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国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話

エル・ゴラッソやサッカーダイジェストなどの専門誌において、Jリーグ、大学サッカー、高校サッカーと幅広いジャンルを執筆するスポーツライター・竹中玲央奈によるwebマガジン。国内サッ… もっと読む
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記事一覧

森田晃樹は直近10年で最高の「ヴェルディユースの10番」だった

東京ヴェルディが16年ぶりのJ1復帰を決め、国内サッカーファンが盛り上がっている。自分は大学サッカーの1部・2部昇格プレーオフを取材していたので現地にはいけなかったが、ヴェルディサポーターの多さに驚いたものだ。展開も劇的で観衆の心を打つものだった。ただ、その中で自分の心に響いたのはキャプテンマークを巻いた森田晃樹の涙ながらのインタビューに他ならない。 自分は高校時代の森田に“一目惚れ”をし、特に高校3年生のときはかなりの頻度でヴェルディユースの取材に行っていた。育成年代を取

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2023年オフ、移籍動向の話【12月購読開始者向け】

毎年書いている移籍の情報を、今年も発信していきます。 最終更新日:12月8日(金)

2023年オフ、移籍動向の話

毎年書いている移籍の情報を、今年も発信していきます。 最終更新日:12月8日(金)

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ヴィッセル優勝の裏にある、“三木谷ハウス”の功績

Jリーグ30周年の記念すべき年に、11番目の優勝クラブとなったのはヴィッセル神戸だった。この優勝の要因は色々とあるが、バッシングも少なからず受けてきた楽天グループの会長である三木谷浩史氏の存在とクラブにかける熱意が最も大きかったと思っている。 ポドルスキやイニエスタ、フェルマーレンなどの世界的名選手の獲得に尽力し注目を集め、武藤嘉紀や酒井高徳、そして大迫勇也ら日本代表ならびに欧州でのプレー経験が豊富な選手をも呼び寄せた。この資金面もとい強化面での功績は語るまでもないが、それ

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風間八宏と南葛SC。そしてセレッソ大阪アカデミーの考察

サッカーファンを驚かせるニュースだった。風間八宏の南葛SC監督就任である。11月7日の10:00にリリースされたこの情報は、南葛SCのサーバーが落ちてしまう程度にはインパクトがあった。Xでは引用のリポストが瞬く間に生まれており、改めて風間八宏の認知度とカリスマ性を再確認できた。 川崎フロンターレと名古屋グランパスというJ1のビッグクラブを率い、その独自のサッカー哲学は選手に衝撃を与えた。「個人の技術を究極まで高める」ことが勝率を高める最適な手段であり、かつプロサッカー選手は

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海外移籍が "Jユース<高体連"を加速させる?

何度か話しているのだが、自分は高体連よりもJユースが常に強者であって欲しいという思いが強い「部活動否定派」である。

橘田健人には「開眼」のタイミングがある

ここ最近、橘田健人が殻を破った感がある。サポーターの中でも、ミドルシュートへの期待感が大きくなった人は多いのではないだろうか。

ヴィッセル神戸の優勝を願う理由/バイエルンデビューを果たした福井太智の裏話 / 欧州遠征で見えた一つの答え【国内サッカーのネタまとめ 9月30日】

ヴィッセル神戸の優勝を願う理由 Jリーグも佳境に入った。優勝は神戸と横浜FMのどちらかだろうと思っていた中、つい先日にこの頂上対決が行われ、アウェイの神戸が横浜FMを下し大きな勝ち点3を手にした。大迫勇也は第2のピークが来ているとも思わせるくらいの活躍をしているし、ここまで来たら初優勝をしてほしいと個人的には思っている。

サッカーファンの愚行に辟易している/レディースにも足を運ぶ風間八宏【国内サッカーのネタまとめ 8月31日】

会社の休みを最も長くとるのがこの8月で、ほぼ半分を北海道で過ごした。目的は石狩でRISING SUN ROCK FESTIVALへ参戦することと、帯広でクラブユースU-15の全国大会を観ることだ。前者は2019年以来であり、後者はコロナで中止となった2020年を除けば4回連続である。 クラブユースU-15は自分が1年間で最も好きな大会で、これを楽しみに日々を過ごしていると言っても過言ではない。今年は日本クラブユース選手権という名前になって以降、初めての街クラブ同士の決勝(ソ

ハーフの選手が意外とA代表に定着しない?フロンターレの転換点など【国内サッカーのネタまとめ 7月30日】

取材先と信頼関係を作る方法/佐藤龍ノ介の変化とは【国内サッカーのネタまとめ 7月24日】

“信頼関係の作り方”

加藤陸次樹の移籍の話と、これから起こること

自分が移籍関連の取材と発信をし始めて以降、情報を仕入れてからリリースまでが最速だったのが今回の加藤陸次樹の移籍かもしれない。 この話を聞いたのは昨日の早朝だった。

大卒→ドイツ5部は正解なのか?/一森純のラストプレーの記憶/新たな渋い移籍情報も 【国内サッカーのネタまとめ 7月20日】

毎年言われていることであるが、今年の暑さは異常な気がする。30度後半を越える日々が続き、自分が取材している育成年代の大会でも延期や中止の措置がとられることが増えてきた。前々からこの環境下でサッカーをすることに危険性は議論されていたので、「やっとか」という感覚もあるのが正直なところでもある。その一方で「死人が出るまでやり続けるのでは」と危惧していたので、この流れは継続してほしいものだ。

バスケス・バイロン移籍について/ビッグクラブの選手獲得動向など【国内サッカーのネタまとめ 7月6日】

Metaが対TwitterのプロダクトとしてThreadsを出し盛り上がってきているこの頃だが、まだ情報の拡散力という点ではTwitterが上回っている感がある。とはいえThreadsはまた別のプロダクトだと中の人も言っていたりするので、とりあえずは今後どうなるかをしっかり見極めていきたい。いずれにせよ、情報産業に従事するもの、インターネット上のコンテンツを広げて売ることを生業にしている者としては無視することはできないものである。 本題に移る。 今週最大のトピックは、やは