企業のうつ病

こんにちはしがサラです。

私は人事のお仕事を長年していますが、休職者対応などを担当していた時期があります。

・休職者の上司との打ち合わせ
・休職者本人との面談
・産業医との調整
・復職判定会議
・復帰後のフォロー

これ以外にも給与面や欠員の対応業務など様々あります。

実際に、仲の良い後輩やお世話になった先輩達が休職するのは悲しかったですし、人事担当として手続きするのも非常に辛かったです。

そして、産業医の先生や休職者本人と話す中でメンタル不調の1つの兆候を教えてもらったことがあります。

それは、
・些細な問題を大きな問題と捉えてしまうことです。

これは、メンタル不調へ向かう1つの兆候のようでした。

最近、ふとこの事は企業にも当てはまるのでないかと考えるようになりました。

解説していきます。




誰のモノサシか

とにかく忙しい、仕事が回らない、大変だ。

そのような声はどの職場でも聞こえてきます。

以前、私は転職する前に転職先の上司から【本当に大変な状況だからね、混乱を極める中で苦労掛けるかもしれないけど一緒に頑張ろう。】と言われたことを鮮明に覚えています。

しかし、時間が経ち、今になって考えてみると一体何が大変だったんだ?と思うことがあります。

決して、前の会社が大変であったとか私の許容度が高いということはありません。

問題であるのは、大変というモノサシが内向きであるということです。

・これまでと比べて大変
・自分のキャパの中で大変
・周囲の部署と比較して大変

このように、大変というモノサシが内向きであることが分かります。

それは、

・些細な問題を大きな問題と捉える

現象に似ているような気がしています。

本日のタイトル、企業のうつ病はそこからきています。

モノサシを定義する

企業のうつ病現象は非常に不健全です。

・生産性が向上しない
・強烈な年功序列文化
・若年層の離職

これらを引き起こしてしまいます。

企業がうつ病にならないために必要なことは、モノサシを定義することです。

競合は誰なのか、どこを目指しているのか、現在地はどこなのか、を明らかにする必要があります。

これらを明らかにすると、意外なことにこれまで大変だと思っていたことは、実は悩む必要なんかないことだと気付きます。

リスクだと思っていたことは、市場からみると大したことでもなく、心配していた事案は業績や対外的には何の影響もない社内的な小さな話であったり、、

悩む必要がないことに時間を消費するほど、生産性の低いことはありません。

健全な企業体質を目指すには常に外の世界をウォッチする必要があります。



いかがでしたでしょうか。

このうつ病状態にある企業は多いと思います。

企業として健康体になるためにも、必要なことに時間を割く、いわゆる選択と集中は大切なことです。

是非、本日の記事がご参考になれば幸いです。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。







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