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オンライン化がもたらした新しい価値感と繋がる世界

こんにちは、Linkholaです。

 緊急事態宣言の解除から1か月余りが過ぎました。コロナ禍によるリモートワークや外出自粛によって、オンライン化が進んだと言われて久しいですが、今回は改めてはこのオンライン化をテーマで投稿します。

オンライン化が進んだというけれど、何が変わったの?

 コロナ禍に伴う外出の自粛によって世界はオンライン化が進んだと言われています。しかしコロナが広がる以前からメールやSNS、インターネット上での会議などオンラインによるコミュニケーションは行われていました。それでは一体何が変わり、何が進んだのでしょうか。

■価値観の変化
 大きく変わったのは、ビデオ会議でしょう。コロナ以前でもビデオ会議のツールは存在していましたし、実際に使う機会もあったかと思います。しかし、どこでもだれとでも使われていたかというと、そうではなかったはずです。
 それはなぜか、コロナ以前では「直接会う方がいい」という価値観が共通認識のようにあったからです。そのため、自分がオンラインで会議をしたくても、相手がしたくなければできない、という状況がありました。

 ところが、この価値観がコロナ禍によって大きく変わります。移動ができなくなったことで、在宅勤務やオンライン講義でビデオ会議アプリを活用しなければならない状況になりました。
 このような状況下であったため、これまでビデオ会議を行ってこなかった人たちも活用を余儀なくされたわけですが、実際にやってみた方に聞くと「意外とできるものだね」という声をよく耳にしました。そして、この成功体験が広がり、世の中のオンラインに対する価値観が一気に変わりました。

 今では「オンラインでもできる」ことを経験したことで、緊急事態宣言が解除され「移動」ができるようになった現状においても、「オンラインでもいい」という意識が出てきているはずです。
 事実、私のクライアントもこれまでは対面でのミーティングを希望していましたが、コロナ後は「オンラインでもいいですよ」ということを言われるようになりました。これこそ価値観の変化の一端だと言えますね。

■オンライン化の急進によって拡大する繋がり
 ビデオ会議の成功体験によってオンライン上での対面コミュニケーションのハードルが下がったと感じている人は多いと思います。世の中全体でオンライン化が進むと、会社以外の人ともリモートで繋がる機会が増え、これまで難しかった人と人との繋がりが容易になります。これに気づいた人たちは、新しい繋がりを求めて多くのWeb会議に積極的に参加するようになりました。
 価値観の変化によって人々の繋がりが意識の向上とともに急速に拡大してきているのです。

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複数のコミュニティを持つ時代の到来

 コロナ以前では、多くの人が会社と家族・親戚といった二つのコミュニティの中で生活していたと思います。ところが、不要不急の外出自粛とオンライン化の急速な拡大によって、新しい繋がりを求める動きが活発になってきました。そして、それらの繋がりがコミュニティ化し、新たな自分の居場所として確立している人も出てきています。
 私もこの外出自粛の中、新たに3つのコミュニティに参加する機会を得ることができました。コロナ以前であれば、1カ月間で3つのコミュニティに参加するということはありませんでしたが、これもオンライン化の急進によって、参加のハードルが下がったこと、自宅から参加できるという気軽さが後押したのだと強く感じています。

 少し前の記事ですが、この中では、これからは個人が複数のコミュニティを持つ時代と挙げています。コロナ禍によって、まさに複数コミュニティを持ちやすくなったと言えるのではないでしょうか。

より繋がりやすくなった世界

 オンライン化が進んだことで、物理的距離の意識も変わってきました。これまでは、仕事は同じ場所で、ミーティングは対面でといった「移動ありき」が当然のように考えられていましたが、「移動する」という選択の必要性が薄れてきたことで、「近くである」ことの価値も下がってきました。つまり、繋がるにあたって物理的距離の要素を考慮する必要はなくなり、そのハードルも下がってきたのです。

 これにより、田舎と都会、日本と海外といった物理的な距離があるが故に疎遠である思いがちだった存在も、地理的、距離的といった意識の壁がなくなり、近づきやすくなったといえます。
 例えば、地域の問題に関するワークショップを開催する場合、これまでは対面を前提としていたため、その地域内で参加案内や募集をかけていました。しかし、オンラインで開催するワークショップであれば全国に向けて案内を出すことができ、その地域の関係者でなくとも参加することが容易になりました。これは海外で開催されるWeb会議でも同じで、距離という垣根がなくなったことで、世界がより身近になり繋がりやすくなったといえるでしょう。

 実際に私は神奈川県在住ですが、自粛期間中、茨城県の教員者支援に関するワークショップに参加しています。茨城県には縁もゆかりない私ですが、参加において壁を感じることはありませんでした。
 このように、世界はオンライン化によって確実に繋がりやすくなってきており、この状況はビジネスはもちろん自分自身のライフプランをも大きく変えられることを強く感じさせられます。

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社会に対してできることを考えていく

 オンライン化によって社会に関わりやすくなりました。そして、コロナ禍によって、苦難な状況に立っている人や企業も多数ある中、誰かの役に立ちたいという意識を持つ人も増えてきているようです。
 特に最近は「地方創生」という言葉を以前よりも多く聞くようにになりました。生活様式や働き方の意識の変化による地方回帰やオンラインによる地方と都会をつなぐ活動など、地方に対する意識が強くなり、気運の高まりを感じます。
 
 オンライン上にて組織を通してではなく個人として様々な地域活動に関われるようになった今、新しいムーブメントが生まれ、地方と都会といった括りではない、新しい日本の形が議論され、作られていくことを期待したいと思います。


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