会社の仕事をガーーっとやって、休日は好きなサッカーの取材をして様々な媒体に書く生活は体力がいりますが、基本的に好きなことでありワクワク感があるので、めっちゃ充実しています。

自分みたいになりたい人はぜひ、採用募集を覗いてみてください。

では。


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