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不可近 不可遠(불가근불가원)-プルカグン プルガウォン-

最近見た韓国ドラマ「紅い袖先」でイ・サン(朝鮮王朝 第22代王)が官員に放った言葉。

言葉の意味は、
あまり近づかず、さりとて遠からず

これからの人生、モットーにしたい言葉だ。


人との距離

近からず、遠からず。
一見、そうだよね…くらいで済まされる言葉でもある。
しかし、人生に於いてホントに大事な言葉では?と思える。

親との距離
兄弟との距離
伴侶との距離
子供との距離
友達との距離
同僚との距離

全てに当てはまる。

人類の最大の悩みは人間関係というほど、その距離やかかわり方は難しい。
コロナを経て、人とのほどよい距離感を探っている方も世に多いであろう。

昔の人はよく言ったもので「スープの冷めない距離」というのがある。
人によってその冷めない距離は違う。
数値で表すことのできない、絶妙な距離だ。

距離と期待値と幸福度

今まで自分は、この「人との距離」が全て間違っていたことに最近気がついた。
振り返れば、殆どの人との距離が近かったのだ。

病気がちの親が大変だから、、、
足の不自由な一人暮らしの祖母が心配だから、、、
仕事で毎日飛び回る旦那の健康が心配だから、、、

やってあげることを探すのが日課だった。当時はやってあげる事に何の疑念も無かった。
やってあげるという表現もおこがましいが、やることが当たり前と思っていた。

そこに一時的な満足感、幸福感は実際にあったのだ。
でもそれは真の満足感・幸福感だったのかというとそうでもなかったようだ。

知らず知らずのうちにこれだけやってあげたのだからと、心のどこかに期待が生まれ、勝手な期待値を作り上げ、その通りにいかないことに不満や不公平感を感じてしまっていたのだろうか…
人は期待値が高いほど幸福度が下がるらしい。

自分を愛するって?

もちろんやったことに悔いは無い。
でも自分自身に目を向けていなかった結果なのか、自分の現状になぜか悶々としている。

自分の人生を生きるって何だろう?
自分を愛するってなんだろう?

子育て、家族のために数十年間の時間を費やしてきた自分には分からない。

どうしたら自分を愛することになる?

とりあえず自分のやりたいことに時間を使う、欲望(?)のままに生きるに道に近づいてみるとする。

題して「家族と距離を保つ初級編」にトライしてみる。

実践編

やってみたこと、、、( )内は以前の思考と行動
①     自分のために風呂を沸かす、、、(今までは誰かが帰ってくる時間を見計らって沸かす、もしくはシャワーで済ます)

②     夕食はどっさり作り置きメニュー、、、(家族が帰ってきたら作り立てのご飯を食べさせたく、1夕食あたり何度も調理をする)

③     天気と自分の余力(体力)をみて洗濯機をまわす、、、(洗濯物が溜まると家族が困ることがあるので、頃合いをみて頻繁に洗濯機をまわす)

④     コンビニコーヒーでなくカフェでコーヒーを楽しむ(節約のため自宅のコーヒーメーカーで作る)

こんな小さなことだが、実践することで自分の中の何か確かにが変わった。

結果

そう! 家族に対する期待値がだいぶ下がった。

自分に小さな欲求を満たさせて満足感を与えているからなのか、ゴミ出しを忘れた夫にも腹はたたなく、たたんだ洗濯物を何日もほったらかしている子供にも腹がたたない。

そうか、こんなに簡単なことだったのか!
今日も自分のために沸かしたお風呂に入る。
すごく幸せ💛
こんなところに幸せがあったんだ…ㅎㅎㅎ


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