三人の男がいる。名前はAとBとC。
Aが言う。
「ここはどこだ?」
Bが答える。
「あそこだろう」
Cも言う。
「確かに。きっとそうだ」
Aが反論する。
「そうだろうか?もっと危険な場所じゃないかな?」
BとCがそれに反論する。
「そんなことはない。もっといい場所だよ」
Aがそれにさらに反論する。
「それならば、その根拠を示してほしい」
Cが言う。
「その必要はないさ。君が知らないだけだ」
Bも言う。
「その通りだよ。疑う余地はないね」
Aが少し険しい顔で言う。
「そんなわけはない。嫌な予感がするんだ」
BとCが同時に言う。
「気のせいさ」
Aは真剣な顔で言った。
「なら、その箱を開けてくれないか。何が入っているかわかったものじゃない」
Bが言う。
「簡単なことさ。Cがここには何も入っていないと言っていたじゃないか」
「じゃあ、開けてくれ。後悔するかもしれないぞ」
Cが言う。
「俺が保証するよ。去年見たんだ」
Bが部屋の奥の箱を開けた。蛇が三匹飛び出した。Aが言った。
「言ったろう!ここはあそこじゃないと!」
「どういうことだC!知っていたのか!?」
「知らなかったんだ。きっと大丈夫だと思ったんだよ!許してくれB!」
Aが言う。
「俺が何とかする!」
蛇が一匹Aの手に噛み付く。Aの右手が蛇に飲み込まれそうになる。
「やるな蛇!見事だよ!そしてCもな!」
Bが叫ぶ。
「なんだと!やはり騙したなC!」
あとの二匹の蛇がそれぞれBとCの喉元に噛みついた。BとCが同時に叫ぶ。
「ぎゃあ! 助けてくれ!」
Aが言う。
「爪だ!爪でそいつらの目を狙え!」
Cが言う。
「もう無理だ!こいつらには毒があるんだ!」
Bが憤慨する。
「お前の目的は何だったんだC!白状しろ!」
Cが絶望した表情で言う。
「知らないなんて言えなかったんだよ!許してくれ!」
BとCは同時に気を失った。二匹の蛇は彼らの喉に噛み付くのをやめた。
Aが言う。
「毒なんてないさ。この蛇は図鑑で見たことがある。凶暴なだけで毒は持ってないはずさ。Cの出鱈目を信じるべきではないよ、B」
Aは左手で蛇を取払い、部屋の扉を開けた。
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