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国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話

エル・ゴラッソやサッカーダイジェストなどの専門誌において、Jリーグ、大学サッカー、高校サッカーと幅広いジャンルを執筆するスポーツライター・竹中玲央奈によるwebマガジン。国内サッ…
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記事一覧

佐野海舟の件について / 大島僚太=フロンターレ/ レベスタの独特な空気感/移籍のウワサ【7月21日NEWS LETTER】

最近、育成年代の試合での中止が多い。この7月ですでに4試合が中止になった。理由は2つで、暑熱と雷雨である。いくつかのカテゴリはナイターへ移行しているものの、直近のJリーグの試合でも横浜FMのGK・飯倉大樹が苦言を呈していた。

「この順位にいていいチームではない」 山田新が柏戦で示した“有言実行”

勝利から見放されていた川崎フロンターレが“お得意様”の柏レイソルに3-2で勝利し久々の白星を手にした。後半ATに橘田健人が与えてしまったPKを止めたチョン・ソンリョンのプレーがこの試合の最大のハイライトのようになったが、個人的には前半10分までに山田新が2つのゴールを決めたことが大きかったと思う。 前節の右サイドハーフから1トップにポジションを移し、得点が求められる中で自身の強みを最大限に発揮したゴールだった。実は前節のC大阪戦の試合後、彼はとある"宣告”をしており、結果と

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ジャイキリ未遂の筑波に欠けていたもの / 戸田和幸監督解任の裏側 / プロ入り前から際立っていた宮本優太の”圧力” / 移籍のウワサ【7月12日NEWS LETTER】

高頻度と思われるかもしれないが、Newsletterを。 巻頭コラムに値する話題があまりないのだが、強いていうと8月が遠征続きですべての土日が家にいないことが確定した、というくらいか。 育成年代の試合や大会が多いとはいえ、こうなったのは自分でも驚きである。しかし、中高年代で見た選手が大人になってもサッカーを続け活躍する姿を見ることが自分の人生を豊かにしてくれる大きな要素だと最近強く感じているため、この動きはやめられない。 今年も半分が過ぎたが、折り返しの下期も徹底的に育

高卒就職から五輪代表まで上り詰めた平河悠/Jアカデミーのスカウト事情/移籍のウワサ【7月5日NEWS LETTER】

NEWS LETTERを再開しようと思う。止めてた理由も始めた理由も特にないが、1本の記事にするほど大きくはないネタをまとめるのにこの形態はちょうどいい。

料理人志望から一転。福岡で変わった亀川諒史のサッカー人生

好調のアビスパ福岡が示したこのゴールが少し話題になった。よくわからない人だと「何が?」と言われるだろう。 この2人は遡ること9年前にも福岡でプレーをしており、他クラブへ移籍をするも昨年に戻ってきたのである。2015年に昇格をしたときのメンバーでもあり、サポーターからの愛情も深いものがある。 それぞれ個人的にも長く取材している選手であり、今月頭にはウェリントンについても記事を書いた。 今回はアシストを記録した亀川について回想してみる。

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戸嶋祥郎は相変わらず魅力的な人間だった

明治安田J1リーグ 第17節 柏レイソル 0-2 アビスパ福岡@三協F柏 柏と福岡の試合での小話をしようと思う。柏のMF・戸嶋祥郎についてだ。彼の大学時代をずっと取材しており、新潟に入団したあともちょこちょこ取材に足を運んでいた。ただ、コロナ禍を機にJの取材から離れたこともあり、長期間顔を合わせていなかった(これは他の選手にも言えるが)。これだけ期間が空くと選手に覚えてもらえっているのか不安になるものなのだが、どの選手に会いに行っても今のところなんとか忘れられていることはな

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36歳の助っ人ブラジル人FW・ウェリントンの凄み

明治安田J1リーグ 第17節 柏レイソル 0-2 アビスパ福岡@三協F柏 豪雨の日立台でアウェイの福岡が柏を下した。試合を振り返ると、柏に決定機はあったものの福岡の守備が非常に機能をしていたように思う。ボールホルダーに対して“閉じて”いくアプローチはかなり柏を焦らせていたように思う。2点とも狙い通り。シュートは福岡の5本に対して柏は23本と4倍以上の差がついたが、「失点しそうだとは思いませんでした」と長谷部監督が話すように、スタンドから見ていても柏がゴールを揺らせそうな気配

