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【読書感想文】般若心経90の智恵③

著:公方俊良

やらかしまして

 人間、ついていない時ってありますよね。しかもそういう時ほど、ゲームでミスを連発して全くクリア出来ないように、”負の連鎖“として一度ハマると中々抜け出せないのが厄介なもの。

 今、私はこの連鎖の中にいる様です。

 最近ついてなかったことといえば、
このところの急激な気温変化によりガタッと体調を崩し、
赤子が最近で一番の癇癪を起こし、
某フリマサイトで不要になったものを出品していたのですが、どうやら購入者様が品物の状態にご満足頂けなかったようで低評価。

 どれも普段の日常では素直に反省したりサラッと流せるような出来事なのですが、積み重なると流石に凹んで参ります。夜も寝れません。

 寝れないのならば、読んでしまおう。そうしよう。
 こんなモヤモヤとした気分の時こそ、この本がピッタリではないかと思い、再び紐解くことに致しました。
 今頃この本を形見に残してくれた祖父も、草葉の陰から見守ってくれている事でしょう。
 なんせ、90もお釈迦様の智恵が込められた本です。どれか一つは今の私のモヤつく気持ちを晴らしてくれるような、暖かい話があるのではなかろうか。
 そして現在の時刻、am1:30。果たして今日は眠ることが出来るのかーー。

観音様はいらっしゃる?

 本日読んだ中で、まず心が温まったのはこの話です。

 人々が苦しみ、あえぎ、「観音様助けてください」と救いを乞う時には、必ず観音様がすぐ人々の救いを求める声を聞き届け、幸せの道へ導いてくださるという話でした。

 これを聞くだけでは「えー、本当に?」と疑いの眼を持つかもしれませんが、重要なのはその後の部分。

 観音様が人々を救われる時には、母を求める子どもの為には母となり、病気に苦しむ人の前には薬をもって現れ、飢えに苦しむ人の前には食料を持って現れる。

 観音様は実に様々な姿形をして現れるということでした。


ここで昔話を


 私がかつての職場で大きなミスをしてしまいました。大変に落ち込んでいた時に職場の先輩に相談すると、解決策を教えてくださると共に、温かい言葉を掛けてくださいました。

 小学生1年生の頃、お腹が痛くて一人泣いていたら、通りがかった5年生のお姉さんが私を見て心配してくれ、痛みを訴えるとおぶって保健室へ運んでくれました。

 学校で大切な物を落としてしまった時に、友達に相談すると、暗くなるまで一緒に探してくれました。

あなたも わたしも 観音様


 もしかすると、観音様は自分の配偶者や、友達、兄弟、家族、恋人、はたまた今すれ違った名も知らぬ他人の姿をしているのかもしれません。

 自分が困っている時に、一人で抱え込まずに周りに助けを求めて、今困っている現状を理解してもらうことによって、周りの誰かが必ず観音様となって手を差し伸べてくれるという事だそうです。

 もしかすると、既に自分も誰かの観音様となって手を差し伸べているかもしれませんね。

 昨今の情勢により、この世に神も仏も救いもない、なんて話を聞くことがありますが、実は自分たちこそが神や仏であり、誰かに手を差し伸べることができるし、困り感を訴えかければ誰かが助けてくださる。そう思うと、「世の中まだまだ捨てた物じゃないな」と思えますね。

 この考え方に関しては、確かキリスト教でも同じような内容が語られていたように思います。(うろ覚えなのでまたキリスト教関連の本読んだら調べときます)

 手を差し伸べ合うこと、どんな宗教や文化の中でも大切にされていることなのかもしれませんね。


 ただいまの時刻、am2:28。ちょうど1時間程経ちました。
 1時間前より心が晴れた様な気がしますので、床に入ろうかと思います。

 またモヤつく日にはこの本をめくってみたいと思います。
なんせ90の教えですから。今までの読書感想文を合わせてもまだ半分もいってない。読んで書いて消化しきれてない所がまだまだ膨大にあります。少しずつ読み進めて行きたいと思います。
はたして、読了はいつになるか。

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