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国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話

エル・ゴラッソやサッカーダイジェストなどの専門誌において、Jリーグ、大学サッカー、高校サッカーと幅広いジャンルを執筆するスポーツライター・竹中玲央奈によるwebマガジン。国内サッ… もっと読む
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記事一覧

塩貝健人の逆転人生

ミッドウィークに行なわれた日産スタジアムでの横浜F・マリノスvsガンバ大阪の試合で途中出場を果たした塩貝健人が話題になっていた。この表現はどうかと思うのだが “大学生らしくない” 貪欲さや野心全開のプレーを見せて観衆に大きな期待をもたせ、その3日後にはリーグ戦初スタメン初ゴールを記録し、マリノスサポーターの心を完全に掴んだ。 これまで大学サッカー出身のFWとして在学中にJの舞台に出場して日本代表まで上り詰めた選手として上田綺世や武藤嘉紀らが挙げられるが、この塩貝からも同じ様

グランパスvsマリノスの"あの”場面での審判は正しかったかもしれない

明治安田J1リーグ 第5節 名古屋グランパス 2-1 横浜F・マリノス ホームの名古屋グランパスが横浜F・マリノスから逆転勝利を収めた試合で"物議を醸す”場面があった。76分ごろ、名古屋の2枚交代と横浜FMの2枚交代が同時に行なわれず、一時的に11人対10人とリードをしている横浜FMが1人少ない状況になり、その直後に名古屋が得点をしたシーンだ。 流れは以下のような形である。なお、映像を見直してXで書いたものから加筆修正している。 このような流れで、当初は自分も「なぜ交代

セレッソの新10番・田中駿汰がミシャサッカーで学んだこと

明治安田J1 第1節 セレッソ大阪 2-1 東京ヴェルディ 今年、個人的に気になっているチームとして上位に挙げられるのがセレッソ大阪だった。川崎Fから登里享平を、札幌から田中駿汰という主軸選手を2枚獲得したのが大きな理由で、開幕前のJリーグのオフの動きでも特にインパクトがあった2つだったと思う。

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【TOPICS】石川俊輝が語ったアカデミー出身者としての矜持

明治安田J3 第2節 大宮アルディージャ 1-0 FC岐阜 開幕戦で4-1という大勝を果たしたチーム同士の戦いは、ホームの大宮が1-0で勝利し開幕2連勝を達成した。ただ、クラブ規模的にも彼らはこのカテゴリにいてはいけないチームであり、圧倒してJ2に戻らねばいけない。終盤に肝を冷やすシーンが複数回あったのは反省点である。とはいえ、岐阜も良いチームであった。昇格候補同士の対戦だったことは間違いない。 その中で印象的だったのが、大宮のアカデミー出身者の多さである。試合終了時点

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【TOPICS】満田誠、ボランチ起用の理由について

広島の話題続きだが、もう何個かお付き合いいただきたい。満田誠について少し話したいと思う。

エディオンピースウイング広島は、世界に誇れるサッカースタジアムである

今年はJリーグを多く取材する決意をし、1発目に開幕カードの広島vs浦和を選択した。理由は3つある。1つ目は今年のリーグ戦の優勝争いを繰り広げるのがこの2チームだと思っていたので、その両者が見れることで、広島に加入した大橋祐紀がどれだけやれるかを見たかったのが2つ目だ。そして、何よりも驚くほど都心にできた新スタジアム、エディオンピースウィング広島を見たかったのだ。 試合については広島がチームの成熟度の高さとストライカー・大橋の凄みを見せ2-0で浦和を倒した。浦和も悪くなかった

【ガチ】明治安田 J1リーグの順位予想

久しく順位予想なるものをしていなかったのだが、今年はJの取材を増やす予定なので、がっつり予想をしようと思う。

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イランに敗戦。板倉滉を替えなかった森保監督の采配について思う

日本代表が戦う国際大会で個人的に最も面白いと思っているのがアジアカップなのだが、ベスト8で幕を閉じた。正直に言うと、勝利した3試合で印象的だったものはない。スポーツベッティングでいうと日本の勝利が1.3倍程度である戦力差がある相手に普通に勝っただけで、中東の強豪には競り負けた。しかも2回だ。このダメージは大きい。

【topics】本山雅志アカデミースカウトの言葉と、鹿島アントラーズアカデミー

去年の11月に引退試合を行なった鹿島アントラーズのレジェンドの一人、本山雅志氏はいま、アントラーズのアカデミースカウトとして活動している。 彼とは、今年の夏の帯広で出会った。自分はGLの初日から最終日までいたのだが、ベスト16あたりのラウンドで本山さんと挨拶をした。正直に言って、その人柄に衝撃を受けた。いい意味で、である。

青森山田とサンフレッチェ広島ユースの件から、ロングスローについて考える

Twitter(自分はあえてこう言う)のタイムラインをざわつかせている青森山田のロングスローからの同点弾が物議を醸している。いつの時代も山田のロングスロー戦法は“アンチフットボール”的な観点から敵を作ってきたが、今回は少し火が強い。こんな動きもあった。 で、ちょっとだけ自分の考えを書いてみる。

森田晃樹は直近10年で最高の「ヴェルディユースの10番」だった

東京ヴェルディが16年ぶりのJ1復帰を決め、国内サッカーファンが盛り上がっている。自分は大学サッカーの1部・2部昇格プレーオフを取材していたので現地にはいけなかったが、ヴェルディサポーターの多さに驚いたものだ。展開も劇的で観衆の心を打つものだった。ただ、その中で自分の心に響いたのはキャプテンマークを巻いた森田晃樹の涙ながらのインタビューに他ならない。 自分は高校時代の森田に“一目惚れ”をし、特に高校3年生のときはかなりの頻度でヴェルディユースの取材に行っていた。育成年代を取

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2023年オフ、移籍動向の話【12月購読開始者向け】

毎年書いている移籍の情報を、今年も発信していきます。 最終更新日:1月12日(火)

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毎年書いている移籍の情報を、今年も発信していきます。 最終更新日:1月12日(金)

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ヴィッセル優勝の裏にある、“三木谷ハウス”の功績

Jリーグ30周年の記念すべき年に、11番目の優勝クラブとなったのはヴィッセル神戸だった。この優勝の要因は色々とあるが、バッシングも少なからず受けてきた楽天グループの会長である三木谷浩史氏の存在とクラブにかける熱意が最も大きかったと思っている。 ポドルスキやイニエスタ、フェルマーレンなどの世界的名選手の獲得に尽力し注目を集め、武藤嘉紀や酒井高徳、そして大迫勇也ら日本代表ならびに欧州でのプレー経験が豊富な選手をも呼び寄せた。この資金面もとい強化面での功績は語るまでもないが、それ

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