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人類の多様性について ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること


#多様性を考える

 人類の多様性のハード面での基本は、遺伝子の多様性ですよね。それでも1卵生で複数の子供ができると、同じ遺伝子を持ちます。しかし、その9割程度は、初期段階の数回の突然変異によって、異なる遺伝子を持っています。
 一方、ソフト面での基本は、経験の多様性です。全く同じ経験はできないので、必ず各人各様の経験を重ねていきます。
 ですから多様性が有るのが人類です。この点を意識的に前提にすれば、むしろ画一性を見つけ出す方が困難だと理解できると思います。

 遺伝子の違いが、表現形に連続的に現れる典型的な例を、ご紹介させてください。男性器と女性器は、その2種類ではなく、連続的に中間的な表現形があることが、知られています。極端な場合、男性器が成長と共に女性器になる場合も有ります。私自身、典型的な性器ではないため、思春期に、個室ではないトイレやお風呂に入る時には、とても気を使うという経験をしました。(保健体育の教科書にこの記述があったらどんなに救われたでしょう。) 今は、生物学の知識も有り、気を使うことは無くなりました。 

 基本的な知見を理解するだけで価値観が一変します。

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