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「不安」の形を掴むことで不安に溺れることはなくなってゆく

こんにちは。
占い師・ヒーラーのLily咲です🌙

今日は「不安」の正体について、深く突き詰めていきたいと思います。


不安と一口に言っても実に様々な形があり、その形も不定形で掴みどころのないものです。
この“形を捉えられない”という性質こそが、不安の最も特徴的な性質だと言えるのではないでしょうか。

正体がわからないから恐れる、恐れから自分を守るために外部へ攻撃的になる、もしくは恐れを(一時的に)忘れさせてくれるものに依存する。
このように、その不定形な性質から恐れや思い込み、依存、攻撃性などが生まれます。


不安という投影機が見せる未来の像はとてもネガティブなもので、「こうなったらどうしよう」という不安のイメージを延々と流し続けます。

こうなったらどうしよう、という不安の裏側には「こうなりたい」「こうなって欲しい」という欲求があります。
その欲求が叶わなかったときのイメージが不安という形で顕れる、と捉えることもできるのではないでしょうか。

その強力な不安のイメージが幻想だと思えるような体験やきっかけがないと、幻想から醒めることはとても困難です。
不安が強くなると普段の思考よりも鈍く濁った思考で捉えてしまい、自ら考えて物事を捉える力が失われたり、自分の本心や本音が分からなくなったり、破滅的な選択や本来ならば望まないような選択をしてしまうのです。


不安は注意深さ、洞察力、予知、適度な緊張感などプラスの効果に繋がる場合もありますが、
過度に消極的になったり、疑り深くなったり、他人に攻撃的になったりと、欲求を叶えるためにマイナスな効果に繋がる場合もあります。

「こうなったらどうしよう」という不安は、その不安が実際に現実に起きたときの方が楽である場合も多いのではないでしょうか。
なぜなら、不安が現実に起きた出来事として具現化されることで、不安の特性である“掴みどころのなさ”や“不定形さ”が消え、実体のある事象として対処することが出来るからです。
このように、不安を“イメージ”の世界から“現実”へ実体化することで、マイナス効果よりもプラス効果へ転換できるのではないでしょうか。


まだ起こってもいないことを恐れたり悲しんだりするほど、「現実に根差していないイメージの世界だけの不安」は膨張していき、精神を暗黒に染めていきます。

ですがそれは現実に起こった出来事ではなく、イメージの世界での擬似体験です。
不安に呑み込まれてしまうと、それが擬似体験であるという認識が出来なくなってしまい、イメージと現実の境界線は消えてしまいます。

何よりも大切なことは、イメージの世界と現実の世界の境界線をはっきりと認識することです。
そのためには、不安の源泉はどこにあるのか、どこからその不安のイメージがやって来るのかを知る必要があります。

それは、精神的な領域にある場合や、思考や価値観にある場合、もしくは自分さえも気が付いていない記憶や体験にある場合など、さまざまな可能性が考えられます。
それらを注意深く洞察することで、不安が具体性を帯びていき、やがて実体を捉えることができます。
“イメージ”の世界から“現実”へ実体化する、ということが大切です。

Lily咲


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