休職したときのこと。

　最近、仕事が忙しい。
淡々と仕事をこなし、ほとんど定時で帰っていたが、
ここ1か月ほどは、毎日ではないにしても小一時間ほど残業しないと業務が終わらない。
今の仕事に転職し5年目。最初は環境に慣れなくて、ちょうど猛暑の8月だったこともあり、6日目に熱中症で倒れてしまった。
同じ業界だったが、職種が違うし場所も違うので、環境の変化に弱い私にとっては強いストレスがかかってしまった。

他にも、他の人からしたら些細な事かもしれないこと。

例えば、言葉遣いや敬語の使い方。受話器の置き方（そっとおくのではなくガチャっと切る）話し声の大きさ。休憩時間の過ごし方。同僚との距離の取り方などなど…。

　今は、仕事にも慣れてそれなりに対処しているが、入職当初は一々敏感に反応してしまい、しんどかった。そして、不眠になり、食欲も落ち、どんどん神経過敏になって自分のするべきことや、指示があってもこなせなくなっていった。そして、「死にたい」と本気で考えるようになり、あきらかにうつ病のような状態で、それでも仕事を休むという選択肢が浮かばず、切羽詰まって毎日出勤していた。
　見かねた友人が心療内科の受診を強く勧めてくれて、やっと受診したのがその年の11月末。そこでうつ病と診断され、休職すると生活ができないとぐずぐず悩んでいたが、やはり体がもたず糸が切れたように12月から休職した。
休職した12月のことはほとんど覚えていない。とにかくほとんど1日中眠って過ごしていた。洗濯や買い物などどうやって暮らしていたんだろう？

　そうこうしているうちに徐々に回復してきて、何より職場の人たちが復職を待っていてくれていた。しんどいかもしれないけど、私も今の仕事を続けていきたいと考えていたので3月から時短勤務で復職することができた。

　今もその時にお世話になったクリニックには通っている。病名はうつ病ではなく適応障害に変化したけれど、自分の体調が変化して最悪になる前に対処することが大事だと学び、ちょっとでも不安なことがあると相談している。
残業するようになって、夜中に目が覚めて眠れない。なんとなく調子が悪いという毎日が続いている。
原因ははっきりしている。

転職もちらりと考えているが、また環境が変化するその大変さを想像して、もう少し様子を見ようと思っている。