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もろびとこぞりてジングル列島

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もうすぐ、クリスマスですね。イブは土曜日だから、どこのお店も、フルハウスだろうなぁとか思います。

今日は、わたしが、小学一年生のとき、遭遇したクリスマスイブの話しを書いておこうと思います。

小学生のクリスマスと言えば、ケーキは食べられるわ、プレゼントはもらえるわ、しかも、自腹じゃないわで、森の木陰でドンジャラホイみたいにウキウキする1日でした。


その年のクリスマスは、昼間にお友達の家でクリスマス会をする予定で、私は、交換用のハンカチのプレゼントが入った袋を持ち、タカタカと友人の家に向かいました。

しかし、その当時、ぼんやりした子どもだったからか、スネ夫みたいな友人にうっすらとしたいじめに会い、友人宅には入りませんでした。


こんなかんじ。

パーティー用のクラッカーをポケットに入れた私は、意気消沈してとぼとぼと、歩いていました

「○○山RIAちゃん!」

急に呼ばれて、振り向くと、同じクラスのくらら(仮名)ちゃんがいました。くららちゃんは、ブラジル人のお父さんと日本人のお母さんのハーフです。

用事が無いから家に帰るというと、

「じゃあ、教会のクリスマス会にいこう!」

「教会?」

「イエス様に会いにいこう」

「だれそれ」

「お説教も聞こうよ」

「説教?!イヤだ!」

聞いていたお父さんが笑いながら、お菓子も出るからとくららちゃんと私を車に乗せ、近くの教会に行きました。

「RIAちゃん、赤いリボンを髪につけて下さい」

「なぜ」

「イエス様の血の色なんだよ。赤いものを身につけるんだよ」

「へぇ」

内心、恐ろしくなったわたしは、帰りたくなりました。お化け屋敷をイメージしました。

教会に着くと、白いベールをかけた女の子や女のひとが沢山いて、ますます、恐ろしくなりました。
母親と観た、悪魔の儀式がある映画を思い出したのです。

「エロイムエッサイム!!」

「エロイムエッサイム!!」


わたしは、うろ覚えの悪魔祓いの呪文を唱えました。

「なになに??」くららちゃんが笑うと、くららちゃんパパが

「RIAちゃん、エロイムエッサイムは、悪魔召喚の言葉だよ」と、大笑いしました。

知らずに悪魔を呼んでいたわたしは、黙りこくり、
あとは、座ってぼんやりしていました。

「クリスマス」と言えば、賑やかで楽しいイメージがありましたが、教会のクリスマスは、静かで荘厳な感じがしました。
ポケットのクラッカーが鳴らないように、手に汗がわきました。


「憎しみは、全てのものを傷つけるが愛は全てのトガをおおう」という感じのお話を神父さま?がしていたのを覚えています。

いつ、イエスさんが現れて、歌とか唄うのだろうかと、思ったわたしが今では懐かしいです。

子どもの会は、クッキーやミルクで終わり、夜は大人が集い、ミサが行われるそうです。


自分の今までの既成概念を、ひっくり返したあの日のクリスマスイブは、毎年、この時期になると、思いだします。


むかし、学生のとき、ホテルバイトをしていたとき、クリスマスイブの夜に

「空き部屋はないのか?!どこかあるやろ?」

的に目をひんむいて、フロントに食ってかかる、この日のために買ったであろうモコモコファーの上着を着た羊の兄妹みたいなカップルを見ると、


「それは、クリスマスイブでないと、いけないのか?」

「なぜ、クリスマスイブに必死になるのか」


なんとなく、今でも、聞いてみたいわたしがいたりします。


ことしのクリスマス、例外なく、子どもたちが楽しいなと思う1日になりますように!

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