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【鬼滅の刃】から学ぶジェネレーションZ & αの価値観インストール

【マンガライフスタイル】

人生、ほぼマンガしか読まないで育ちました。今でもマンガを通して人生勉強しています。マンガは世界に誇る日本の文化だ!生きざまだ!幼少期から人格形成や意思決定に強い影響力をもつマンガ。どのような情報を切り取るのか、受け取るのか、つないでいくのか。マンガから学ぶライフレッスン、価値観、そして感動を伝える記事です。

今回は【鬼滅の刃】26・27話のシーンから。

ここで学びたいのは、ズバリ、ジェネレーションZとジェネレーションαの価値観です!

***ジェネレーションZとジェネレーションαは、ざっくり、平成生まれの世代だと思ってください。***

【シーン】

主人公・炭治郎(たんじろう)の妹・禰豆子(ねずこ)の入った箱を守るよう頼まれた鬼殺隊同期の善逸(ぜんいつ)。鬼殺隊とは鬼退治をする非公認の有志部隊です。
そこへ、同じく同期の嘴平伊之助(はしびらいのすけ)が登場。箱の中の鬼の『気配』を感じ取り、箱を攻撃しようとするという場面です。

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善逸も鬼殺隊員ですので、本来なら、鬼を見つけたら退治しないといけません。

でも、同じく鬼殺隊員の炭治郎がずっと大事にしていて、守るように頼まれた箱です。その中身について詳しく知らないものの、そしてその中に鬼がいることに『音』で気がついているのに、自分の立場を捨て、身を捨てて守るのでした。

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それは、炭治郎が奏でる『音』が、今まで聞いたこともないくらい優しい音だからです。その感覚を信じて、炭治郎の行動の理由を聞かずに信頼したのです。

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どうにか箱を守り通した善逸と炭治郎。
その後、善逸が炭治郎に何で鬼を連れているのかを聞きます。炭治郎は善逸が気づいていたのにかばってくれたことに感動します。そして、善逸が優しく強いことに『におい』で気づいていたというのです。

【解釈】

このエピソードは、同期でありながら、あまりお互いのことを知らない初期の話です。
炭治郎は嗅覚、善逸は聴覚、そして伊之助は肌感覚でものごとを捉えて、それをもとに判断しています。感覚だけで人を信頼したり、判断できるのです。つまり、具体的な言葉を介していなくても、理解しあえています。

【まなび】

ジェネレーションZ(英語では略称ジェン・ズィー)とジェネレーションα(略称ジェン・アルファ)の細かい定義はともかく、ざっくりいうと平成生まれの世代です。この世代は生まれた時からインターネットがあるのが当然で、スマホやSNSとともに成長期を過ごす、完全なデジタルネイティブです。
日本では偶然にも、平成生まれが時期的にぴったりGen Z・Gen Alphaにマッチします。

さて、彼らの特徴は、

文章よりも画像や動画で情報を処理することを好む
SNSや価値観ベースで紐づけられたコミュニティからの情報を信頼する
感覚で理解し、判断する
価値観ベース、感覚ベースでスモールコミュニティやチームを形成するので、役割や世代を超えてつながることができる

などが考えられます。

この世代はGoogleではなく、例えばYouTubeやSNSを使って情報を検索したりします。また、フィーリングがあえば、ノリ・即興で役割を超えたチームを作って問題解決したりします。いわゆるトップダウンとか組織・システムによるしばりよりも、感覚が判断基準になったりするのです。

例えば、子どもたちの例で考えてみても、感覚的な理解を好みますし、聞いていないようで聞いているし理解している、ということが頻繁に起こります。反応がない・乏しいからといって、「わかっていない」というわけではないようです。
子どもが家で話を聞いていない(ように見える)ので、以前、学校の先生にお話を伺ったことがあります。すると、先生はそんなことはない、よく理解しているし、問題ない、とのお返事でした。先生によると、聞いていないようで聞いているのはこの世代の特徴というか、特技のようなものなのだと。なので、授業中に歩き回ったり、寝転がって聞いたりする子どもがいても、授業を妨害していないのであれば、必ずしも叱ることはなく、支障のない範囲で好きにさせるとのことでした。そうやって感覚的に学ぶ人もいるのだと。
これ、アメリカだから(個人の自由を尊重する傾向)なのかな、と一瞬思ったのですが、どうやらそうでもないみたいなんです。

鬼滅の刃』は、ワンピースの価値観の世代交代とも言われています。

私はどっぷりドラゴンボール・ワンピース・キングダム世代ですし、これらのマンガを読むと非常に納得できることが多いです。

『鬼滅の刃』は、ワンピースに代わって、あっという間に現在人気一位に登りつめました。現在の少年ジャンプの読者が10−20代の平成生まれ(Gen Z & Gen Alpha)を対象にしていますから、その世代の価値観にガッツリあったのがワンピースではなく、鬼滅の刃だということなのでしょう。

さて、ここから学べることを一つあげたいと思います。

平成生まれ(Gen Z & Gen Alpha)は感覚がするどく、旧世代(昭和以前)よりも感覚や価値観を基準に判断しやすい。それは、具体的な言葉を介さなくてもできる。逆に、文字や言葉で理解したい旧世代からすると、平成生まれが「理解できていない」ように錯覚してしまう。

【まとめ】

平成生まれ(Gen Z & Gen Alpha)は情報処理能力が高く、感覚的な理解ができるし、それを好む。
お互いに違った感覚のセンサーがあり、それでコミュニケーションがとれるし成り立つ。
このことを知っていないと、私をふくめた昭和世代は独りよがりで一方的なコミュニケーションをしてしまう危険性がある。

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