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翻訳、言葉、生きること、キャリア

最近また「世のスタンダードをつくる仕事 vs 人生に彩りを添える仕事」について考えていた。私は人の暮らしに少しの彩りを添えたいと思ってキャリアを考えてきた。それは、ある程度安定した暮らしができる、つまりインフラを整えてくれる人が別にいて、その上でしか成り立たない付随的な営みだと思っていた。

でも、最近その「プラスアルファ」(と私が考えていたもの)こそが、社会のスタンダードを作る以前に本質的で大事なことなんじゃないかと思った。

私は、頭のてっぺんからつま先までピンと張った琴線みたいなのが少し緩んでたわむような言葉を紡ぎたいと思っている。たわんだ先に起こる感情はどんな色でもいい。

「心が動く」ことを観測して、認知すること――これは社会が形成される前から、経済ないしは通貨が台頭する前の時代にさかのぼっても、人である以上は自然に経験することで、これこそが人間に生まれた価値で、その心の動きを故意に体験できるのが文化資本、アート、作品なのかもしれないと考えた。
自分はもしかして、ゲーム翻訳を通してすごく価値のあることに携われているんじゃないか?!と思ったという、良く分からない話でした。


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