カオル

頭に浮かんだ話を小説にしています。 ゆるく楽しく気の向くままに。

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  • 日常(a)〜(z)

    超短編小説。みんなの日常を書いています。あなたに似た人がいるかもしれません。

  • 釣り

    はじめての海釣り

  • 小説

    超短編小説。短編小説。漢字一字シリーズなど。

  • シロクマ文芸部(小説)

    シロクマ文芸部さんに参加作品

最近の記事

日常(j)

まさみは今日のランチについて考えている時 りこは明日のランチ、週末のランチことを考えている 今のことしか考えないまさみ 先のことばかり考えるりこ 先回りして準備することも大切だけれど りこはいつも目の前のことは見ていない 仕事はまさみも事前に準備万端にしておくがそれ以外は その日の気分で食べたいものや着たい服を選ぶし 前日の夜と翌朝では気分が変わるし その日の気分で過ごしたい 今日のランチのほうれん草のキッシュやチキンサラダの野菜プレートと胚芽パンを ゆっくり味わいなが

    • 日常(i)

      東北の田舎町、盆地だから夏はむし暑く真冬はドカ雪。毎日どんよりと曇っている。憂鬱な気分になる。青い空なんて、ほとんど見たことがない。 閉鎖的で噂好きで偉そうで男尊女卑な大人たち。常に視線を感じる。監視されている気がする。 息苦しい。生き苦しい。 卒業式の後この町を去る。 東京の専門学校に進学する。就職も東京で。この町には二度と戻らない。 小さい頃から乱暴な弟にはさんざんいやな思いをさせられてきたけれど、跡取り息子の弟がいてくれたから、私は出ていける。 東京の路線図、お

      • 日常(h)

        初めて訪れた街。仕事は済んだ。 昭和の雰囲気のこの見知らぬ街が珍しく、あてもなく歩く。 なんとなく道を曲がった所に、 「居酒屋たかやなぎ」があった。 私が趣味で書いている小説というか、読みもの、に登場させた店名と同じであったから、「えっ」と、声が出た。 不思議な気持ちになった。 古めかしい感じも似ているというか、私のイメージと同じ「居酒屋たかやなぎ」であった。 感動してしばらくぼ〜っと立っていた。きっと、このお店には、60代と思われる優しい笑顔の女将さんがいるだろう。夜の開

        • 日常(g)

          今日も僕は家から一歩も外に出ることはなかった。 今日の僕は、 午後、部屋が暑くて目が覚めた。 窓を開けても涼しい風がはいってくることはなかった。風はなく、蒸し暑い。 楽しげに話す小学生、中学生の声が聞こえてきたが、つらい気持ちにはならない。以前は、つらかった。だから、昼間は寝ていて、夜に起きていた。 つらくなくなったのは、自分と同学年の人たちがもう学生ではなくなったのもあるのかもしれない。 もう、大人。社会人。 僕だけは家の中で、何も変わらず、世界から取り残されている

        日常(j)

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        記事

          新選組

          ドラマ『君とゆきて咲く〜新選組 青春録〜』の原作が手塚治虫さんの「新選組」ということで読みました。手塚治虫さんが新選組を描いていたことを初めて知りました。 ドラマは、ファンタジー、夢、が溢れています。美しいもの、若さは儚いから美しい、ということが響きます。 あとがき によりますと、 新選組が現在ほどブームになる以前の昭和三十八年の作品、 主役の二人は創作、 地味で人気がなく構想の半分くらいで打ち切りになってしまったそうです。 新選組の壊滅まで続けたかったそうです。 自分の

          やめたいこと

          相手が 気づいてくれる 改心してくれる 他者の気持ちを想像することが出来るようになる 思いやりの気持ちが持てるようになる と希望、期待することをやめる 自分以外の人をコントロールすることは出来ない 受け入れたくないことは受け入れず事実を認めるだ そうなんだけれど…… 勝手に期待して 傷つく というのをやめたいからやめる 自分の問題だから相手は関係ない

          やめたいこと

          日常(f)

          僕はカワグチヤマトとして生きている。本物のカワグチヤマトではない。 都内のパン屋さんで働いている。朝早くからパン生地をこねる。朝が早い仕事で時給も高くないので求人広告を出してもなかなか応募がなかったらしく、僕は面接後即採用されたのだった。 僕は朝早く起きることも苦ではなく、パン作りも得意になった。 勤めているパン屋さんは駅から離れていて、大きくはなく、昭和な香りがするレトロなお店だが人気があるようだ。店長と二人でパン作りの日々。 僕はパン職人のこの人生を気に入っている。

