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ご褒美のあげ方は難しいな~。いつもいつも悩みながらのご褒美問題。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

ご褒美を上げるのはいいけれど…

教員になりたての頃から
・外発的動機づけと
・内発的動機づけの話をよく聞いていた。

やる気を出すためにご褒美などで釣る、外発的動機づけと、
自分のうちからやる気を出す、内発的動機づけ。

よいのは、もちろん、内発的動機づけ。

ご褒美シールなどは、外発的動機づけで
あまりよいものではないというものです。

それを何度も聞いてきたからか、
私は子育てにおけるご褒美には慎重な方だと思います。

以下の本は、本当に勉強になります。

アメリカで行われた研究によると、
自宅学習を増やしたり、読書の冊数を増やしたりした子供や親に対して現金を渡す研究が行われた。
そこでわかった事は、
教育の賞罰に対する効果には限界があると言う事。もともとモチベーションが高い子供たちには多少効果があったが、モチベーションの低い反抗的な態度を取る子供たちには効果がなかったと言うことだ。

要約

つまりは…

ご褒美は、
どんな子に与えるかによって、効果の現れ方が違うということです。
そして、大前提として
ご褒美だけで、
モチベーションをあげようとするには、限界があるということです。

これを知っておくと、
どのタイミングで
どんなご褒美を用意するか
慎重に考えるようになるのではないでしょうか。

また、ご褒美のあとには、
「頑張った後の〇〇は、楽しいね。」とか
「頑張ったから、〇〇ができるね。」などと
声掛けも工夫することができると思います。


モチベーションを上げるのに、必要なのは、「自律性」「有能感」「関係性(人とのつながり)」である。この三つを促進する環境を教師がつくりだせれば、生徒のモチベーションはぐっと上がるというわけだ。
では、どうやったらそういう環境をつくりだせるのか?デシとライアンの説明によれば、生徒たちが教室で「自律性」を実感するのは、教師が「生徒に自分で選んで、自分の意志でやっているのだという実感を最大限に持たせ」、管理、強制されていると感じさせないときである。また、生徒が「有能感」を持つのは、やり遂げることはできるが簡単すぎるわけではないタスクー生徒たちの現在の能力をほんの少し超える課題ーを教師が与えるときである。さらに、生徒が「関係性」を感じるのは、教師に好感を持たれ、価値を認められ、尊重されていると感じるときである。

最後に…

以前にこのような記事を書きました。

ご褒美のためだけに頑張る子にはなってほしくありません。

ご褒美を上手に使い、
頑張ることが楽しいと思える工夫をしていきたいと強く思います。

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