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早稲田に進んだから今がある。駒沢直哉が横浜FC入団を決めるまで

“金沢史上最高傑作”が昇格を逃した理由 早稲田のFW・駒沢直哉の横浜FC加入内定がリリースされた。ツエーゲン金沢のU-15とU-18で育った選手だが、故郷のクラブへの帰還ではなく上位カテゴリのクラブを選んだ形である。Xでポストもしたが、金沢としては痛い。 『ツエーゲン金沢のアカデミー』と言われてもピンとこないサッカーファンがほとんどだと察するが、北信越では彼らは強者の立ち位置にいて、トップチームがJ1にいるアルビレックス新潟よりも強い世代もある。自分はこの集団を見初めて7年

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割引あり

神戸の強さに“鹿島”を感じる

ちょうど今日、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズの試合があるのだが、昨年に初タイトルをとってからの神戸はかつての鹿島のような“常勝軍団”の気配がある。

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登里&毎熊離脱。それでもセレッソに悲観しない【REVIEW C大阪vs神戸】

土曜日に関西サンライズリーグの取材をした後、Jリーグの現場へ行った。ヨドコウ桜スタジアムで行なわれたセレッソ大阪vsヴィッセル神戸だ。 特に順位を意識せず、“Jと育成年代の両方をハシゴできるカード”を調べてここに行き着いたのだが、運良く上位同士のカードにありつけた訳だ。 セレッソはタイトルにも書いた通り登里享平と毎熊晟矢という名実ともに今年のチームの看板である2人が負傷離脱をした。月並みな表現だと“飛車角落ち”状態であるのだが、桂馬も落ちてるくらいのダメージをサポーターは

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塩貝健人の逆転人生

ミッドウィークに行なわれた日産スタジアムでの横浜F・マリノスvsガンバ大阪の試合で途中出場を果たした塩貝健人が話題になっていた。この表現はどうかと思うのだが “大学生らしくない” 貪欲さや野心全開のプレーを見せて観衆に大きな期待をもたせ、その3日後にはリーグ戦初スタメン初ゴールを記録し、マリノスサポーターの心を完全に掴んだ。 これまで大学サッカー出身のFWとして在学中にJの舞台に出場して日本代表まで上り詰めた選手として上田綺世や武藤嘉紀らが挙げられるが、この塩貝からも同じ様

グランパスvsマリノスの"あの”場面での審判は正しかったかもしれない

明治安田J1リーグ 第5節 名古屋グランパス 2-1 横浜F・マリノス ホームの名古屋グランパスが横浜F・マリノスから逆転勝利を収めた試合で"物議を醸す”場面があった。76分ごろ、名古屋の2枚交代と横浜FMの2枚交代が同時に行なわれず、一時的に11人対10人とリードをしている横浜FMが1人少ない状況になり、その直後に名古屋が得点をしたシーンだ。 流れは以下のような形である。なお、映像を見直してXで書いたものから加筆修正している。 このような流れで、当初は自分も「なぜ交代

セレッソの新10番・田中駿汰がミシャサッカーで学んだこと

明治安田J1 第1節 セレッソ大阪 2-1 東京ヴェルディ 今年、個人的に気になっているチームとして上位に挙げられるのがセレッソ大阪だった。川崎Fから登里享平を、札幌から田中駿汰という主軸選手を2枚獲得したのが大きな理由で、開幕前のJリーグのオフの動きでも特にインパクトがあった2つだったと思う。

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【TOPICS】石川俊輝が語ったアカデミー出身者としての矜持

明治安田J3 第2節 大宮アルディージャ 1-0 FC岐阜 開幕戦で4-1という大勝を果たしたチーム同士の戦いは、ホームの大宮が1-0で勝利し開幕2連勝を達成した。ただ、クラブ規模的にも彼らはこのカテゴリにいてはいけないチームであり、圧倒してJ2に戻らねばいけない。終盤に肝を冷やすシーンが複数回あったのは反省点である。とはいえ、岐阜も良いチームであった。昇格候補同士の対戦だったことは間違いない。 その中で印象的だったのが、大宮のアカデミー出身者の多さである。試合終了時点

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