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2020.07.19(30週)に原因不明の子宮内胎児死亡で第ニ子となる女児を出産(死産…

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2020.07.19(30週)に原因不明の子宮内胎児死亡で第ニ子となる女児を出産(死産)/レインボーベビー待ち/お空の娘+地上の夫と長男(6歳)と暮らしてます/アラフォー/モットー「悲しみとともに、しなやかに生きる」/いのちの経験や自分の気持ちを綴っていきます。

マガジン

  • 悲しみとともに生きる日々のこと

    他のマガジンに当てはまらない、さまざまなことを綴ります。

  • 天使になった娘から届いたギフトのこと

    いのちの経験をして、いろいろな「ひと」や「こと」に出会いました。天使になった娘からのギフトについて綴ります。

  • 産声のないお産、そしてお別れのこと

    出産前処置から産声のないお産、そしてお別れのことまでの回想記です。

  • レインボーベビー待ちのこと

    レインボーベビー待ちの気持ちやコンディション作りについて。そして、授かることができたら、レインボーベビー妊娠生活についても綴ります。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして

2020.07.19(30週)に原因不明の子宮内胎児死亡で第ニ子となる女児を出産しました。 いのちの経験をして、悲しみの渦に巻き込まれながらも、死産を経験された方のブログからたくさんの勇気をもらいました。 そして、この半年で、いろいろな「ひと」「こと」に出会い、少しずつですが、悲しみとともに今を大切に過ごせるようになりました。 このブログが、誰かの助けになるかもしれないと思い、自分のペースで綴ってきます。 lily

    • 2年前の7月13日の私へ

      お腹の娘の心臓が止ってると告げられた日から2年が経った。 振り返るとあの夜、病院の駐車場で涙を流しながら暗闇に立ち尽くす自分がいる。きっとこの自分の姿は一生脳裏から消えることはないだろう。 だから、1年前にもあの時の自分に手紙を書いた。 悲しい経験をしたけど、暗闇のままじゃないよ、大丈夫だよって伝えたくて。今年もあの時の自分へ手紙を書きます。 2年前の7月13日の私へ これから2年が経つなんて、想像もできないだろうけど、悲しみとともにしっかり歩んでます。 そしてね

      • 世界一周する、やさしい光

        新しい命によろこび、幸せな未来を描いていた矢先、お腹の中にいる娘の心臓が止まってしまいました。原因不明。突然、亡くなってしまった。そして、数日のうちに、普通のお産と同じように、陣痛を起こして出産をします。 産声のない出産。死産。 子どもを亡くす・・・。 想像できますか? そして、子供を失うだけではないのです。 その家族は、子供を失い、深い悲しみに覆われるところに、それに追い打ちをかけるかのように、幸せを描いた未来、健康、キャリア、夫婦や家族を含めた人間関係など、たく

        • お空の娘へ、お誕生日おめでとう

          1歳のお誕生日、おめでとう。 2020年の7月19日 午後2時34分 「ようこそ我が家へ」と伝えてから1年がたったね。改めて、パパとママのところへ来てくれてありがとう。 今日は4人で焼肉パーティー、楽しかったね! お兄ちゃんが、「よく頑張ったね。おめでとう。」と言ってくれたね。ママもホントにそう思う。1年間本当によく頑張りました!あなたを誇りに思います! そして、いつもあなたを想ってます。 これからもずっと大好きだよ。 大好き、大好き、だいじ、だいじ。 ママより

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        はじめまして

        マガジン

        • 悲しみとともに生きる日々のこと
          7本
        • 天使になった娘から届いたギフトのこと
          10本
        • 産声のないお産、そしてお別れのこと
          9本
        • レインボーベビー待ちのこと
          0本

        記事

          1年前の7月13日の私へ

          夕方に胎動がないことに気づき、夫の帰りを待ち、「きっと大丈夫…きっと寝てるだけ…」「きっと大丈夫…エコーで診たら心臓は動いてるはず…」と祈りながら病院へ向かった2020年7月13日。 その祈りも虚しく、お腹の娘の心臓が止まってることを告げられ、暗闇に葬られ絶望の淵に立たさていた私に、2021年7月13日の私から手紙を贈ります。

          1年前の7月13日の私へ

          ともに歩いてくれる人

          October.2020 前回の「頼れるマイチーム」で書いたとおり、「誰かに背中を押してほしい」、そんな感覚がこの頃ありました。そして、こっそりチームメンバーになってくれたら、うれしいなと思える人がいました。 助産師であり、天使ママでもある「ちえみさん」です。 死産後、誰かの経験を知ることで救われていたこともあり、毎日ネット検索していて、たまたまちえみさんのブログに出会いました。悲しみの中、もがきながらも「実践てみたいこと」や「大切にしたいこと」と、ちえみさんが発信され

          ともに歩いてくれる人

          頼れるマイチーム

          October.2020 この頃の日中は、夫は仕事、息子は保育園、私は家の中でひとり、悲しみにくれながらも、どうにか生活を立て直そうと、もがいていました。 泣いている時間以外は、マインドフルネス・ヨガ・ウォーキングでカラダを動かす時間や、グリーフや妊活関連の本を読む時間を大切にしていました。Amazon Kindleを検索する中で、なんとなく矢沢心さんの「ベビ待ちゴコロの支え方」が目に止まり読み始めました。 矢沢心さんは、なかなか思うような結果が出ない不妊治療の中で、担

