ショートショート さよなら、僕の愛しき友よ

君の笑顔に救われた僕が、
君のお願いを
冷たくあしらったことについては、
「わりぃわりぃ、
あの日は涙活したかったんだよ」
って軽めの態度で謝るから、
君はその素敵な心で、
「そっか、それはしょうがないね」
って寛大に許してよ。

僕は、
どんなことでも一々責められたくないんだ。
日々を穏やかに過ごしたい。
大体、君も分かってるでしょ?
僕が逆ギレしてくる奴だってこと。
僕が笑えないクズだってこと。
僕が悪意を人に向ける奴だってこと。

だから、ここは許してよ。
まぁ、許したくないなら
許さなくてもいいんだけどさ、
その場合、
僕は口を利かなくなるよ。
笑えないクズで申し訳ないんだけど、
そこは性格悪くいかしてもらう。
悲しいけれど、
仲直りなしの絶縁ってことになるね。

いや、僕としては
長い付き合いを死ぬまで続けたいよ。
そりゃあやっぱり、
君には僕をよく知る人物として居てほしいしね。
それは当たり前だよ。
君を失いたくはない。

だけど、そういう選択をするなら、
もう二度と関係が修復することはないと断言しておく。
終わりも終わり。
タイトルをつけるなら
「さよなら、僕の愛しき友よ」
だ。

まぁ、そんなことにはならないって
僕は思っているけどね。

それじゃあ、
明日また会おう。
一日もあれば正しい選択ができるよ。
僕は君の素敵な心を信じてる。
明日は君の、
「そっか、それはしょうがないね」
が楽しみだ。

バイバイ!
また明日!

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