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5月の大学1年生に講義をした気付き③(あとがき)

前回の投稿から、自分が考えていたより多くの方に読んで頂いたことに感謝と驚きが絶えません。そして、我ながら俗物だな…と思いつつも味を占め、前回のnoteでは書ききれなかったことを、あとがきとして、自分の記録の為にも書いてみようと思う。
(前回はこちら↓)


書籍「一生を賭ける仕事の見つけ方」について

若輩な自分ではあるが、前回のように教員を目指す大学生に向けて、若手教員の立場として話をしてほしい、と頼まれることは今までにも数回あった。
その度に、自分が学生に向けてアイスブレイクやキャリア形成の視点から行っているアクティビティが、斎藤佑馬さんの「一生を賭ける仕事の見つけ方」2016 ダイヤモンド社という書籍p.48「感情曲線」というものである。

この本は、当時教員として働いていた自分が、今は某大学附属学校で勤務をされる、尊敬する主任の先生から紹介されたもので、大学院に来るきっかけにもなった一冊である。
著者である斎藤佑馬さんは、かの有名な四大会計事務所の一つ、監査法人トーマツ内で、ベンチャー支援業務を立ち上げて成功したすごい人。

※四大会計事務所について補足を行うと、企業の監査を行う監査法人のうちで、世界的に大規模な4つの監査法人、Deloitte、Ernst & Young(EY)、KPMG、PwCを総称してそのように呼ぶ(通称Big4とも言う)。
簡単に言えば、誰もが知る会社の監査をする、世界的大企業である。
余談だが、昨年にEYの日本支部であるEY Japanオフィスにお邪魔したり、いくつかの法人に知り合いが在籍したりと、意外と縁があった。

Let's 感情曲線 ‼

今回行ったアクティビティ「感情曲線」について。
後述するが、感情曲線とは自分の人生の禍福を縦軸、年齢を横軸にして、人生の行程を客観的に振り返るものである。

そもそも、なぜこれを行うのか斎藤佑馬さんは以下のように述べている。

「自分のミッションを見付ける第一歩は、自分の原体験を自覚することにある。」

一生を賭ける仕事の見つけ方  p.23

この本の中で、「原体験」という言葉が度々見られるが、これは自分の意欲・目標の根源となるライフイベント等のことで、いわゆる「きっかけとなった経験」だと自分は解釈している。そういう意味で、自分にとって、この本との出会いもある意味、原体験となるかもしれない。
そして、それを自覚することが、自分の目標を見付ける要素だと述べている。
ここで、「そういう熱いのは結構です」、「毎日楽に生きれればオッケー」という人もいるかもしれないが、人生は長いですし、そんなに構えなくても単純にオモシロイので是非、紙とペンを用意して試してみてください。
詳細は以下の通りである。下の雑なものは私のもの。

「一生を賭ける仕事の見つけ方」p.48より
私の人生曲線

ここで、実際にやってみた方は分かると思うのだが、この時点で意外と多くの気付きがある。自分って、人生こんな風に見てたんだな、意外と自分の人生って〇〇だな等…。
また、パーソナルなことなので、この活動が嫌な人も居るかもしれないが、書いた人生曲線を元に仲間と話をすると、これまたすごくオモシロイ。

だが、ここで終わるのではなく、感情曲線には更にもう少し先がある。

見出せ、人生の「キーワード」。

感情曲線のアクティビティでは、この後に、書いた曲線から、自分の人生の禍福は何を基準に決めているのか、人生における自分のキーワードは何か、を2つの価値観に落とし込むことを勧めてる。

「一生を賭ける仕事の見つけ方」p.52を元に著者作成

そして、この2つの価値観を基準に、自分の人生で少なくとも5~10年は掛かる目標を、数値で定量化できるものを決める。
この本には例として、
×地元を盛り上げたい
〇愛媛で10年以内に100の事業を興す。
として挙げている。

ここでも、目標が決められない人のために本書では、視座を高めるという手立ても挙げている。
視座とは、見る視点のことで、個人→会社→業界→社会と拡大していく。この社会階層の中で、どこで、何を為したいか、を見付ける事が良いのだそう。
こうして見つけた目標こそが、自分の人生において「一生を賭ける」に値するものであり、仕事として何をすべきかが見えてくるということである。

このアクティビティは今までに数回行ってきたが、意外とウケがよく皆さん楽しんでやってくれるため、最近は気に入って取り入れている。
私自身も、まだまだ定量化しなければいけないことは多々あるものの、このことが何か・誰かに寄与出来れば幸いである。

ここで紹介したことの他にも魅力的な内容に溢れた書籍なので、気になった方は是非読んでみてほしい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。


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