masataka

インスピレーションで書いてます。いろいろなことに興味があり、この場所で自分の世界を少し…

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インスピレーションで書いてます。いろいろなことに興味があり、この場所で自分の世界を少しずつ表現したいと思います。ちなみにINFJです。

最近の記事

警句 20

「怒りという弓で、許しの矢を放つ」ー masataka

    • 警句 19

      「あなたの絶望の背後で希望があなたを待っている」ー masataka

      • 車輪

        残火の苦しみ。 紡いだ記憶は忘れ果て、 残るは港、古の。 あなたは気づく。私の欠落。 触るように、祟るように。 因果の車輪、回りだす。 神は笑う、残酷に。 私は泣く、喜びに。 再会は明日。

        • 断片

          一瞬の擦過音の中に罪の響きが頭を過る。 祝福の泉には後悔と懺悔が漂う。 呪われたものは呪い、 祝福されたものは祝福し、 盲いたものは怒りの葡萄を食す。 これら全て一瞬にして永遠の交響楽なり。

          警句 18

          「この世界では愛だけが信じるに値する幻想である」ー masataka

          The Eternal Now and the Philosophy of Illusion

          "The Essence of Time and Existence: Everything is an Illusion" The past and the future are abstract concepts that do not exist as phenomena. The past represents events that no longer exist, while the future represents events that have not

          The Eternal Now and the Philosophy of Illusion

          警句 17

          「愛するためには憎まねばならない」ー masataka

          警句 16

          「人生というのは、精妙にして不可思議で、そしてシンプルなもの」ー masataka

          家族で夕食を食べている。 長男は相変わらず好き嫌いがない。 長女はウインナーで遊んでいる。 「こら、にんじんも食べなさい」 「きらい。なんか苦い」 そこで長男が 「じゃあ、ぼくが」 といって長女のにんじんを食べる。 「お兄ちゃん大好き」 「にんじんさんも好きになろうな」 妻が微笑んでいる。 「ねえ、ねえ。雨さんがひどいね」 と長女が言う。もしかして‥‥ 「雨さんでこのお皿、洗っていい?」 「だめ。お行儀が良くないよ」 「あなた、そういえば、食洗機

          三人の男がいる。名前はAとBとC。 Aが言う。 「ここはどこだ?」 Bが答える。 「あそこだろう」 Cも言う。 「確かに。きっとそうだ」 Aが反論する。 「そうだろうか?もっと危険な場所じゃないかな?」 BとCがそれに反論する。 「そんなことはない。もっといい場所だよ」 Aがそれにさらに反論する。 「それならば、その根拠を示してほしい」 Cが言う。 「その必要はないさ。君が知らないだけだ」 Bも言う。 「その通りだよ。疑う余地はないね」 Aが

          教室

          僕は18歳になってから本を読み始めた。海外や日本の古典や名作と呼ばれるものだ。例えば、ヘッセや太宰治、夏目漱石とかだ。受験生だったわけだが、僕は本が読みたかった。 ある日、昼休みに自席で漱石の『三四郎』を読んでいた。そうしたら、前の席の女子が振り向いて声をかけてきた。 「へぇー、あなたって本読むんだ」 彼女が僕の顔と本を交互に見比べる。僕は答える。 「最近、読み始めたんだ」 「何読んでるの?」 「漱石の『三四郎』だよ」 「私も昔読んだなー。退屈だったけど。それ、

          文庫本

          「そんなに歩いてどこに行くんだい?」 「ええと、駅」 「自転車には乗らないのかい?」 「楽だよね?」 「そうだよ。だから勧めてる」 「でも、それで山を登れるかい?」 「ちょっと、きついかもね」 「僕は荷物も持ってる」 「そうだね。重そうだね」 「そりゃ、重いよ。自分みたいなものだから」 「えっ、君は君を背負ってるってこと?」 「君は違うのかい?」 「いや、僕は文庫本さ」 「えっ、僕も文庫本だよ」 「違うだろう。荷物だよ」 「違うのは君さ。文庫本が

          孤独

          ああ、いつか終わる。 悲しみとは名ばかり。 この虚無の中の孤独は、酷く冷んやりとしている。 この世界の中で、ついに見つけた。 あなたは私を見つめる。 私は目を背ける。 どうか見ないで。 そんなに見られたら、私は消えてしまう。 本能が逆らう。 私の愛はあなたを見つめる。 虚無という名の神が優しく微笑む。 やめてください。 そんなにあなたに包まれたら、 私は消えてしまう。 でも、きっとまた会いましょうね。

          雨が上がった。もうそろそろ彼女が来る時間だ。郊外の住宅街にポツンとある公園。そこで僕らは待ち合わせをした。地面のアスファルトはまだ酷く湿っている。涼しげな風がそよぐ。太陽は雲に隠れている。そんなことを考えている間に彼女の姿が見えた。 「‥‥久し、ぶり。」 「久しぶり。」 「待った?」 「いや、全然。雨が上がったね。」 「そうじゃなくて。」 「ああ、わかっているよ。でも大丈夫だから。」 「ありがとう。」 「あっちの池のほうに行こう。」 僕たちはこの公園の真ん中

          永遠の今と幻想の哲学

          『時間と存在の本質:すべては幻想である』 過去と未来は、現象として存在しない抽象的な概念です。過去はもはや存在しない出来事を、未来はまだ実在しない出来事を示します。これらは個々の記憶や想像力によって形成される主観的な現象であり、客観的には個々の意識の中にしか存在しません。そのため、私たちが体験できる唯一の時間は"現在"です。 しかし、過去や未来は時間の流れの中で生じるものであり、より深いレベルでは、すべてが「永遠の今」の中に存在していると考えることもできます。遠くの星の光

          永遠の今と幻想の哲学

          月曜日

          よりによって日本でペストが流行り出した。こんな最悪なことは久しぶりだ。私も怯えているが、私の周囲も怯えている。テレビでは一日中、この感染症の話題で持ちきりだ。しかし、私はテレビを全く見ないのでこの話は伝聞である。しかし、最近ではテレビで放送されることを信じないという人たちも一定数いるようだ。かくいう私もほとんど信じていない。 ところで、ペストが流行り出したが問題はなんだろうか。それに感染することか。それとも、それで家族を失うことだろうか。あるいは友人たち。残念ながら私は失う