ものづくり経理マン

20年のキャリアを持つ経理マン。ある日ものづくり現場へ転属を命じられる。数値管理された…

ものづくり経理マン

20年のキャリアを持つ経理マン。ある日ものづくり現場へ転属を命じられる。数値管理された今までの世界とは真逆の無法地帯。経理的マネジメントや数値管理の有効性を伝授している。

最近の記事

スピード感こそ最強の武器

5分でできるはずの仕事が終わらない奴。 早く仕事を終わらせたい人間にとって、仕事が遅い奴ほどストレスなことはない。 そもそも仕事が遅い奴はなぜ遅いのか? スピードの重要性を理解してないことが最大の原因。彼らはムダに完璧を求める傾向にある。それも重要度の低いことにまで完璧さを追求し時間を浪費する。 それにだれだって100点をとれと言われればツライ。ミスが許されないから気が重いし、取り掛かりが遅くなる。その結果、仕事が遅い奴になるのだ。 実際、社内資料で100点を求めら

    • 伝えるスキルが大切な理由

      朝礼にかかる時間は30分。毎朝、会議をしているようだ。 しかもなにを伝えたいか全然わからない。聞いている方も疲れるし、時間のムダでしかない。それにしてもなぜここまで伝えるのが下手なのか? 原因は「伝えたい内容の複雑化」だ。 現代は日々複雑化している。とくに仕事ではいろんなデータやシステムを利用する。その結果、他人に作業方法を説明するだけでもむずかしい。それを経験値がバラバラなチームメイトがわかるように説明する必要があるのだ。 これが縄文時代なら、同じ環境で生まれ育った

      • 目線を揃える「仕事レシピ」

        意図が伝わらない。 自分の想いが他人に伝わらないときがありますよね。「情報共有や目線を揃えろ」と言われるけど案外むずかしい。それはなぜか? 実は私たちが想像している以上に人の認識は違う。つまりみんな違う世界を観ているのだ。 例えば「色」。私たちは同じ「赤」を観てもひとによって見え方が違う。暗く見えたり、明るくみえたりするのだ。電気屋に並んだテレビの明るさやきめ細かさが違うようにみんな違って観える。 だから情報共有や目線を揃えるのは至難の業。その難しさを理解せずに甘くみ

        • チームに一体感を持たせるゴール設定

          「この職場は一体感がない」 そんな悩みを抱える課長。チームの一体感を高めるために毎朝スローガンを唱和。でも成果はあがらない。 そもそも一体感のあるチームとは何か? 一体感のあるチームの特徴は同じゴールを目指している。メンバーごとにズレがなくゴールを共有できている。 たとえば「山に登る」と言っても、いろんな山がある。近所の低い山からエベレストのような高い山。だから登る山によって必要な装備やスキルも異なる。Aさんは近所の山に登るつもりだからTシャツでよいと考える。でもBさ

        スピード感こそ最強の武器

          職場教育が大切な理由

          職場には存在目的がある。 製造部なら製品づくり、営業部なら売上促進、人事部なら人材確保だ。それぞれ必ず求められた役割、目的がある。それらを達成するために日々活動している。 もしもその目的を果たせないと部署の評価は下がり、会社の経営が危うくなる。だから効率的は方法で活動する必要があるのだ。 ではどうすれば効率的な活動ができるのか? 答えは教育だ。 自分の部署の役割や個人に求められる役割を理解させる。そして役割を果たすために必要な基礎知識を習得させる。基礎知識を学びチー

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          健全な職場とはなんだろう?

          職場への不満をよく耳にする。 上司が無能、同僚が自分勝手など不満をあげるときりがない。でも健全な職場とはなんだろうか? まず不健全な職場とは? ・方向性が決まらない ・否定し合う(足のひっぱり合い) ・役割が不適切 ・伝達がへた ・危機感がない ・問題の本質を理解できない ・行動が遅い ・改善されない 健全な職場とは? ・方向性が明確 ・相手を尊重(メンバーの長所を活かす) ・役割が適切 ・伝達がうまい ・危機感がある ・問題の本質を理解できる ・行動が早い ・改善がお

          健全な職場とはなんだろう?

          無法地帯

          ヤンキー学校に転校した気分だ。 ここが本当に会社なのか?暗くて汚い、さらにボロボロのマシン。気が重くなった。 そしてライン作業が始まり驚いたのは、マニュアルがないこと。作業方法はすべて口頭で伝えられ作業手順も複雑でわかりづらい。実際作業者によって作業方法は異なる。その結果不良品が多く修正に追われ、さらなる不良を生む負のスパイラル状態だ。 彼らは気づいていない。根本原因を特定して取り除く。そうすればスムーズに仕事は進むのだ。 その発想がないから日々のワークに奔走する作業

          はじめまして

          はじめまして「ものづくり経理マン」です。 わたしは、20年のキャリアをもつ経理マン。20年間ずっとお金や税金の計算してきました。たとえば会社がどれぐらい儲かっているのか?、ムダの多いセクションはどこか?など会社経営のサポートをがおもな仕事でした。 ところがある日、ものづくりの現場へ転属を命じられた。 頭が真っ白。現場作業の経験がない。つまり素人だ。 そもそもなぜオレが? どうやら会社経営に口を出しすぎたらしい。会社の課題に対して首を突っ込みすぎて疎まれた。「そんなに