          日常(f)

          文学フリマ東京に初めて行きました。欲しかった本を全て手に入れることが出来ました。恥ずかしくて名乗り出れなかったです...。 偶然に出会えた本もありました。 大盛況でした。充実の一日を過ごせました。

          文学フリマ東京に初めて行きました。欲しかった本を全て手に入れることが出来ました。恥ずかしくて名乗り出れなかったです...。 偶然に出会えた本もありました。 大盛況でした。充実の一日を過ごせました。

          ひの新選組まつり

          第27回ひの新選組まつり5/11.12 がありまして、12日に行ってきました。日野市は二回訪れたことがありますが、まつりは始めてです。まつりでパレードが見てみたかったのです。殺陣のパフォーマンス、天然理心流日野道場の演武、パレードを見ることが出来ました。 資料館も行けたし、とても楽しい休日を過ごすことが出来ました。 今でもたくさんの人に愛されている新選組。 新選組ファンが集結していましたが混雑具合いもほどほどな感じでよかったです。 にわか雨がありましたがすぐに雨はやみました

          ひの新選組まつり

          「燕は戻ってこない」

          桐野夏生さん原作「燕は戻ってこない」 読みたいと思っていながら、未読。ドラマ化されています。 桐野夏生さんもだいすき。 生殖医療(代理母)、女性の貧困などが描かれています。 地方から都会にきても、貧困から脱することが出来ない女性。変わりたかったのに変われなかった。親しかった叔母の見舞いにも葬儀にも出席できなかった(お金がなくて帰郷出来なかった)。実家も余裕がない。 叔母は主人公に、自分のようにはならないで、自由になりたければ結婚すること、東京に行くなら〇〇円貯めてから、な

          「燕は戻ってこない」

          GWのこと

          GWは、いつもと違う場所で釣りがしてみたい!ということになり、神奈川県の大黒埠頭の海釣り公園に行きました。混雑すると入場制限があるので事前に予約しました。 青い海、富士山も見えて、良い所でした。 大きい魚を釣りたかったのですが、難しいですね(当たり前)。中級者、上級者と思われる人々は、大きいイカ、50cmくらいのクロダイを釣っていました。 私達はコノシロ2匹だけ…。 いつもと違う所で釣りが出来たことが良かったです。 群馬県の伊香保温泉に初めて行きました。山が綺麗、温泉も良か

          GWのこと

          読書感想文「錠剤F」(ネタバレなし)

            自分が信じてきたものがガラガラと崩れる、現実なのか妄想なのかわからない、後味が気持ち悪い、そんな体験をしたい人におすすめします。心身ともに元気な時に読むのがいいと思います。 この人は醜いから、頭が悪いから、どんくさいから、何を言ってもいい、何をしてもいいと、人間が人間を「雑」に扱う、ということが人間の闇だな〜。 人間は怖い。

          読書感想文「錠剤F」(ネタバレなし)

          日常(e)

          私は東京の西部の小さな町に住んでいます。 ずっと実家に住んでいます。実家の一階は昔はお米屋さんでした。 私と夫は二階に住んでいます。 両親は海の近くでのんびり暮らしたい、と十年以上前に小田原に移住しました。 私は昔お店だった実家の一階で、お悩み聞き屋さんを始めました。 ご近所さまが気軽におしゃべりしていける場所を作っているうちにお悩みも聞くようになった、という感じです。 ガラスの引き戸で、小さめのソファーとテーブル、椅子、棚には、絵画、観葉植物、大好きな絵本が飾ってありま

          乗りたかったロープウェイ、水上バス、赤レンガ倉庫でランチ、海沿い散歩、カフェでまったり。釣りびとも見かけました。 横浜で海を見て、海風を受けて、リフレッシュ出来ました。曇りだったせいか綺麗な写真は撮れなかったです...。

          乗りたかったロープウェイ、水上バス、赤レンガ倉庫でランチ、海沿い散歩、カフェでまったり。釣りびとも見かけました。 横浜で海を見て、海風を受けて、リフレッシュ出来ました。曇りだったせいか綺麗な写真は撮れなかったです...。

          最近読んだ本。

          最近読んだ本。

          これから読む本。

          これから読む本。