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ハワイもついにコロナ

日本との温度差を感じますが、3月6日夕方、ハワイにもついに公式に感染第1号が報告され、今さらながら島民の当事者意識が強まってきました。
ニュースはこちらから。

3月7日現在のハワイ保健衛生局の報告によると、確定例は1例、PUI(疑い症例)は累積15例で現在検査結果待ち(ペンディング)の人はいないとのこと。保健衛生局の監視下で自己モニタリング(要は自宅待機経過観察中)の人は76人です。

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この患者さんはメキシコ発(2月11日〜2月21日)のクルーズ船・グランドプリンセス号の乗客で、メキシコ到着後にハワイまで空路で戻っています。症状が出はじめたのは3月1日で、3月6日に医療機関を受診、COVID-19と診断されました。このクルーズ中に感染したと思われる71歳の男性が死亡したということもあり、アメリカは非常に警戒しています。

このグランドプリンセス号からは現在まで21人のCOVID-19確定症例が出ています。これを受けて、副大統領のマイク・ペンスはサンフランシスコ沖合に船を停泊させ、乗客3500人全員を調べるよう命じました。
その時の、停泊中の船に検査キットをエアドロップする様子をおさめたのが下のニュース記事とビデオです。
気になる検査結果は明日にも出る予定です。

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この船は2月26日にカウアイ島、27日にオアフ島、28日にマウイ島、そして29日にハワイ島に上陸していますので、順当に考えると、ハワイにも感染者、あるいは無症状感染者と濃厚接触した人はそれなりにいることになります。

こちら↓がハワイ保健衛生局の公式発表です。

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第1号の患者さんは、Kaiser Permanente(カイザー・パーマネンテ)グループの病院に運ばれました。そこで接触した医療従事者も何人か自宅経過観察中です。

ハワイには3つの大きな医療グループがあります(規模順)。

Queen's Medical Center
Hawaii Pacific Health
Kaiser Permanente

もちろん、これら3つに属さない中小規模の病院もたくさんありますが、当面、コロナウイルス感染症(COVID-19)はこれらのグループの病院に搬送されそうです。

これに伴い、今まで楽観視していた人達も、火がついたように買い物などに走り回っています。ハワイでも、トイレットペーパー、キチンペーパー、ウェットティッシュ、ハンドサニタイザー、消毒用アルコール、保存食などが買い占められ、売り切れ続出です。小さい島ですし、日用品は基本的に船で輸送されてくるので、次の入荷まではこの状態が続きそうです。
こういったパニック行動が起こるのはどこの国でも同じなのでしょう。

学校は、日本の休校などの影響もあり、ハワイの学校も休校する可能性が出てきました。もっとも、完全な休校ではなく、zoomなどを使ったディスタント・ラーニング(オンライン授業)になりそうです。職場も、事務職はテレワークに切り替わりそうなので(アメリカはそういう切り替えは異常に早い)、基本的にみんな家にこもることになりそうです。

日本人からすると「今さら感」があるかもしれませんが、アメリカは日本の情報はほとんど入ってきませんので、日本の対応などの情報を提供すると感謝されます。

ハワイにくる日本人も、若い人が中心で、いつもよりかなり少ない印象ですが、たまにご高齢の方を見かけると、とても心配になってしまいます。やはり、高齢の方は重症化リスクが高いですし、アメリカの医療費は日本の5〜10倍はしますので。
こうなると、どこにいても感染の可能性はありますので、やはり自己管理・リスク管理を徹底するしかないのでしょう。

追記
そうこうしているうちに第2号の感染確定者が出ました。ワシントン州に旅行した高齢者との第一報です。
https://www.khon2.com/coronavirus-2/state-health-department-announces-second-presumptive-positive-result-for-covid-19-in-hawaii/

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