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しゃべってもいいよ。隣の人に聞こえない声でね。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

生活場面では、どうしても注意する場面が!!

学校生活でも
家での生活でも
習い事でも…
どうしても、注意する場面ってありますよね。

でも、できることなら
嫌な雰囲気ならず、
気付かせたい。

と思っている方も多いでしょう。

そんな時には、

肯定+条件法

での対処がおすすめです。

禁止されると、やりたくなる。

人間って、
禁止(否定)はやりたくなりますよね。
ひどいときには、
反抗したくなります。

押すな!は、押したくなる。
見るな!は、見たくなる。
書くな!は、書きたくなる。
走るな!は、走りたくなる。
しゃべるな!は、しゃべりたくなる。

…こうやって羅列していくと、
そう!その気持ちわかる!って場面が
どの人にも出てくるのではないでしょうか。

だからこそ、
禁止(否定)の反対
肯定をしてあげることで、
子どもの気持ちを受け止めるということが大切です。

肯定+条件法!

まずは、子どものしていることを肯定するのです。
そして、その後、条件を出す。

題名にも書いた

しゃべってもいいよ。
隣の人に聞こえない声でね。

これがまさにそれです。

ほかにも、

押してもいいよ。当たらないようにね。

(手や体に落書きをする子)
上手だな。どんどん描いていいぞ。ただし、紙に書くんだぞ。

イライラをぶつけてもいいよ。どんどん出して、発散しよう。
ただし、この紙に書いてね。(やぶっていいぞ。)

むしゃくしゃしているな。気持ちわかるよ。
そんな時には、悪口言ってもいい。
でも、家族の前でね。

ゲームにはまっているな!今日もたくさんしたね。
またしたいの?そうか。
なら、1時間してもいいよ。
宿題して、お手伝いして、お父さんの肩を揉んだらね。

などなど、いろいろな場面で使うことができます。

最後に…

この声掛け、本当に有効です。

子どもによっては、見違えるようになります。

特に、静かにさせたい場面で使う
「しゃべってもいいよ。隣の人に聞こえない声でね。」なんて。

もちろん、これで黙れない子もいます。

その際には、
今の声の大きさは聞こえているよ。と教えながら
声のボリュームを学ばせていきます。

大事なのは、何でもかんでも否定するのではなく、
まずは肯定して、条件を出していく。

そんな声掛けも大切なのではないでしょうか。




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