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コロナの影響で関心が高まる地方移住について調べてみた

今回、あるお客様から、山梨県の鳴沢村という別荘地の不動産の売却のご相談を頂き、6月26日(金)に実際に社員総出で現地視察として役所調査や物件の写真撮影を行ってきました。

今回の別荘地の売却で扱うことになる鳴沢村は、日本でも有数の別荘地で河口湖と富士山が一望できる場所が近く、富士急ハイランドも近いという最高の立地の物件でした。

最近はコロナの影響で私もzoomでのリモート商談が多く、鳴沢村に行った際もzoomでリモート商談をしていました。

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最高のロケーションのおかげで、最高な商談ができました(笑)

私は元々、三重県出身で田舎者ではあるのですが、大学進学を機にそれからは大阪→東京と常に大都市圏で仕事をしてきました。また、リクルートという大手企業に勤めた後、会社を独立してからは、毎朝早く満員電車に揺られ、夜は深夜まで仕事をするというのが日課でした。

しかし、今回の別荘地でのリモート商談の経験から色々と調べてみると、コロナの影響によって、地方移住への関心が高まっていることに気付きました。そこで今回は、「コロナの影響で関心が高まる地方移住について」調べた内容をまとめていきたいと思います。


新型コロナウイルスの感染拡大からの行動の変化

先日、内閣府が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて行動の変化などを尋ねる意識調査を行いました。

内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」令和2年6月21日

それによると、「テレワークを経験した」と答えた人は、東京23区では55.5%と半数以上になっています。そして、東京23区のテレワーク経験者のうち9割が「継続して利用したい」と回答しています。

また、地方への移住について「関心が高くなった」「関心がやや高くなった」と答えた人は、東京圏で27.7%にのぼり、テレワーク経験者のうち4人に1人が地方移住への関心を高めていることが明らかになりました。

とくに、東京23区の20歳代では35.4%と、都市部の若い世代で地方移住に関心が高くなっていることがわかります。

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都市部の若い世代で「地方移住」への関心が高まる

冒頭、私はリクルートで働いていたと記載しましたが、その中でもSUUMOという不動産ポータルサイトを展開する「リクルート住まいカンパニー」に勤務していました。

リクルート住まいカンパニー

毎年、リクルート住まいカンパニーでは、住宅業界において、その1年がどんな傾向にあるかを予測したものを住宅のトレンド調査として発表しています。

その中で、2019年の住宅トレンド調査で発表されているワードは「デュアラー」という言葉が選ばれています。

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出典:リクルート住まいカンパニー「トレンド調査」:デュアラー

「デュアラー」とは「2拠点生活を楽しむ人」を表しています。この調査の中でも、空き家やシェアハウスを活用して、20代~30代のビジネスパーソンやファミリーがデュアルライフを楽しんでいるとの記述がありました。

私は、今回のコロナの影響に伴って、更に若い世代で「地方移住」への関心が高まっているのではないかと考えています。

特に空き家などの「地方・戸建て」への関心が高まる

内閣府が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて行動の変化などを尋ねる意識調査を見てみると、さらに面白い傾向がわかってきます。

それは、特に「地方の戸建て」に対する関心が高まっているということです。

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これまでは、共働き夫婦が一般的になったため、とにかく利便性重視で都心の駅近マンションに住む人が増えていました。実際にリクルート住まいカンパニーも2018年のトレンド調査では「育住近接」というワードを発表しています。

出典:リクルート住まいカンパニー「トレンド調査」:育住近接

しかし、コロナの影響において、リモートワーク・テレワークの普及で出社する回数が減ったり、時差通勤で満員電車を避けられるようになったりすると都心や駅近に縛られる必要がなくなってきました。

家で過ごす時間が増えると、仕事するスペースとしてもうひと部屋欲しくなったり、生活音が気になったりします。

地方の戸建て」に対する関心が高まっている理由としても、戸建て住宅には「隣人や階上・下の騒音を気にせずに済む」(73.0%)、「自分の生活音を周りに配慮しなくて良い」(72.0%)など、音問題に関することや、「間取りを調整できる」(73.0%)、「周囲の人と一定の距離を保って生活することができる」(70.7%)など、ライフスタイルに合わせた変化を楽しむことができたり、周囲との距離感を保つことができたりと、プライバシー面の魅力があるようです。

