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鍼灸院をめぐる話

死産後、以前通っていた場所に、特に妊娠を知っている人がいる場所に、通えなくなりました。おそらく、天使ママ(死産・流産経験者)の中には、そういう方も多いのではないかなと思います。

私は、妊活のために通っていた「鍼灸院A」に戻ることができず、ご縁あって新たに「鍼灸院B」へ通い始めました。そんな鍼灸院をめぐる話です。

まずは、「鍼灸院A」のおはなし。

息子が3歳になり、二人目を希望しはじめて半年たった頃、陽性反応後に化学流産しました。それから無排卵周期が1度あり、さらに半年経っても妊娠できておらずでした。

かかりつけの婦人科で検査しても数値に問題はなかったので、治療には移行せず、カラダを整えるために不妊専門の鍼灸院Aに通い始めました。

2週に1度通い、施術は30分ほど。当時は、長らく通っていた気がしましたが、今思えばあっという間…鍼灸院Aに通い始めて半年で娘を授かることができました。

授かれたことに感謝する一方、3人いる先生は担当制じゃないため、毎度同じことを伝えなくてはならなかったり、カルテを確認していないのか、先生が妊娠初期の妊婦である事を把握してなかったことがあり、この鍼灸院Aへの信頼は薄れていました。

そんなことと、悪阻も終わり安定期を迎えた事と、コロナ禍で緊急事態宣言が出たことが決め手となり(当時は過度に怯えてました)、鍼灸院Aを卒業することにしました。

その時に、先生に言われた言葉。

ただ、一つ頭の片隅に入れておいてほしいことが20週を超えてもリスクは伴うということです。以前いらしていた方で、同じように20週で鍼を卒業してから、28週でダメになってしまったことがあります。

その時、私は「感じ悪い!縁起でもない!」って思いましたし、「最後にそれを言う!?」って、とてもとても不快でした。

死産なんてことが頭になかった私は、自分の身に起こるかもしれないリスクなんて考えずに、その時ただただ「嫌な感じ!」と鍼灸院Aに不信感しか持ってませんでした。不信感の中で辞める時に言われても、「では続けます」とはなりませんでした。

そして、先生のおっしゃる通り、因果関係は不明ですが、私は死産になりました。言霊かと思いました。もし、続けていたら、無事に生まれてきたのか…そんな後悔もあり、今もこの事には苦しめられてます。

辞めることを決めたのは自分なので、鍼灸院に何か言うつもりはないのですが、せめて通院を始めたときや妊娠した時に言って欲しかったなとは思います。

死産後、不眠からくる頭痛に悩まされていたことと、再度妊娠を希望しているので、カラダを整えるために鍼灸院には通いたい気持ちがありました。

でも、もうこの鍼灸院Aに戻ることはできませんでした。戻れば、「残念でしたね」と受け入れてくれると思いますが、「ほら、言わんこっちゃない」と思っているに違いないと考えてしまい、一度抱いた不信感は払拭されず、安心して通うことができなくなりました。

産後、鍼灸院Aには一切連絡していないので、毎月「ママday開催♪」なるチラシが送られてくるのも、地味に堪えます。妊娠を望む女性をお客さんに抱えているのに、悲しいお産をする人がいることが考慮されていない事は、非常に残念でした。

そして、私は別の鍼灸院を探すことにしました。

ここからは鍼灸院Bのおはなし。

今まで通っていた鍼灸院Aに決める前に、通いたかった鍼灸院Bがありました。そこは、不妊専門ではありませんがとても人気があり、予約の電話をしたところ、最短で予約できるのが2ヶ月後と言われて、当時は断念してたところでした。

ダメ元で鍼灸院Bに電話してみると、すんなり予約が取れました!というのも、コロナ禍で通院の患者さんが激減したとのことでした。

そして、産後1ヶ月検診の数日後、生理が再開して、鍼灸院Bでの初診の日をむかえました。女性鍼灸師の先生にお願いしました。

涙をぐっと堪えて、死産であったこと、不眠で頭痛が続いてること、再度妊娠するためにカラダを整えたいということを伝えました。

先生が、「実はね」と話してくれたこと。この先生は別の病院でも働いているのですが、その病院の同僚が、同じく死産したばかりだと教えてくれました。

それを聞いて、間接的ではあるけども、同じ経験をした天使ママの存在を身近に感じれて、なんと言うめぐりあわせだろう!と一方的にご縁を感じました。

鍼灸院Bに2回ほど通ったところで、緊張性頭痛は解消されました。生理については、鍼灸のお陰で大体28日周期で安定しています。

今も鍼灸院Bには2週に1度通っており、サバサバした先生との会話も毎回楽しみで、自分のカラダと向き合う時間は、とても贅沢で心地よい時間となっています。

悲しみの中でも、またステキな先生に出会えたことで救われました。

私が幸せになるために、サポートしてくれる「ひと」や「こと」を見つける。私はこの後も、そんな期間をしばらく過ごすことになり、ステキな人とのご縁が続いていきます。引き合わせてくれる娘に感謝です。

そして、死産と鍼灸院をめぐる経験で学んだこと。

「妊娠がゴールではない」あの時の私がわかってなかったこと。妊活で取り入れて調子が良くなったことは、妊娠したとしても、産科医に確認の上、可能な限りは続けていこう思います。

【習慣にしてること】
●起床後、就寝前に一杯のお白湯を飲む
→冷えと便秘対策
●昼食後のウォーキング(20~30分)
→血流と血糖対策(妊娠時を意識して糖尿病予防)
→日光浴で体内でビタミンDを生成させるため
●鍼灸(2週に1度)
→血流と肩こり対策
※妊娠したらバイアスピリンを飲みはじめるまえに、医師に要相談。

継続は力なり。

お読みいただき、ありがとうございます。

lily

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