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【ニュースで学ぶESG用語#11】「内部統制」とは?

1. 用語解説

そもそも、「内部統制」とはどのような定義で使われているのでしょうか。いくつかのサイトでの定義をまとめてみました。

内部統制とは、企業が事業活動を健全かつ効率的に運営するための仕組みです。内部統制を整備することで、社内の不祥事を未然に防ぎ、業務の効率化や資産の安全な管理を図ることができます。

マネーフォワード

内部統制とは、基本的に、業務の有効性及び効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守並びに資産の保全の4つの目的が達成されているとの合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内の全ての者によって遂行されるプロセスをいい、統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング(監視活動)及びIT(情報技術)への対応の6つの基本的要素から構成される。

金融庁

2. ニュース・記事でどのように使われるか

それでは、「内部統制」という言葉が実際のニュースや記事でどのように使用されているのか、いくつか見ていきましょう。

ここで、このESGの3つを超シンプルに整理すると、ESGのE=環境保全(体)、S=社会貢献(心)、G=内部統制(頭)、となります。人間が健康な状態を維持するには、体も心も頭もどれも必要です。同じようにこれからの時代の会社経営においても外せないのが、この3つ。令和の経営者が危機感を伴って改善していくべきキーワードが垣間見えてきたわけです。

Yahoo Japan

PwC Japanグループは、規制、財務、ESG情報レポートプラットフォームのプロバイダーであるWorkiva社とアライアンスを締結しており、企業がESG Pulseでの診断結果を活用し、Workiva Reporting Platform内で、①ESG情報開示作成プロセスの整備、②ESG情報開示作成における内部統制の構築、③ESG情報開示要件の一元管理(Global Reporting Initiative《GRI》、 TCFD、 CDP(※)、 SASBなどに対応)を実行できるよう支援します。

河北新報

豊田通商は、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンスの遵守、リスクマネジメントにも積極的です。コーポレート・ガバナンスでは、コーポレートガバナンスコードを遵守するとともに、内部統制システム構築を基本方針に定め、経営の効率化や透明性、財務体質の健全化を推進しています。

また、コンプライアンスの遵守では、ITやAIのようなデジタルツールを用いて経費や財務諸表などの膨大なデータを分析することで、不正の抑制や早期発見に努めています。コンプライアンスの有効性について定期的に評価や検証を行うことで、談合や横領などの腐敗行為などを防止しています。リスクマネジメントについては、経営体力の範囲内にリスクの総量が収まっているかを定期的に計測することで、リスク管理を強化しています。

HEDGE GUIDE


用語の意味を理解したうえで、実際のニュースや記事を読んでみると、また違った視点から新たな発見が見えてくるのではないでしょうか。

それではまた、次の用語解説でお会いいたしましょう。

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