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提案!家庭での心理的安全性の作り方。

私は、小学校で指導教諭をしています。
noteでは、教師と保護者の
2つ視点から、『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。

職場での心理的安全性の作り方

先日、 心理的安全性について書かれた本を読みました。

心理的安全性=「誰もが言いたいことが言える職場」を指すそうです。


その本の中に、

コピー用紙など、会社の備品がなくなっているのに気づき
自ら補充することは。
物事を【自分事】にすることにつながる。

というようなことが書いてありました。
さらに、

まわりのことを「自分事」にするために大切なのは、想像力です。

とも。
自分以外のことは、「知らない。」とするのでなく、
ほかの人のことも考えて行動することで
みんなが安心する職場を作れる
というものです。

確かにその通りだと思いました。

みんなが、自分のことしか考えない職場が
助け合い、励まし合うことはないと思います。


ただ、私の知る限り
この【心理的安全性】という言葉は
仕事環境の場で使われることが多いのではないでしょうか。

そこで、次の提案です。

心理的安全性って立場が低い人のためのもの?

家庭にこそ、心理的安全性が必要でしょう。

ここでいう心理的安全性とは、
先の本にならい、
「誰もが言いたいことが言える家庭」とします。

その読んだ本に、

一般的に、立場が上の上司の方が
自分の言いたいことを伝えられると考えられていますが、
上司は上司で
「 こんなことを言うと パワハラに思われないかな。」と
考えて言いたいことが言えない場合がよくあります。

要約文

と書かれていました。

確かに家庭でも、

親は子どもに気を使い、
言いたいことをぐっとこらえる場面もあるのではないでしょうか。


これは、
イヤイヤ期。
高学年以降の反抗期
自分の意思をはっきり言えるようになってきた年齢など
子どもが どの年齢であっても、
大なり小なり 当てはまることがあるのではないでしょうか。

一了の意見

立場が上の上司や親ですら
自分の言いたいことをグッとこらえる環境は
 心理的安全性が高いとは言えないでしょう。

 ましてや、 立場が低い部下や子どもなら
 なおさらです。

家庭での心理的安全性の作り方

 いろいろなことを自分事として考えるという
先ほどのコピー用紙の補充の話を
家庭にも応用して考えてみます。


例えば、

・自分のお茶をつぐ時に家族の分も一緒につぐ。
もしくは、
自分のお茶がなくなって、自分に入れるなら、ほかの人の分も聞いてあげる。

他にも、

・何かを持ってくるときに、「他にもいるものある?」と聞く。
もしくは、
・片づけの際に、自分以外のもさりげなく片付ける。
(くつを並べる、食器を下げる、自分以外の洗濯物をしまうなど)

など、心配りができるような家の方が安心して過ごせると思います。

これを家族全員でできるというのは、とても素敵なことだと思いませんか。

子どもが心配りができるようになる3ステップ

①親の姿を見せる。

子どもは親の姿から学んでいきます。
上の例ようなことをまずは親が見せていくのです。

②感謝を伝える。

次に、やってもらった場合は、
「助かる!ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えることが大切だと思います。

③価値づける

これは、私も意外とできないことが多いですが、
「よく気付いてくれたね。」
「さすが、気が利くな~。」
「周りのことも気にかけてくれたね。」
「さりげなくできるなんて、本当にすごいな。」
などと、
ありがとう+一言
を意識して伝えると子どもも
自分の行動の価値に気付きやすくなります。

④促す

毎回する必要はないと思いますが、
できるならさらにもう一押し。
「こういうことを友達にもしてあげてね。」
「こういうことが学校でも出来たらすごいな。」
などと、
家庭以外でもできるように声をかけると
子どもはいろいろな場面で取り組むようになります。

最後に…

家庭が、居心地の良いところであってほしいと
常に思っています。

それが子どもにいい影響を与えるのだと信じています。

ただ、その居心地の良さは
親子で一緒に作っていくものです。

ぜひ、日ごろのちょっとした行動で、
素敵な家族の土台を作ってみてはどうでしょうか。

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