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人生はクイズ番組ではない

すこし間が空いてしまいました。
年末に決めた転職をやっぱりしないことにしたり、年始のお休みにかまけてのびのびしてしまったりしていたら、いつの間にか一月も後半に入っていた。

転職をしないと決めたのはいくつか理由がある。面接は良いところまで進んでいたし、私も新しい会社に前向きだった。だけど、最後に踏みとどまった理由は「その仕事に誇りが持てるかどうか」という気持ちだった。

私は会社員だけど、あまりメジャーではない職種についている。極力自我を出さないことを求められるこの仕事は、自分に合っていて好きだ。
「自分にしかできない仕事がしたい」というのは多くの人の望むことであると思うが、それは幻想に過ぎない。そんなもの、ありはしないのだ。一国で絶大な権力を握っていた人が暗殺された時も、著名な音楽家が亡くなった時も、その後ちゃんと世界は回り続けているではないか。
これだけがんばった、こんなに成長した、成功した、というのは、言ってみれば自己満足の世界だ。だけど私はその自己満足が心に重なり、誇りへと昇華されるので、とても大切だと思っている。
今の仕事は、それをほどほどに叶えられるから、気に入っている。それに気がついたら、会社を変わることに意味を見出せなくなってしまった。

こういうふうに小さいことから大きいことまで決断しなければならないのが人生だ。今日の晩ごはん、転職するかどうか、結婚するかどうか、明日生きるか今夜死ぬかー今までは「どっちが正解?」と言ってしまっていた。
だけど、正解はないのだ。そして滅多なことでもない限り、間違いもない。人生はクイズ番組ではないから、どちらを選んだにせよ人生は続いていくし、選んだほうを正解にしていくしかない。そう思ったら、30手前の小娘でも腹は括れるのだ。

自分にしかできない仕事はないと書いたけれど、自分の人生は自分しか生きられない。今年は自分を愛して大切にしたいです。


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