          頼れるマイチーム

          「諦める」の語源

          October.2020 大人になり、年々、夢や希望、そして努力ではどうにもならないことが増えてきました。 もう1人子供を授かり育てたいという私たち夫婦の望み。第二子の妊娠が叶い、出産を待ち侘びていたのに、道半ばの妊娠30週で娘を亡くすという悲しい現実。命のことは非情にも努力ではどうにもならないことを突きつけられました。 2020年の10月は、本来だったら産休が終わって仕事復帰するはずでしたが、職場の理解もあり、休職を選びました。涙はまだまだ出るし、お空にいる娘へ想いを

          「諦める」の語源

          慈悲の瞑想

          マインドフルネスで、とても好きなクラスがあります。「Heart」のクラス。 このクラスは、他人や自分を大切に思う気持ちを育むプログラムを行い、セルフコンパッションという自分への共感力を伸ばし、他人への優しい気持ちに広げていく、そんなクラスなのです。 30分のクラスですが、前半はストレッチをして呼吸瞑想を行い、後半に「慈悲の瞑想」として、以下の内容を先生に続いて、唱えていきます。 私が幸せでありますように 私の悩み苦しみがなくなりますように 私の夢や願いが叶いますように

          慈悲の瞑想

          トツキトウカの日

          2020.09.24 トツキトウカの出産予定日。 私たちが描いてた未来は、10ヶ月ちょっとお腹ですくすくと育ち、9月末に産声をあげて娘が生まれてきて、4人家族になる未来でした。 問題なく無事に出産した場合、おそらく「予定日より早かった」「予定日より遅れて生まれてきた」という話題にはなるけれど、お誕生日が大切な記念日となり、出産予定日を後々まで特別に思い入れることはないような気がします。 死産の場合は、お誕生日=命日になり、多くの場合は、その日の後に幸せな未来を描いてた

          トツキトウカの日

          四十九日とお仏壇

          September.2020 9月初旬に四十九日を迎えました。この頃、まだ涙が出ない日はなかったです。 遠方に住む義理の両親から、「お骨どうするの?」と聞かれ、やんわりと納骨することをすすめられました。とりあえず、コロナ禍ということもあり、いったん「帰省できないから、しばらく納骨はしない」と夫から伝えてもらいました。 「風習や慣わしだから…」と言う意見も聞こえてきますが、私は四十九日で手放すことはできませんでした。ずっと手元に置いておきたい。自分がお墓に入るときに娘のお

          四十九日とお仏壇

          マインドフルネス

          september.2020 産声のないお産をしてから、2ヶ月が経とうとしていた2020年の9月頃のこと。 天使パパでも書き記したように、まず私は「私が幸せになること」を模索しようとしていました。 でも、こんなに毎日悲しいのに、これからどうしたら「幸せ」になれるのだろうか。悲しみに暮れるばかりで、どうしていいか全くわかりませんでした。娘を亡くして自分だけが幸せになっていいのだろうか。そんな葛藤もありました。 色々調べている中で、最寄りの心療内科にグリーフケア外来がある

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          鍼灸院をめぐる話

          死産後、以前通っていた場所に、特に妊娠を知っている人がいる場所に、通えなくなりました。おそらく、天使ママ(死産・流産経験者)の中には、そういう方も多いのではないかなと思います。 私は、妊活のために通っていた「鍼灸院A」に戻ることができず、ご縁あって新たに「鍼灸院B」へ通い始めました。そんな鍼灸院をめぐる話です。 まずは、「鍼灸院A」のおはなし。 息子が3歳になり、二人目を希望しはじめて半年たった頃、陽性反応後に化学流産しました。それから無排卵周期が1度あり、さらに半年経

          鍼灸院をめぐる話

          言葉という治療薬

          2020.08.25 産後1ヶ月検診での出来事。 信頼する担当医師に会える日ということで、私の勝手な想いですが、頼れる姉に会うような気持ちで病院に向かいました。 担当医師の診察前に、まずは助産師面談がありました。 そして、この助産師面談で、私はとても勇気をもらうことになります。 最初は、基本的なこと、睡眠や食事はとれている?などの話から始まりました。助産師さんは、泣きながら話す私をたくさん受け止めてくれました。そして、「涙を見せてくれて、私は少し安心したよ。我慢しな

          言葉という治療薬

          思いやりの距離感

          August.2020 ひとそれぞれの「思いやり」。 その「思いやり」の距離感が時にはうれしく、時には苦しくもあります。おそらく、誰一人、私を苦しめようと思ったわけではないと思います。 家族からかけられた言葉で、嫌だったことが何度かありました。性格的に「それ嫌っ!」って言える性格だったので、その場で解決したのか、怒りで忘れたのか、詳細なセリフまで憶えていません。 おそらく、悲しむ私にどう接していいのかわからず、その人なりの慰め方だったと思います。家族もまた悲しみの当事

          思いやりの距離感

          天使きょうだい

          August. 2020 「天使パパ」に続き、「天使きょうだい」である息子(当時4歳)の話になります。 安定期に入った時に、息子にはママのお腹の中に赤ちゃんがいることを伝えました。それを聞いて、息子はお兄ちゃんなるのをとても楽しみにしてました。 それと同時に、9月末の出産時に入院することを伝えていたため、慎重な性格の息子は、かなり前から「ママが入院する」ということを不安に思っていて、毎朝、「今日のお迎えはママ?」と確認していました。 その度に「まだ、もう少し先だから、

          天使きょうだい