文章力を上げるには『眼』が大事だと思うという話。

こんばんは、リルカです。今日は本来ならnoteは定休日なのですが、ちょっと気になる話題に触れたので、そのことについて考えてみたいと思います。

それは『文章力を上げるにはどうしたらいいか?』という問いでした。
本音を言えば、そんなの、僕が知りたいよ!という感じなのですが、曲がりなりにも文章を書くことを仕事にしている身としては、思うところがないわけではありません。
ですので、ここで、思考の整理の意味もこめつつ、文章力アップへの一つの処方箋を提示できたらと思います。
ちなみに、文章と言っても小説やコラム、レビューなど様々な種類があり、当然それらを同列に語ることはできないので、ここで言う『文章力』とは、「あなたが書きたいと思っている種類の文章を上手に書く能力」と定義しておきます!

結論から言います。
文章力アップに大事なのは、ズバリ『眼』だと思います。『眼』とは、もちろん視力のことではなく、文章の善し悪しを判断する『審美眼』のことです。これを鍛えれば、文章力は上がります。

あっ!今『そんなの、当たり前じゃん』って思いましたね!

いいんです。こんなこと、きっと誰もが知っている当たり前の事ですから。
でも、その審美眼を鍛えるために「綺麗な文章」「うまい文章」「好きな文章」を読み込んでも、あなたが思っているほどの効果は見込めないかも知れません。なぜなら、僕はこう思っているです。
『審美眼』は、「汚い文章」「下手な文章」「嫌いな文章」を読んでいる時にこそ鍛えられていると…!

その理由はシンプルです。
「汚い文章」「下手な文章」「嫌いな文章」を読んでいる時の方が、「文章のアラを探して難癖つけてやろう」という気持ちが大きいからです。
綺麗な文章を読んでいると、ただうっとりとその美しさを味わうばかりで、だいたいは「ああ、面白かった」という感想しか生まれません。
一方で、下手な文章を読んでいる時、あなたはどう思いますか?

「ゲェーーー!なんだこの言い回し!」とか「何が言いたいのかわかんねえよ!」とか「なァンだ、この自己満足小説はァ!」とか「言葉選びのセンスねェーーー!」とか、そんなことを思っているんじゃないでしょうか?

…え?思ってないですか?
…いやいや、僕も思ってませんよ、そんなこと!

とまぁ、お遊びは置いといて、とにかく「悪文の方が勉強になる」という側面はかなりあるのでは、と思います。
悪文にツッコミを入れまくっているうちに、相対的に「自分が書きたい文章」が浮かび上がってくるはずですから。
だから、もし文章力をアップしたくて、本を読みまくっているのに効果がない…と思っている方は、ここはひとつ、悪文を読み漁って、ダメ出ししまくってみてはいかがでしょうか?

きっとストレス解…いえ、文章力アップに必要な『眼』が養われることと思いますよ!

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