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結局は、戸建てもマンションも一長一短があるため、個々人のライフスタイルや好みによって選ぶことが大切ですが、立地によって価格は異なります。

現在、首都圏の新築マンションの平均価格は約6,000万円ですが、新築の建売住宅の平均価格は3,000万円台からあります。これは物件のほとんどが郊外だからという理由です。

都心にこだわらなければ、購入価格はマンションの半分くらいで新築マイホームが手に入ってしまうという考え方になります

さらにリモートワークが当たり前の働き方になる未来を想像すると、都心に暮らす必要性を感じなくなっている人が増えているのではないでしょうか。

近い将来、「住まいの常識」が覆されるかもしれません。

SUUMOでも「地方の戸建て」にアクセス集中

ありがたいことに私はリクルート住まいカンパニーに勤めていたこともあり、SUUMOの編集長や、その他住宅領域の著名人の方とも個人的につながらせて頂いています。

こちらの画像をご覧ください。現SUUMOの池本編集長のタイムラインに投稿された内容です。

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こちらはSUUMOで実際に掲載された各エリアPV数の5月(前月)比を一覧化したものです。

特に注目したいのは、首都圏の別荘地(葉山や逗子など)のPVが圧倒的に伸びていることです。

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葉山では199.8%、逗子では189%も前月に比べてPVが伸びています。

一方、コロナの影響もあって、SUUMOの新築マンションの雑誌には1物件も広告が出されていないという現実もあります。

より、コロナの影響によって、皆様が自身の住宅のあり方について真剣に考えられているということではないでしょうか。

さらに池本編集長の投稿には下記のデータも一緒に投稿されていました。

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このコロナの機会だけ、リモートワークをするのではなく、コロナ終息後も働き方・さらには住まい方について考えていくことが大事だと言えます。

私も今は、自宅から徒歩3分のところにシェアオフィスを借り、従業員は全員完全リモートで対応をしていますが、仕事は上手くできています。組織が大きくなっても、完全リモートを続けられるように、代表として仕組みを整えていきたいと思います。

今回の物件のご紹介

ここからは実際にお預かりした物件をご紹介していきたいと思います。

山梨県鳴沢村にある、「富士桜高原」の別荘地です。

富士桜高原とは?:富士桜高原の特設サイト

この中でも、ひときわ目立つ、京王不動産で建築された注文住宅のご紹介です。

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土地面積は885㎡と260坪以上の広大な土地。建物面積も212㎡と64坪以上あります。ウッドデッキもある二階建ての豪邸です。

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お客様のこだわりで作った注文住宅で、中には暖炉や吹き抜けもあり、木の梁がこれまたお洒落な物件です。

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リモートワークしながら、会社のメンバーで会議をしたい時にはこの和室を使うのも良いのではないでしょうか。

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それだけにはとどまりません。この物件にはサウナが付いています。

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サウナでしっかり汗をかいた後は、自然を眺めながらお風呂に入るのも良いのでは?水風呂も完備されているので、仕事で煮詰まったときには、しっかりリフレッシュできそうです。

物件価格は今、オーナー様とも相談をしていますが、3,300万円となりそうです。当日役所で調査もしましたが、固定資産税は土地と建物を合わせても7万円前後で落ち着きそうです。

まだ、間取り図の作成などができておりませんが、広告が完成しましたら、すぐSUUMOにもレインズにも掲載をする予定です。詳細については、お気軽にご連絡を頂けますと幸いです。

まとめ

今回は、お客様から別荘地の売却依頼を頂いたことで、地方移住への関心がそもそもどうなのかを調査するきっかけとなりました。

これまで私もリクルート住まいカンパニーに勤め、不動産の広告について色々と考えていましたが、当時は物件の広告といえば、「価格・立地」だけを謳い過ぎてしまっていたと反省しています。

不動産はこの世に、一つとして同じものは存在しません。

不動産の広告方法についても改めて考えさせられるきっかけとなりました。

今後、不動産テックや不動産業界構造について、株式会社ライトドアの代表として、正しい在り方について綴っていきたいと思います。

もちろん、全ては「お客様の最高な不動産取引を実現するため」です。

そのためには、私の力だけでは何もできません。

周りの不動産テックの事業者様や、実際に不動産取引をサービスとして展開されている不動産事業者様と協力しながら、少しずつ、お客様にとって最高な不動産取引が実現できる世界を目指していきたいと思います。


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