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日雇いトラックドライバー やってみた

#やってみた大賞
トラックドライバー最高!

 広々、大きい。思ったより静かでエンジンよく回るし、その気になれば車の流れをリードできる動力性能。それをお行儀良くのんびり流す。楽しい。

 サラリーマンの成れの果てが、トラックドライバーをさせてもらってるというお話です。

 子供の頃から憧れていた大きい乗り物の運転。一旦は、その夢を果たします。30代、Japan as No1と言われていた頃、研究開発の仕事でシリコンバレーに家族と駐在しました。その時、通勤用と家庭用に、車2台分の補助がでました。
①広く大きい
②車内外とも静粛
③一生乗り続けられる飽きのこないデザイン
というコンセントで、リンカーンタウンカーを購入。レクサスが北米に投入され、ビッグスリーがこぞって対抗車種を出したという時代のことです。長さ5.5m、幅2mとダウンサイジングされたとは言え、大きい乗り物の運転が叶いました。日本ではトヨタのクレスタに乗っていたので、とても広く感じました。そのリンカーンは、日本に個人輸入して、今も乗っています。

Lincoln Town Car

 その後、研究開発から、渉外、海外営業、事業企画、コンサルなどの仕事、最後には、商社の役員までやり定年を迎えました。

 サラリーマンの成れの果てまで行って、ふと、やり残したことは無いかと。そうだ、飛行機、電車、バスの運転士。でも免許が無い。諦観。免許証を眺めると、大型自動二輪はそのままなのに、何故か普通免許証が中型という表記に。免許の条件等に中型車は、中型車車(8t)に限ると。ふう〜〜〜ん。

 運、勘、しつこさで生き抜いたサラリーマン時代、経済産業省関連の仕事でお世話になった方から、「家で暇してるなら、好きな運転でもしてみない。」とのお誘い。ということで、取り敢えず日雇いでトラックドライバーをすることにしました。中型免許が有ったので、長さ6.5m、幅2.2m、高さ3mのトラックの運転。

 衝撃的快感。

 運転席が前にあるので、バスみたいな感覚。エンジンはダイムラーのライセンス品なので、静かで良く回り、トルクもあります。リンカーンタウンカーも凄いが、乗用車とは別世界。業務用ということもあり信頼性も別格。想像以上でした。
 100V  15Aの電源を用意してパソコンでYou Tubeを楽しみながら運転。燃料代、高速代は会社持ち。ちょっとした老化防止のための運動もつき、お小遣いまで貰え、ドライブ三昧。帰宅した後のビールも旨い。おまけに運輸関係の現役の方々のドライバー不足緩和に役立ってると、言うことなしです。
 因みに、トラックドライバーの方々の運転は紳士的で、子供の頃のトラックの運転手さんのイメージとは、完全乖離。新しいトラックにはGPS付きデジタルタコグラフや、ドライブレコーダーが付いているので、何があっても安全運転している私を守ってくれます。
 人類は、やはり進歩してるとしみじみ感動しました。

 日雇いなので正社員とは異なる立ち位置で、自分なりのペースで運転を楽しませて頂いて居ります。

蛇足
 現役の方々が一所懸命に物流を支えて下さってるので、遊び半分はなしですが、定年後の人生の一つのオプションとしてお考え頂くのもアリかと思います。


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