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訪問看護と訪問リハビリ

訪問介護は居宅での生活を支えるサービスでしたが、訪問看護や訪問リハビリは居宅での医療を支えるサービスです。
今回は訪問看護と訪問リハビリについて書いていきます。

訪問看護とは、訪問看護ステーションから看護師や理学療法士などのリハビリ専門職が居宅に伺いサービスを提供します。
訪問リハビリは、病院やクリニックなどの医療機関や老健などから、リハビリ専門職が居宅に伺い、サービスを提供します。
訪問看護は、看護師が管理者となりますが訪問リハビリは、医師が管理者となる必要があります。また、訪問リハビリは医療機関や老健などの特定の機関でなければ実施できません。訪問看護や訪問リハビリは、介護保険だけでなく医療保険の2本立てでサービスを提供している事業所が多いと思います。
その為、パーキソン病などの特定の疾患がある場合は、医療保険での訪問サービスが提供される場合があります。

訪問看護は、入院期間の短縮や地域包括ケアシステムが推進される現在では、訪問介護同様に重要なサービスになっています。
癌などの終末期を自宅で安心して過ごすことや、褥瘡の処置や糖尿病の管理などの医学管理が必要な場合など広範囲でその活躍の場が期待されています。

訪問リハビリに関しては、訪問看護ステーションからのリハビリと訪問リハビリからのリハビリの2つのパターンがあります。
訪問看護からのリハビリは、看護師と理学療法士が連携する必要性のある医療レベルの高いご利用者が中心のサービスです。
訪問リハビリの場合は、集中的なリハビリが必要な場合に利用されます。
基本的には、訪問リハビリを中心にリハビリサービスを提供することが想定されていましたが、現状は訪問看護ステーションからのリハビリが多くを占めています。
サービス開始当初、訪問看護からのリハビリによる報酬単価が高く、医療機関なども訪問看護ステーションを立ち上げ、あえて訪問リハビリを稼働しなかった経緯があります。
また、訪問看護は医療機関などの特定機関ではなく、株式会社などの法人が立ち上げることもできます。
理学療法士などのリハビリ専門職が、看護師を管理者として雇い入れ、リハビリを中心とした訪問看護ステーションを運営しているケースも多くあります。

しかし、前述したように訪問看護は本来看護が基本であり、リハビリ中心にサービスを展開することが目的ではありませんでした。
現在は、訪問看護からのリハビリの報酬単価を下げるなどの基準が厳しくなっています。
今後懸念されるのは、そのような事業所が経営不振により事業縮小や倒産などにより、サービスを受けれる人数が減ることです。
訪問リハビリが推進されにくい原因は、事務手続きの多さにも有ります。
訪問看護よりも報酬単価が高くなりましたが、それは各種加算を算定することが条件ですのでらそれには書類作成や会議などの手間が増えています。

実際に訪問でのリハビリに関しては、地方においても人手が不足しています。
私のまわりでも訪問看護ステーションの倒産などもいくつかあります。
今後高齢者の人数が増え、サービス提供が追いつかなくなる可能性もあります。
事業所の数や従事者の人数も多い方が良いですが、それを根本解決するのは難しいでしょう。
その為には、出来る限り高齢者の方も保険サービスを利用しなくても良いように、健康寿命を延伸ししていく必要がらあります。
そして、そのための課題を解決する仕組みが必要になるのではないでしょうか。

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