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スタイリストの仕事:現場

以前の記事に続きスタイリストの仕事を。今回は現場編(こちらも想定はバラエティ)。以前の記事では服のリースをしてくるとこまで。そしてその後です。

収録の前日

収録の前日は全てのコーディネートを決めます。
リースした服にアクセサリーやストッキング、インナー、シューズなど小物まで全てを合わせてコーディネートを決める。ここでは細部までこだわり決めていきます。これは時と場合によりますが、大体3ポーズ(パターン)ぐらい決めます。それが決まったらスタイリストバッグに入れて収録当日を迎えます。

収録当日

女優さん・タレントさんの入る30分前に現場へ入ります。
まずは収録のスタジオのセットを確認。ここではセットの全体の雰囲気などをチェックします。
その後控え室でリースしてきた服、アクセサリー、シューズなどを全て並べて服にはアイロンをかけたりして準備をします。服などは試着しやすいようにボタンを外したりファスナーを外して用意しておきます。

フィッティング(着用)

女優さん・タレントさんが到着して一息ついたら挨拶をして着用するコーディネートの説明を始めます。あらかじめ決めたそれぞれのコーディネートのイメージなどを伝える。そしてフィッティング。
ここでは袖や裾、ウエストなど細かいサイズ調整を同時に行います。そして着用するコーディネートを決定していきます。
そのあとはメイクが始まります。その間にファッションスタイリストがすることは他の共演者さんたちの服の色などを確認します。例えばAさんが赤のワンピースでBさんも赤のトップスの場合、似ているので変更を考える。変更することもあれば変更しないこともあり、ここは状況に合わせてケースバイケースです。
着用するものが最終決定したら、アイロンを掛け直したり、サイズの細かい調整やタグの整理をします。着用してもらうタイミングは本番10-15分前。ここで番組の趣旨に合わせた想いを伝えます。(ここはあくまで私のやり方です)

収録スタート

そしていざ収録のスタート。収録中はモニターの前にいてモニターチェック。着用している服やアクセサリーをチェック。襟がよれてしまったり、ピアスがずれてていないかなど細かい箇所までチェック。もしそうなった場合、カメラが回ってない間に修正を加えます。入るポイントはヘアメイクさんと一緒。

収録後

着用写真を撮る。脱いでもらってアイロンをかけて、タグを付け直してプレスに返却できる状態にする。そしてテロップに載せるためのロゴをテレビ局に送る。プレスに返却をして終了。
これが一連の流れです。

上から下までバッチリコーディネートが決まったにもかかわらず意外に上半身しか写らないときもある。例えば、このトップスにはベルトまで映って完璧なのに、映らないベルト。。。などそんな経験も過去にあり。

バイビー

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